キリスト教徒が同性愛を嫌う理由は「ソドムとゴモラ」でわかる

 

経済協力開発機構(OECD)加盟国のなかで、同性愛の受容度が低い国、つまり同性愛者に厳しい国はどこなのか?
日本とアメリカはだいたい同じぐらいで、ワースト5は韓国とエストニア(2.8点)、ラトビア(2.4点)、リトアニア(2.0点)、トルコ(1.6点)ということが判明。

くわしいことは前回の記事をどうぞ。

日本・アメリカ・韓国、同性愛に厳しい国やその理由は?

この結果を見ると、エストニア、ラトビア、リトアニアのいわゆる「バルト三国」が同性愛にたいして厳しい目を向けているのがわかる。
この理由はなにか?
リトアニア人に聞いてみたところ、リトアニアについては「キリスト教(カトリック)の影響が強いし、保守的な国だからね」と言う。
ほかの2国も伝統的にキリスト教の影響が強いから、キーワードは「キリスト教」ではないか?

 

 

リトアニア人との会話を聞いていたアメリカ人が、キリスト教(とくにカトリック)が同性愛を嫌っている理由をおしえてくれた。
それはとってもシンプルで、「キリスト教の教えでは、同性愛は神の意思に背くから」と言う。
そのことは聖書の「ソドムとゴモラ」の話に書いてある。

このソドムとゴモラというのは都市のことで、そこに住む人たちは神の教えから離れ、欲望のままに過ごしていた。
なかでも同性愛が「重大な罪」とみなされたらしい。

ソドムとゴモラの住民を見た神は「もうこいつらはダメだ」と思い、裁きをあたえることにした。
つまり、そこに住む人たちを皆殺しにすることをきめたのだ。

聖書の「ユダの手紙」にはこう書いてある。

「ソドムやゴモラ、またその周辺の町は、この天使たちと同じく、みだらな行いにふけり、不自然な肉の欲の満足を追い求めたので、永遠の火の刑罰を受け、見せしめにされています」

ソドムとゴモラ

住民の罪悪が神の怒りにふれて、ソドムとゴモラは焼き滅ぼされた。
更生の機会をあたえず、全員を殺してしまうところがおそろしい。

 

でも、神の教えを守っていたロトとその家族は別。
事前に天使から知らされていたから、彼らは無事にソドムから逃げ出すことができた。
でもロトの妻は、「後ろを振り返ってはいけない」という指示があったにもかかわらず、後ろを振り返ってしまい、「塩の柱」となってしまう。

 

後ろを見ている妻が「塩柱」になりつつある。

 

この話から、同姓や獣姦などを意味する「sodomy(ソドミー:ソドムの罪)」という言葉がうまれた。

前回、韓国社会が同性愛に厳しい理由として「キリスト教の影響」をあげたのは、このソドムとゴモラの話による。

韓国は、同性愛を「ソドム」(『旧約聖書』に登場する背徳の都市の一つ、転じて「背徳」の象徴)として罪悪視してきたキリスト教が最大宗派であること

大韓民国におけるLGBTの権利

 

キリスト教と同性愛については、こちらをどうぞ。

キリスト教の影響を受けた欧米諸国では伝統的に、同性愛は聖書において指弾される性的逸脱であり、宗教上の罪(sin)としてきた。

キリスト教と同性愛

 

おまけ

これは「ソドムとゴモラ」の話をしたアメリカ人から教えてもらった動画。

「Warning! Not for very religious people.」と書いてあったから、キリスト教の信仰が強い人が見たらきっと激怒する内容だ。
住民が半裸の男の天使を見て「レイプしてやる」とか言ってるし、教育上、子供にはマズイかも。
でも、聖書の話なんだけどね。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。