AKBとイスラム教②インドネシアJKT48、ラマダン(断食)中の活動は?


 

外国に行ったら、その国の社会に適応しなきゃいけなくなる。

といっても、大したことじゃない。

たとえば冬にタイ行くばあい、日本では雪が降っていてもタイでは夏。
だからタイに着いたら、ダウンジャケットを脱いでTシャツ短パンに着替える。

これも適応の1つ。
言われなくてもやっている当たり前のこと。
「日本は冬なんだから、ダウンジャケットを着るべき!」と考える人がいたら、好きにしたらいい。

 

タイのお寺を守る「ヤック」という鬼。
日本でいう仁王様。

 

でも、意識してその国に適応しないといけないこともある。
ある国に長く住むなら、その国の人びとや社会に受け入れらないといけない。
そのためには、その国の価値観や考え方、社会のシステムなどに自分を合わせる努力が必要になる。

 

そのときにもっとも大事なことは、その国の宗教を知ること。
特にイスラーム教の国では、イスラーム教の教えに会わせて社会がつくられている。

日本でなら「ズズズッ」と音を立てて麺をすすってもいいけど、外国でそれはマナー違反になる。
でも、マナー違反ぐらいならまわりの人から注意されてすむ。

 

宗教の教えに反するようなことをしたら注意だけではすまされない。
2000年に、インドネシアで「味の素追放事件」というできごとがあった。

イスラーム教では、豚肉を食べることが禁止されている。
なのに、「味の素の製品のなかに豚肉の要素が入っていた!」ということから、大騒動に発展する。

現地の日本人が逮捕されてしまった。

味の素追放事件 「インドネシア味の素事件」と呼ぶ場合もある。

2000年にインドネシアで「味の素」の原料にイスラームの食品禁忌(ハラール)とされている豚肉が使用されている疑いがあるという噂が流れた。

材料としては豚の成分の使用は無かったが、発酵菌の栄養源を作る過程で触媒として豚の酵素を使用していたために、現地法人の社長が逮捕された事件。

(ウィキペディア)

 

 

今や味の素は、東南アジアの台所に欠かせない「友だち」になっている。

 

では、前回の続きです。
AKB48の姉妹グループがインドネシアのジャカルタでうまれた。
それがJKT48。

インドネシアで受け入れてもらうには、日本でのやり方をそのまま当てはめてはダメ。
インドネシアに合ったAKBに変わらないといけない。
それが、タイトルにあった「AKBのイスラム化」ということ。

 

前回は、「イスラーム教徒が多いインドネシアで、JKT48のメンバーはどこまで肌をだせるのか?」ということを書いた。
「インドネシアでも、日本のAKBのようなミニスカートをはいてもOKなの?」といったことについて。

今回はラマダンとJKT48について書いていきます。

 

でもその前に、インドネシアという国を簡単に知っておきましょう。

インドネシアは、世界でもっともイスラーム教徒が多く住んでいる国で他民族国家でもある。
そんなインドネシアの国のスローガンは、「多様性の中の統一」。

外務省のホームページでこう紹介している。

多種多様な文化,言語,宗教が混在しているインドネシアの国是は,「BHINNEKATUNGGALIKA(多様性の中の統一)」。まさに多様性こそがインドネシアという国の活力と魅力の源泉といえます。

インドネシアという国

 

 

 

では、ラマダンとJKT48について。

イスラーム教には、一か月食事をしてはいけないという「ラマダン(断食)」がある。

これは義務だからイスラーム教徒であれば、必ずしないといけない。

ラマダン

約1カ月間、日中の飲食を断ち、神の恵みに感謝する。聖地メッカへの巡礼など、イスラム教徒の五つの義務である「五行」の一つ。

イスラムの暦で9番目の月を指し、1年ごとに11日ほど期間が早まる。妊婦や病人らは免除の対象。AP通信によると、ロンドン五輪に出るイスラム教徒の選手の多くは、ラマダンを五輪後に先送りするなどの特例措置をとるという。

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

 

このラマダンの期間中は、つばを飲みこむことも禁止されているという。

日本で働いていたイスラーム教徒のインドネシア人は、日本の暑さと湿度に耐えられずに水だけは飲んでいた。
彼にとっては日本の夏はインドネシアの夏よりツライらしい。
こんなことを言っていた。

「本当はラマダン中に水を飲むことはダメなんです。でも、日本でのラマダンで水も飲まなかったら死んでしまうかもしれないから」

いや、絶対飲んだほうがいいよ。

 

また日本の相撲ではこんなこともある。
エジプト人でイスラーム教徒の「大砂嵐」は、ラマダンと本場所の開催期間が重なったときにはラマダンを優先していた。
昼間、何も食べないで相撲をしていたのはすごい。

 

ラマダンはすべてのイスラーム教徒にとっての義務だけど、例外もある。
妊婦や旅行者などはラマダンをしなくてもいい。
これも先ほどのインドネシア人と同じで、イスラーム教でも「命が大事」と考えているのだろう。

イスラーム教には厳しいイメージがあるけど、けっこう柔軟性もある。

 

 

こんなラマダンの期間中、JKT48の活動はどうなるんだろう?

前回紹介したこの記事から、JKT48のメンバーの声をひろってみたい。

劇場支配人とキャプテンが4年間を振り返る

 

食事をしないで歌やダンスやレッスンをすることは、あまりにきつい。
ということでラマダンの期間中は、イスラーム教徒のメンバーに合わせてレッスンの時間をずらしているという。

メロディー イスラム教徒は、断食の時期は夜の18時までごはんを食べません。おなかがすいたまま練習するのはつらいので、夜ごはんを食べたあとにみんなが集まるんです。

劇場支配人とキャプテンが4年間を振り返る

 

さらにラマダンの期間中、JKT48は昼間の公演をしないという。

ラマダンはイスラーム教徒にとって大切な神聖な行事だから、歌ったり踊ったりするお楽しみ的なイベントは、あまりよろしくないらしい。

だから、食事ができる夜になったら公演をするらしい。
これもインドネシア社会への適応であり、「AKBのイスラム化」になる。

 

 

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