日韓・慰安婦問題の今:いつまでも終わらない理由。

 

自民党と民主党は与党と野党の関係で、立場としては正反対。

だから、日本政府と民主党の蓮舫代表の考えが一致することはとても珍しい。
最近そんなことがあった。

今月(7月)アメリカで、新しい慰安婦像が建てられた。
韓国系の住民が中心となってこの計画を進めてきたけれど、韓国の政府や新聞もこの運動を支援している。

日本政府はこの像の設置には反対していたけれど、日本の抗議は無視された。
この像について、日本政府(菅官房長官)は「極めて残念」だとコメントしている。
もう少し強い言葉がほしいのだけど。

このアメリカでの動きには、民主党の蓮舫氏も「許せない」と言っている。
7月1日付の産経新聞の記事から。

民進党の蓮舫代表は1日、米南部ジョージア州のブルックヘブン市の公有地に韓国系団体から寄贈された慰安婦像が設置されたことについて「不可逆的な(慰安婦問題をめぐる日韓)合意を守っていない。極めて遺憾だ」と韓国側の対応を批判した。東京都内で記者団に語った。

民進党の蓮舫代表「日韓合意守れ」「許せない話」 米2例目の慰安婦像設置に反発 

このとき、蓮舫氏はこうも言っている。

「日本政府として許せない話だと思う。しっかりものを言っていきたいし、(政府にも)言ってもらいたい」と述べた。

珍しく日本政府と意見が一致している。
でも、そうなってもらわないと困る。

慰安婦問題は2015年に、日韓両政府で「最終的で、不可逆的な解決」に合意したのだから。

でも日本には、この問題を終わらせたくない人もいる。

 

 

慰安婦問題について今、どうなっているのか?

ここでそれを確認しておきたい。

先ほど書いたように、日本と韓国は慰安婦問題について「最終的に不可逆的に解決した」ということで合意した。
この合意にもとづいて、日本では安倍首相が心からのお詫びを表明して、韓国側に10億円をわたしている。
日韓合意で日本が約束したことはこれがすべて。

 

今度は韓国が約束を守る番。
合意にもとづいて、日本大使館前に置かれた慰安婦像を撤去する必要がある。
でも韓国はいまだにそれをしていない。
慰安婦像を1ミリも動かしていない。

 

韓国は約束を守るどころか、アメリカに別の慰安婦像を建ててしまった。
こんな不誠実な態度では、蓮舫氏が「(韓国は)合意を守っていない」と怒るのも当然。

慰安婦問題について、日本がするべきことはすでに終わっている。
次は韓国が誠意を見せる番。
「韓国が慰安婦像を動かすのを日本はじっと待っている」というのが現状だ。

 

 

でも最近の韓国には、日本との合意を尊重する動きが見られない。

やっていることは、むしろ日本の信頼を裏切ることばかり。
韓国の女性家族相は「慰安婦博物館の設立を進める」と発言している。
それだけではない。
韓国の民間団体などが進める慰安婦関連資料のユネスコ登録を支援する、とも言っている。

くわしくはこの記事を見てほしい。

慰安婦関連資料のユネスコ登録を支援へ 韓国女性家族相 ソウルに慰安婦博物館を建設

 

 

日韓の慰安婦合意について、韓国の文大統領はこう言っている。

・韓国国民のほとんどは情緒的に納得していない。
・特に被害当事者である元慰安婦の人たちが拒否している。

でもそんな韓国にとって、明らかにしてほしくない事実があるらしい。
ジャーナリストの黒田勝弘氏が、文大統領の言うことと元慰安婦の人たちがしていることには大きな違いがあると指摘している。

しかし、合意を受け日本政府からの10億円基金でできた韓国政府の「和解・癒し財団」筋によると、合意に反対し財団の支援を拒否している元慰安婦生存者はわずか8人。すでに生存者36人と死亡者199人(遺族)は合意に納得しているという。韓国政府もマスコミもこの数字を意図的(?)に隠している。日本政府は韓国に対しもっと情報攻勢をかけていい。

韓国政府がひた隠す「元慰安婦の9割が日韓合意に納得」

元慰安婦の9割が日韓合意に納得しているけど、韓国政府はそれを隠し続けている。
それが慰安婦問題の現状だ。

また、韓国には反日感情があるけれど、それにも温度差があるという。
首都ソウルは反日一色。
だけど、日本に近い釜山では必ずしもそうではなく、本音では「『(慰安婦像設置は)日本への不必要な嫌がらせ」という声も結構聞かれる』(同記事)」ということらしい。

反日感情をむき出しにする韓国人を迷惑に思う韓国人もいる。
日本人もこのことは知っておいたほうがいい。

 

 

いまだに日本との約束を守ろうとしない韓国に対して、黒田勝弘氏は「日本政府は韓国に対しもっと情報攻勢をかけていい」と指摘をしている。

的確すぎて、「まったくそのとおりです」としか言えない。

ただ日本国内に目を転じてみると、あきれたことを言う人がいる。
「慰安婦問題は日韓合意で実質的に解決した」と書くと、こんなコメントが来た。

一片の紙切れで解決する問題ではない事に気がつくべきです。

日韓両政府が時間をかけて話し合いを続けてようやくたどり着いた合意を、この人は「紙切れ一枚で」と表現する。

ではどうしたら、慰安婦問題は解決するのか?
この人はこう言う。

相互理解すなわち互いの信頼関係を築くために努力しあるべき姿を実現させるということです。
そのために知恵を絞りましょう。いままでのいきさつを有史のあるところまでさかのぼり、胸襟を開いて語り尽くしましょう。

もうそれをしている。
日本と韓国が知恵を絞って胸襟を開いて話し合った結果、この画期的な合意が成立したのだ。
でも、その結果を「一片の紙切れ」と否定する。
これでは、いつまでたってもこの問題は終わらない。

大切なことは話し合いではなくて、それによって問題を解決するということ。
話し合いはあくまで手段であって、目的ではない。

 

 

慰安婦問題については、日本の与党も野党も日韓合意を支持している。
韓国の約束違反を許そうとはしていない。

与野党で立場が違っても、この問題についての認識一致している。
日韓が「最終的、不可逆的に解決した」と確認した以上、もうこれ以上慰安婦問題について話し合うことはないし、そんなことがあってはいけない。

もうこの問題は解決している。
それにもかかわらず、「胸襟を開いて語り尽くしましょう」なんて言い出す人がいるから、この問題は終わらない。
現実には解決したけれど、決してそれを認めない。
慰安婦問題がなかなか終わらない理由は、終わりにしたくない人たちがいるからだ。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。