イスラム教とヨーロッパの影響をぬくと、本来のアフリカが見える

 

はじめの一言

「下層の連中は自分の性格に枷をはめるような真似はしない。煙管を吹かしながら湯沸かしののった長火鉢のまわりに集まると、口々から冗談が飛び交い、悪意のないからかいが始まる。
こうして皮肉を浴びせ合っても、誰もむかっ腹を立てるようなことはない。
その心持ちはフランス人と共通していて、フランス人の性格中、とりわけ陽気さと礼儀正しさが日本人の心をとらえるのも納得できようというもの。
(スエンソン 幕末)」

*枷は「かせ」、煙管は「きせる」

「日本絶賛語録 小学館」

 

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これはセネガルの子どもたち

 

西アフリカに、「マリ」という国がある。

「マリ」ってなに?
という人は、がんばって見つけみよう。

 

このマリは世界最貧国の1つで、経済力は鳥取県のちょっと下。

この国は名前が変わっている。
マリという国名は、「カバ」という意味なのだ。
動物のカバ。
これが気に入って、前にマリのことを記事に書いた。

 

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15年ぐらい前に、このマリを旅したことがある。

「マリには、『本当のアフリカ人』がいるんだ。アフリカに行くなら、絶対にマリに行った方がいい」

エジプトで出会った旅行者からそんな話を耳にする。
このときの「本当のアフリカ人」という言葉が印象に残った。

そんなことで「アフリカに行くならマリに行かなきゃ!」と思い、マリ旅行を決意する。

 

今回の記事は、そんな「本当のアフリカ人」についての内容。
ただ残念ながら、ボクはマリの旅でトラブルがあってその民族には会えなかったけど。

先日、BS朝日でアフリカの旅番組があった。
映画「リーサル・ウェポン」に出た俳優のダニー・グローバーがアフリカを旅するというもの。

彼は、国連の親善大使としてアフリカの未来と歴史を探るため、そして自らのルーツを探るため、セネガルからマリまでの旅を引き受けた。

素晴らしい列車の旅:アフリカ ルーツを求めて

 

この旅のなかで、ダニー・グローバーはある場所でアフリカ文化の神髄を感じる。

ダニーはアフリカ人としてのルーツを確信し、アフリカ文化の真髄に触れたと感じるのだった。

 

「アフリカ文化の神髄」とは、「もっともアフリカらしいもの」と言ってもいい。
ダニー・グローバーにこう思わせた民族はなにか?

それが、先ほど「本当のアフリカ人」と書いた人たち。
マリの奥地にいる「ドゴン族」という民族。

 

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マリという国はイスラーム教の影響がとても強い。

イスラーム教はマリでもっとも多く信仰されている宗教だ。

イスラム教が90%、伝統的宗教が5%、キリスト教が5%である。

(ウィキペディア)

 

国民の9割がイスラーム教徒になる。
だから、マリでのイスラーム教の影響は圧倒的。

さらにマリにある4つの世界遺産のうち、3つはイスラーム教に関係している。
「ジェンネ旧市街 」「トンブクトゥ 」「アスキアの墓 」の3つ。

マリという国にとって、イスラーム教は切っても切れない深い関係にある。

 

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ジェンネのモスク(イスラーム教の礼拝所)
ウィキペディアから。

 

 

なんでマリにイスラーム教が広がったのか?

それは14世紀の「マンサ・ムーサ」という大王の存在が大きい。

イスラーム教徒だったこの大王が聖地メッカを訪れた後、マリにイスラーム教を布教している。

イスラム教とイスラム文化を進んで住民に広めている。

(ウィキペディア)

 

マリ帝国の大王マンサ・ムーサ(ウィキペディアから)

 

マリにはイスラーム教だけではなくて、ヨーロッパ(フランス)の影響も強く見られる。
現在のマリの公用語はフランス語だ。
街にはフンス語の看板があふれ、人びとはフランス語を話している。

マリは1892年から1960年に独立するまで、フランスの植民地だった。
その時代の影響が今のマリにも残っている。
言葉をはじめ、いろいろなところでフランス(ヨーロッパ)の影響が見られる。

マリで会ったフランス人はこんなことを言っていた。

「ここのカフェやクロワッサンは、パリのものとほとんど変わらないよ」

ということでマリという国は、イスラーム教とヨーロッパ(フランス)の影響がとても強い。
これはマリだけではない。
アフリカのほとんどの国が、イスラームとヨーロッパの要素を強くもっている。

 

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マリをふくめた西アフリカには、フランス人の観光客が多い。

 

ここで、算数の問題。
次の引き算をやってみよう。

「マリ」ー「イスラーム教」ー「ヨーロッパ」=?

これはどういうことかというと、「マリという国から、イスラーム教とヨーロッパの影響をくと何が残るか?」ということ。

イスラーム教もヨーロッパの影響も、もともとマリにはなかったもの。
外部からマリに伝わって来ている。
マリからそうした外来の思想や文化を取りのぞけば、アフリカの伝統的な姿が見えるてくる。

それがエジプトで出会った旅行者の言う「本当のアフリカ」であり、ダニー・グローバーの言う「アフリカの神髄」なんだろう。

マリの場合、それが「ドゴン族」という民族。
ドゴン族とはどんな民族か?
それについては、次回書いてきます。

 

 

ちなみに、今回の記事で書いた考え方を日本に当てはめたらどうなるか?
日本という国から、欧米や中国といった外国の影響を取りのぞいていったら何が残るか?
それが「もっとも伝統的な日本の姿」じゃないかな。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。