英会話②外国人と英語で仏教について話そう②「涅槃(ねはん)」とは

 

いつかあなたにも来るかもしれない。

外国人をお寺に案内したり仏教の話をしたりするときが。
そんなときのために、使える英語の表現について書いていきます。

 

 

 

今回は、「 涅槃(ねはん)」という言葉のご紹介。
これは、とても大切な仏教の言葉だ。

なぜなら、仏教の目的はこの涅槃に行く(入る)ことだから。

 

ねはん【×涅×槃】

煩悩(ぼんのう)の火を消して、知慧(ちえ)の完成した悟りの境地。一切の悩みや束縛から脱した、円満・安楽の境地。仏教で理想とする、仏の悟りを得た境地。

(デジタル大辞泉の解説)

 

仏教には、大きく分けて次の2つがある。

・南方仏教(インドの南の方から伝わった仏教)
タイ・カンボジア・ミャンマーといった東南アジアの仏教。

・北伝仏教(インドの北の方から伝わった仏教)
日本・韓国・中国の仏教。

 

南伝仏教と北伝仏教には違いがた~くさんあるけど、目的はみ~んな同じ。

 

涅槃に行く(入る)こと。
これが仏教の目的。

この涅槃を意味する英語は「nirvana(ニルヴァーナ)」になる。
「涅槃に行く(入る)」を英語で言うなら、「enter Nirvana(Weblio 辞書)」でいい。

 

ちなみに「enter(エンター)」は、「入学する」という意味もある。
名詞だと、「entrance(入口)」ね。

 

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これは、バーガーキングの入口。
涅槃への入口ではない。

 

「nirvana(ニルヴァーナ:涅槃)」は、古代インドのサンスクリット語「निर्वाण」を英語で発音した言葉。
タイ語だと「นิพพาน(Nípphaan)」だから「ニッパァーン(たぶん)」 ベトナム語だと「niết bàn」だから「ニェッバァン(これもたぶん)」と読むのだろう。

すべては、サンスクリット語の「निर्वाण(涅槃)」の現地語で発音した言葉になる。

 

ここまで読んできて、こんなことを思わない?

「仏教の目的が『涅槃(ねはん)に行くこと』なのはわかった。それを「ニルヴァーナ」と呼ぶことも分かった。でも、涅槃ってそもそもどんなところなんだ?」

 

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これは、韓国のお寺。

 

ちょっと話はそれる。

前に、タイ人の友人にこんな質問をしたことがある。

「タイの仏教では、涅槃ってどんなところ?」

彼は笑いながら言う。

「それは分からない。だって、ボクはまだ死んだことがないから」

そりゃ、そうだ。
誰も死んだことがないのだから、死後の世界なんて分かるわけがない。

 

でも、この仏教徒のタイ人の答えはおもしろい。
これは、儒教の考え方に似ている。

 

あるとき、孔子(儒教の開祖)に弟子がこうたずねた。

「先生、死とはなんですか?」

このときの孔子は、「未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん」と答えたという。

 

「われ未(いま)だ生を知らず、いずくんぞ死を知らんや」

意味

私はいまだに生きる意味が分からないのに、どうして死の意味が分かるだろうか?

名言ナビ

 

これは、儒教の死生観をあらわす言葉としてよく使われる。

この言葉には、「今は、生きることを考えろ」という意味があるらしい。

先生がおっしゃった。未だ生を知らないのに、どうして死を知れようか(死のことなんか考える暇があったら、まず目の前の生きることに集中することだ)

論語の名言

 

考えても分からないことは、考えない方がいい。
その時が来たら、自然とわかる。

 

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中国の龍門石窟

 

 

ではあらためて、涅槃とはどんなところなのか?

あの世のことは誰にも分からないし、涅槃にはいろいろな理解があるだろう。
「中村元」という有名な仏教学者は、こう説明している。

 

「安らぎ – Nibbāna(= Nirvāṇa 涅槃)声を荒らげないだけで、ニルヴァーナに達しえるのであるから、ここでいうニルヴァーナは後代の教義学者たちの言うようなうるさいものではなくて、心の安らぎ、心の平和によって得られる楽しい境地というほどの意味であろう。」としている。

(ウィキペディア)

 

外国人に「涅槃(ニルヴァーナ)ってどんなところだ?」と聞かれたら、「心の安らぎ、心の平和によって得られる楽しいところ」と答えたらいい。

何度も書いているけど、死後の世界を正確に知っている人は、この世にいないんだから。

 

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これは仏像ではなくて、道祖神。
京都の天竜寺の前にあった。

 

ちなみに、世界的に有名なグループで「NIRVANA(ニルヴァーナ)」というものがある。
有名というか、もう「伝説のバンド」と呼んだ方がいい。

特に「ネヴァーマインド」というアルバムは、「音楽史に革命を起す」というほどのものだという。

 

ネヴァーマインド

1991年9月、ニルヴァーナのメジャー・デビュー・アルバム「ネヴァーマインド」リリース。それは、音楽史に革命を起す出来事となった。歴史的名盤と称 され全世界で3,000万枚という破格のセールスを記録した作品となり、今もなお多くのミュージシャンに影響を与え続けている。20年の時を経て、あの衝 撃が再び蘇る。

UNIVERSAL MUSIC JAPAN

 

「歴史的名盤」と言われるこのアルバムは、確かに聴く価値がある。

ボクがお寺を案内したすべての外国人は、この「NIRVANA」を知っていた。
だから、このバンドのことから音楽の話題にと話を広げることもある。

 

でも、なんでバンド名に仏教用語の『涅槃』をつけたのか?

これは誰も知らなかった。

 

 

では、最後に英会話の勉強をしちゃいますか?

アメリカ人の友人と待ち合わせをしたけど、そのアメリカ人が待ち合わせ場所にいなかった。
「今、どこにいるの?」と、そのアメリカ人にメールをした返事が下の文。

さあ、英語にしてみよう!

 

・あと5分したら、そこに行きます。

・あなたからメールの返事がありませんでした。

・だから、近くにコンビニに行きました。

 

答え

・Ill be there in five minutes.

・I didnt recieve a reply from you.

・so I went to the nearby convenience store.

 

*「Ill」は、正しくは「I’ll(I will)」だけど、「’」を打つのが面倒くさかったん
だろう。「didnt」も同じ。
英語の試験じゃないから、「’」は省略してもまったく問題ない。
ボクもよくする。

 

それより、「5分後」は「in five minutes」ということに注目。
「after five minutes」じゃないよ。
アメリカ人やイギリス人は、 「after five minutes」なんて言わないよ。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。