日本と英国の違い:サッカー「イギリス代表」は存在しない・他民族国家


 

今回の内容

・イギリスと日本の違いは、「他民族国家」ということ
・イギリスにある4つの国
・サッカーのイギリス代表は「存在しない」

 

・イギリスと日本の違いは、「他民族国家」ということ

前回のおさらいをサラリと。

最近、日本で「日本すごい!」という内容のテレビ番組が増えているという。
そういう番組は、「日本ホルホル系番組」と呼ばれている。

 

ホルホルはもとは韓国語で、人が有頂天になっていたり、誇らしく思っている様子をからかった言葉。
くわしくは↓

韓国の「ホルホル」記事①「偉大な韓国」「優秀な韓民族」の発想

 

こうした番組に対して、ネットでは「日本人が日本をすげえって自画自賛するのは、気持ち悪い」「イタすぎる」という声があがっている。

 

それで友人のイギリスにきいてみた。

「イギリスにも『イギリスすごい!』と外国人が言うような番組はあるの?」

「いや、イギリスには、そういう番組はないんじゃない?」

とその友人は言う。

そもそも一般的に、イギリス人は「イギリスは外国人にどう見られているか?」ということにあまり関心がないらしい。

 

友人はその理由を、「日本と違って、イギリスは他民族国家だからでしょ」と話していた。

確かに、イギリスと日本を比較した場合、イギリスの特徴には「多民族国家である」というものがある。

 

「イギリス民族」という民族は存在しない。
主な民族はイングランドを中心に居住するゲルマン民族系のイングランド人(アングロ・サクソン人)、ケルト系のスコットランド人、アイルランド人ウェールズ人だが、旧植民地出身のインド系(印僑)、アフリカ系、カリブ系、アラブ系や華僑なども多く住む多民族国家である。

(ウィキペディア)

 

友人のイギリス人は日本に来たとき、こんなことに驚いたという。

都市部でも、街を歩いている人が同じ目や髪の色をした日本人ばかり!

 

これがイギリスとの大きな違いで、イギリスにはヨーロッパ人、アラブ人、アジア人などいろんな人がいる。

ロンドンのような大都市では、歩いている人を見ただけでは、その人がイギリス人か外国人かは分からないという。

 

それに今のロンドン市長は、パキスタン移民2世のイスラーム教徒だ。
今のイギリス王室も、元をたどればドイツ系の人間から始まっている。

日本と比較したら、イギリスではイギリス人と外国人との違いが少ないのだろう。

 

そんな彼女が言うには、イギリス人が関心があるのは、外国人ではなくてむしろ国内のイギリス人の視線だという。

 

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カレーはイギリスの国民食
ちなみに、「ナン」はペルシャ語
もともと、ナンはインドの食べ物ではなかった。

 

・イギリスにある「4つの国」

日本とイギリスで大きな違いは、他にもある。
イギリスには、国内に「4つの国」があること。

 

イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国で構成されている。

(ウィキペディア)

 

イギリスの正式名称は、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」。

日本人が「イギリス」と呼んでいるのは、このなかの「イングランド」のこと。
イギリスの一部でのことで、イギリス全体をさした言葉ではなかった。

日本人がつかう「イギリス」という国名は、「イングランド」という意味のポルトガル語が由来になっている。

 

さて、イギリスを構成する「イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド」の4つの国は独立性があって、それぞれの国旗がある。

 

日本でもよく目にするイギリスの国旗(ユニオンフラッグ、ユニオンジャック)は、イングランドの旗とスコットランドの旗とアイルランドの旗を重ねてできたもの。

 

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画像は、ウィキペディアから。

 

・サッカーのイギリス代表は「存在しない」

そんなイギリスではスポーツの国際試合でも、上の4つの国がそれぞれ別々のチームとして参加する。

 

サッカーのワールドカップでは、イングランド代表、スコットランド代表、ウェールズ代表、北アイルランド代表として4つのチームに分かれて出場している。

だから、ワールドカップには「イギリス代表」というチームは存在しない。

 

イギリス代表は親善試合を行ったことがあるが、FIFA主催の国際大会への出場はこれまでない。

(ウィキペディア)

 

親善試合なら、1つのチームになることができる。
けど、ワールドカップのような「本気の試合」だと、1つにまとまることはできないようだ。

 

サッカーで、イギリス代表がない。
このことが、事情を知らなかったときには不思議だった。
これも、国内に4つの国をもつイギリスという国を知れば納得できる。

 

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争いは、同じレベルの者同士で起こる。

 

4つに分かれてしまえば、当然1つのチームとしての力も弱くなる。
この4つのチームが統合して「イギリス代表」になった方が断然強くなるし、ワールドカップで勝ちあがる確率もグッと高くなる。

 

「それはイギリス人の誰もが知っている。でも、それが不可能なこともよく知っている」

と友人は言う。

 

イギリス代表が勝ち進むことより、スコットランド人はスコットランド代表が見たいし、ウェールズ人はウェールズ代表が見たいらしい。

 

「それだけじゃないの。スコットランド人やウェールズ人は、イングランド代表が他の国に負けるのも見たいのよ」

 

本当に?同じイギリスのチームなのに?

でも、これは本当にそうかも。
イギリスのサッカーファンは荒っぽい人が多い。
サッカー好きに愛国心が加わったら、それはありえる。
イングランドが負けたら、本当にシャンパンを開けて喜ぶかも。

 

でもそうなると、スコットランド人やウェールズ人にはワールドカップで2つの楽しみがあることになる。

自分たちのチームが勝ち進む楽しみと、イングランドがどこかで負けるという2つのワクワク。

1度の大会で2度おいしい。
これはいいかもしれない。

 

まあ、日本でも韓国代表が負けると喜ぶ人がいるし、韓国でも同じような人がいる。
その意味では、スコットランド人やウェールズ人とイングランド人の関係は、日本人と韓国人のようなものかも。

 

でも、サッカーの国際大会を別々で参加するぐらいならいい。
今のイギリスには、「イギリス解体」の危機があるのだから。

 

さあ、今回の復習だ。

・イギリスの正式名称は?
・イギリスにある4つの国の名前は?

 

答え

・グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」
・イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド

 

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