海外旅行で気づく日本人の器用さ・日本中国韓国の「お箸の違い」


 

始めの一言

「国民の発明力が自由に発揮されるようになったなら、最も進んだ工業国に追いつく日は、そう遠くないであろう(ペリー 幕末)」
「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」

 

ペリー
江戸時代に艦隊を率いて鎖国をしていた日本へ来航し、開国への交渉を要求したことで知られる。

 

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今回の内容

・英語がなくても、折り紙がある
・日本人的な発想
・日中韓の「学ぶ力」の違い

 

・英語がなくても、折り紙がある

英語ができなかったら、外国人とのコミュニケーションをあきらめないといけないのか?
そんなわけがない。
別の「武器」を用意すればいい。
ボクが海外旅行を始めたころは、折り紙を持って行った。

 

海外旅行では、いろいろな外国人と知り合うことができる。
泊まった宿のスタッフだったり、同じ部屋の人だったり、列車で乗り合わせた人だったり。
そんなときに折り紙で鶴を折って渡すと、必ずといっていいほど喜んでくれる。

 

紙もただの色紙ではなくて、和柄を選んで持って行った。
海外で和柄はなかなか手に入らないから、この思わぬプレゼントは予想以上の効果を発揮する。
コミュニケーションの良いきっかけにもなる。

 

ついでに、「この鶴には、安全に運ぶという意味があって、旅のお守りみたいなものなんだ」と、適当な付加価値をつけてみる。
自分は、英語ができない!
と自分にないものに目を向けることより、すでに持っているものを見つけることは、どんなときにも大事。
もちろん、英語の勉強はした方がいいけどね。

 

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アユタヤ(タイ)

 

タイのバンコクでは、宿で出会ったヨーロッパ人と飲みに行くことがあった。
でも、英語が話せないし、面白い話題も提供できない。
それで、いつのように困ったときの「折り鶴」作戦で、テーブルで折り紙を折って鶴をつくっていた。

 

すると、その様子を見て彼らが勝手に盛り上がる。
「見ろよ、すげえな。彼は本当に、手先が器用だな」
「いや、違う。彼だけじゃない。日本人は手先が器用なんだよ」
「確かに、日本人の技術力はすごい。日本製の物はなかなか壊れない」

 

ちなみに、ボクは手先が器用じゃない。
平均的な日本人のレベル。

 

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・日本人的な発想

出来あがった折り鶴は、好評で安心した。
まあ、内心どう思っているかは知らないけどね。

「ところで、何で君は折り紙を持っているんだ?」
と、イタリア人に聞かれた。

 

旅先で出会った人にプレゼントするため、と言うと「そういう発想は、イタリア人にはない」と彼が驚く。
それは他のヨーロッパ人も同じで、出会った人と楽しむつもりはあるけど、事前にプレゼントを考えて用意するという発想はないという。

 

折り紙が日本的というより、出会った人に折り鶴を渡すという発想が日本人的のようだ。
確かに、欧米人は日本人ほど「出会い」や「縁」というものを重視していないような気がする。

「今日は楽しかったよ、またな」と、別れもあっさりしている。

 

日本人は、出会いや別れを大切にしている。
外国人に中学や高校の卒業式のことを聞いても、「そんなのやってない」「もう、覚えてない」というのが多くて驚いたことがある。

 

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バンコクのワット・プラケオ

 

・日中韓の「学ぶ力」の違い

 

日本人の技術力は、世界でも高い評価を受けている。
でも、何で日本人は高い技術力をもっているのか?

「それは、手先が器用だから。日本人は箸を使っているから、手先が器用になったんだよ!」
と言ったのは、イギリス人の友人。
そうかもしれない。
けど、そんなことを言ったら中国人や韓国人も同じだ。

 

でも、日本の箸は、中国や韓国の箸とは違う。

中国旅行で感じたけど、中国のお箸は長くて使いにくい。
しかも、箸の端から端まで同じ太さ。

 

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中国の箸

 

「アジアの箸食(はししょく)文化」には、日中韓のお箸の違いがこう書いてある。

 

<韓国・中国・日本の箸(はし)の違い>

日本:先が細くとがっていて骨のある魚も食べやすい
中国:寸胴型(ずんどうがた)で長い、先端が丸くとがってない
韓国:小型で細く短い平たい断面

 

また、2016年11月10日の韓国紙「ハンギョレ新聞」には、日中韓でのお箸の違いについて、こう書いてある。

韓中日共通の文化をつなぐ「箸」フェスティバル、清洲で開催

清州市文化産業振興財団のピョン・グァンソプ創造経済チーム長は「中国の箸は大きくて利便性を強調し、日本の箸は結婚の際に夫婦が互いに贈り合うほど崇拝されたとすれば、韓国は匙を一緒に使いながら体の一部分(指)と考えた。同じようで違う3カ国の文化は箸にもにじみ出ている」と話した。

 

この他にも、日本人は自分が使う「マイ箸」をもっている。
中韓には、これがない。
マイ箸は、神道の「穢れ」の考え方に由来するものだろう。

 

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韓国の箸

 

日本人は、魚が大好き。
だから、魚の骨を取るために、箸もそのように独自の進化をとげた。
これが、日中韓の手先の器用さ(技術力)に影響を与えているのかもしれない。

 

でも、中国人や韓国人と日本人を比べた場合、日本人には確かに「つくる才能」はあるらしい。

金文学(きんぶんがく)という日本・中国・韓国に精通した比較分類学者が、こう書いている。

 

日本人の学ぶ才能を表現した話がある。
例えば、日本人がドイツから高品質の機械を輸入したとしよう。
ドイツ人は「日本人はこの機械の優秀な性能がわかっているから、これから引き続き注文がくることだろう」と得意満面で待っていた。

ところがいくら待っても注文が来なかった。不思議に思ったドイツ人が」日本に渡ってみると、日本人はその機械を研究してまったく同じ性能の高品質な機械を作っていたのであった。
このように遠慮のない学びの文化がこんにちの先進国日本を創出したといっても過言ではない。

(日中韓 おもての顔 裏の顔  金文学)

 

日中韓の「ものづくりの違い」といえば、16世紀の鉄砲の生産にも表れている。
16世紀に、豊臣秀吉が朝鮮に出兵した。
このとき、中国(明)軍と韓国(朝鮮)軍がなかなか日本軍に勝てなかった理由の1つに、日本の鉄砲がある。

 

種子島に鉄砲が伝わって、二十四年目のことである。戦国時代であったこともあり、鉄砲の普及はすみやかであった。日本にはすぐれた鍛冶屋さんが多かったので、すぐに国産品がつくられた。

(曼荼羅の山 陳舜臣)

 

何かの作り方を知っても、それをつくり出す技術力(手先の器用さ)がなかったら、それをつくり出すことができない。
学ぶ才能というのは、手先の器用さもセットになっている。

海外旅行に行くと、そんな日本の技術力が外国で活躍しているのを見ることができる。

それは次回に。

 

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