イギリスのEU離脱の影響、それは英国解体の危機!なくなるわけ?

 

前回のおさらいをチョイと。

日本とイギリスの大きな違い。
それは、イギリスには国内に4つの国があること。

 

イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国で構成されている。

(ウィキペディア)

 

サッカーの国際大会では、別々のチームで参加するから「イギリス代表」というチームはない。

イギリス代表は親善試合を行ったことがあるが、FIFA主催の国際大会への出場はこれまでない。

(ウィキペディア)

 

だから、イングランドが嫌いなスコットランド人やウェールズ人にとっては、ワールドカップには2つの楽しみがある。

自分たちのチームが勝ち進む楽しみと、イングランドがどこかで負けるのかという2つの楽しみ。

1度の大会で2度おいしい。
これは良いかも。

 

でも、サッカーの国際大会に別々で参加するぐらいならいい。

 

2016年にイギリスがEUからの離脱を決めた。

この影響で、今のイギリスにはスコットランドやウェールズが独立して、「イギリス解体」の危機があるのだから。

 

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争いは、同じレベルの者同士でしか起こらない。

 

・スコットランドとウェールズの独立志向

スコットランドは、もう少しでイギリスから分離独立するところだった。

2014年に、イギリスから独立するかどうかを決める住民投票がスコットランドでおこなわれている。

 

スコットランド独立住民投票

2014年9月18日(木曜日)に実施された、イギリスからのスコットランド独立の是非を問う住民投票である。

(ウィキペディア)

 

このときは、独立反対派が賛成派を上まわって、イギリスからの独立を回避することができた。

でも、その差はほんの少し。
多くのスコットランド人は、イギリスからの独立を望んでいた。

 

この住民投票で分かったこと。
それはスコットランド人の、イギリスからの独立を求める気持ちの強さ。

独立は否決されたものの有権者の84.59%が参加するなどスコットランド人の独立問題への関心の高さが示され、また賛成と独立の票差も僅差であった。

(ウィキペディア)

 

ウェールズ人もウェールズが好きで、イングランドから独立したいという人が多い。

ウェールズでは英語だけではなくて、もともとウェールズ人が話していたウェールズ語を今でも使っている。

現在のウェールズでは、ウェールズ語は英語と並んで公用語とされる。道路標識や公文書は、2カ国語で表記されている。例えば、イングランドから鉄道または自動車でウェールズに入ると、国境付近に設置された看板には、2か国語で『Welcome to Wales』『Croeso i Gymru』(クロイソ イ ガムリ)と書いてある。

(ウィキペディア)

 

「Welcome to Wales」と「Croeso i Gymru」とでは、まったく違う言葉だ。

ウェールズ人がウェールズ語を捨てることはないだろう。
ウェールズ語を使うということが、ウェールズ人としてのアイデンティティーになっているから。

 

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私にも、解決策はありませんね。

 

ボクが話をきいたのは、イングランド出身のイギリス人。

そんな彼女からしたら、「外国人がイギリスをどう見るか?」なんて興味がないのも当然かもしれない。
彼女が気になるのは、「ウェールズ人やスコットランド人が、イングランドをどう見ているか?」ということだった。

 

なんせ今のイギリスでは、EU離脱の影響でイギリスがなくなってしまう危険があるから。

 

テレビ朝日のニュース(2016年6月28日)が、そのことを伝えている。

EU(ヨーロッパ連合)からの離脱を決めたイギリスでは、北部のスコットランドのほか、西部のウェールズも独立を目指すと表明するなど「連合王国」解体の危機に直面しています。

ウェールズにも独立の動き 英連合王国、解体の危機

 

これが、イギリスのEU離脱の影響の1つ。

スコットランドやウェールズでは、「EUに残りたい」という人が多くいた。
でも、イギリスの人口は約6320万人で、イングランドの人口は約5300万人。
つまり、イギリスの総人口の80%以上がイングランドに住んでいるということ。

 

イギリス全体で選挙をしたら、圧倒的多数をしめるイングランド人の意見が通ってしまう。
これでは、スコットランド人やウェールズ人の意見が反映されなくない。

 

スコットランド人やウェールズ人が「われわれは、EUに残りたいんだ!」と思っても、しょせんは少数。
数ではイングランドに勝てない。
だから「平等に」投票をしたら、イングランド人の意見に従うしかないのが現状。

 

「EUに残りたかったのに、イングランド人のせいで出て行くことになってしまった。だったら、こんなイギリスから出て行こう!」

そう考えるスコットランド人やウェールズ人が多くなっても、不思議ではない。

現にEU離脱の決定の影響が、そんな声になってあらわれている。

 

イングランド出身の友人は、外国人よりも国内のスコットランド人やウェールズ人がイギリスをどう見ているかが気になるという。

 

これは彼女だけではないはず。

イングランドの人たちにしてみれば、外国人に映るイギリスの姿よりも「イギリス解体」の方がよほど関心があるだろう。

 

こんな国では、「イギリスは、すごいですねえ」なんて外国人が言うホルホル系のテレビ番組には興味がないんだろう。
今のイギリスには、そんなホルホルしている余裕なんてなさそう。

 

では、今回の復習

・2014年にスコットランドでおこなわれた住民投票は、何を決めるためのものだった?
・「Croeso i Gymru」というウェールズ語はどんな意味?
・イギリスのEU離脱の影響には、どんなものがある?

 

答え

・イギリスから独立するかしないかを決めるためのもの。
・「Welcome to Wales(ウェールズへようこそ)」
・スコットランドやウェールズで独立の声が高まり、イギリス解体の危機があらわれた。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。