日本の「不易と流行」。変わらないためには、変わり続ける!


 

始めの一言

「近代日本の発展ほど世界を驚かせたものはない。一系の天皇を戴いていることが、今日の日本をあらしめたのである。私はこのような尊い国が世界に一カ所ぐらいなくてはならないと考えた。(アインシュタイン 昭和)」
「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」

 

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今回の内容

・「不易と流行」
・日本史の「流行」
・日本史の不易
・変わらないためには、変わり続ける

 

・「不易と流行」
「変わるものと変らないもの」

そんな状態をあらわすものとして「不易と流行」という言葉がよくつかわれる。

不易流行(ふえき-りゅうこう)

いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であること。
(goo辞書)

 

・日本史の「流行」

日本の歴史でもそんな「不易と流行」があるんだよ。
つまり、どんどん変わるものとまったく変わらないもの。
まずは「流行(変わるもの)」から書いてきます。

日本史での「流行(変わるもの)」といえば「時代」。

日本の歴史って奈良・平安・鎌倉・室町・戦国・江戸と時代が次々に変わってたよね?
ということで、日本の歴史の「流行」とは時代のことなんだよ。

以上、おわり。
はやっ!

鶴岡八幡宮

鎌倉幕府があった鎌倉(そのまんまじゃん!)
鶴岡八幡宮

 

・日本史の不易

お次は、日本の歴史での「不易(変わらないもの)」。
それは、王朝。
中国は「隋唐宋元」みたいに王朝が次つぎに変わっていった。
日本はさっき書いたけど時代が変わるだけで王朝が変ったことがない。
「王朝が変わらない」ということは、「新しい王朝を開いた人間がいない」ということでもある。

つまり、日本の歴史では天皇が別の人間に替わったわったことがないんだよ。

 

天皇

大王に代わる君主号。推古朝頃に成立とする説もあるが、律令制が急速に整備され、君主が神格化される天武・持統朝頃、道教の神、天皇大帝に由来するという天皇号が採用され、飛鳥浄御原令で正式に規定されたする見方が有力。
(日本史用語集 山川出版)

 

「天皇」という言葉が日本にあらわれたのは7世紀の後半とされている。
それ以来現在まで、日本の天皇は別の血を引く人間に変ったことがない。

これが前回に書いた中国の歴史とはちがう。
中国では易姓革命があたり前のように起きていたから、皇帝が変わって新しい王朝が開かれていた。

 

日本で易姓革命が一度もない。
中国人からみたらこれが不思議らしい。
だから旅行でお世話になった中国人のガイドさんは、こんな疑問をもっていた。

「なんで、源頼朝が幕府をつくったのか分かりません。中国なら、源頼朝は天皇を倒して自分が天皇になって新しい王朝を開きます」

 

これが易姓革命の考え方。
もし頼朝がこれをしていたら、日本史の個性がなくなって中国史や韓国史と似た歴史になってしまっただろうね。

 

7世紀の後半、日本に天皇が生まれてから今まで約1500年間、皇室は一度も変わったことがない。
これが、日本の歴史での「不易」になる。
足利義満が天皇になろうとしたって説はあるけどね。

 

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京都御所にある門
額の文字は空海が書いたという!

 

前回の記事もふくめて、中国と日本の歴史での「不易と流行」をまとめるとこんな感じ。

・中国の歴史での「不易と流行」

不易は、皇帝が支配するという政治体制のこと。
流行は、次々と変わる王朝のこと。

 

・日本の歴史での「不易と流行」

不易は、7世紀から変わらない天皇という存在。
流行は、次々と変わる時代のこと。

 

明治日本の近代化をみると、日本人は変えてはいけないところ(不易)と変えるべきところ(流行)をしっかり理解していたように思う。
時代に合わせて、ヨーロッパからいろいろなものをとり入れて日本を変えていったけど、中国のように皇帝をなくすような変化はしていない。

「不易と流行」のバランスをうまくとっていたから、日本は近代化に成功してアジアで初となる近代国家にすることができたんだと思うよ。

 

P1180496

 

・変わらないためには、変わり続ける

さて、時代はどんどん変わっていきますねえ。

これは過去も現在も同じこと。
でも、変わらないためには、変わり続けないといけない。

前回書いたけど、日本の電機メーカーは時代の変化に合わせて変わることができなかった。だから、世界での存在感が低下してしまった。
芸能人でもずっと一流でいる人というのは、常に努力して変り続けている人のはず。

 

日本もそうならなきゃ。
時代が変わっても、日本の国際的地位や存在感は変わらないようにしないと。
そのためには、日本も時代の変化に応じて変わり続けないといけないよね。
そのときに大事なことは、「何を変えて、何を守るか」をよ~く考えることだと思うよ。

 

おまけ

今回書いた日本の不易(変わらないもの)の部分に注目する外国人は多い。
日本人にとってはあたり前でも、外国人から見たら日本に独特のものだから。

 

その一人が、この記事の始めに紹介した世界的な科学者のアインシュタイン。
他にも、明治時代に日本を訪れたシドモアというアメリカ人の女性がこう言っている。

「欧州の君主や権勢を誇る王族は、日本の統治者・天皇に比較すると成り上がり者にすぎません。皇室は紀元前六六0年に初代神武天皇が即位して以来とぎれることなき系統を保っています。後代へ下って、現在の天帝の子孫。
睦仁(明治天皇)は歴代系図から一二二代目となります(シドモア 明治時代)」
「シドモア日本紀行 講談社学術文庫」

 

まあ、そのことは日本人がとっくの昔に気づいてたけどね。
鎌倉時代の北畠親房(きたばたけ ちかふさ)はこう言っているよ。

 

日神すな わち天照大神がながくその伝統を伝えて君臨している。わが国だけにこのことであって他国にはこのような例はない
(神皇正統記)

 

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