2016年世界の幸せな国ランキング:日本やブータンの順位と問題

 

さてさて、この世界地図はなんだと思いますか?

 

この世界地図は「幸せな国」をあらわしている。

紫(赤)にちかいほど不幸な国で、緑にちかいほど幸せな国になっている。

 

「地球にある国で、どこがどれだけ幸せなのか?」

それを数字であらわしてランキング化したものに、「地球幸福指数」がある。

地球幸福度指数

(HPI, The Happy Planet Index) は、ニュー・エコノミクス財団(NEF:New Economics Foundation(英語版))が公表している国民の満足度や環境への負荷などから「国の幸福度」を計る指標である。

(ウィキペディア)

 

上の地図はニュー・エコノミクス財団が2016年に公表した世界地図で、Happy Planet Indexで見ることができる。

 

 

2016年の「地球幸福指数」によると、世界140カ国の「幸せな国ランキング」の上位10カ国は以下のとおり。

 

1位 コスタリカ
2位 メキシコ
3位 コロンビア
4位 バヌアツ
5位 ベトナム
6位 パナマ
7位 ニカラグア
8位 バングラデシュ
9位 タイ
10位 エクアドル

 

このランキングを見ると、幸せな国は先進国ではなくてすべて発展途上国であることがわかる。
特にトップ3を始め、中南米にある国が多い。

 

アジアではベトナムが最高で、世界5位になっている。
日本は世界140カ国のなかで58位。
8位のバングラデシュや9位のタイとは、かなりの差をつけられている。

ちなみにアメリカは108位。
トランプ大統領になった今は、さらに順位を落としてたりしてね。

 

「アジアでもっとも幸せな国」になったベトナム。
ベトナムコーヒーはおいしい。
幸せな気分になれる。
バイクの排気ガスがなかったら、もっと幸福な気分になれるのに・・・。

 

このランキングを友人に話したら、「いや、オレはそれを信じんぞ」と言う。

その友人が勤めている会社では、ほとんどの社員がメキシコの駐在を嫌がっているという。
「地球幸福指数」では第2位なのに。

社員は「メキシコは治安が悪い」というウワサを信じていて、だれも行きたがらないらしい。
その会社では、メキシコ駐在はインド駐在と同じぐらいの「苦行」と思われているという。
人間の忍耐の限界を試されるらしい。
ハッキリ書くと、「罰ゲームっすよ」と彼は言っていた。

とにかく「地球幸福指数」と友人の会社の「駐在したくない国指数」は一致していない。
基準が違うから当たり前だけど。

 

幸福な国8位のバングラデシュ。
個人的に、バングラデシュを旅行するだけならいいけど住むなら日本がいい。

 

ところで、上のランキングを見てこんな疑問は浮かばなかった?

「あれ?世界一幸せな国のブータンは?」

そうなんです。
前回の調査で「世界一幸せな国」になって話題となったブータンが、今回はトップ10から姿を消している。

前回1位だったブータンは今回56位になってしもた。
この大きなランクダウンも話題になった。
日本は58位だから、「幸せ度」ではブータンとほぼおなじ。

「日本はブータンと同じぐらい幸せな国になった」
のかもしれないし、
「ブータンは日本と同じぐらい不幸な国になった」
のかもしれない。

とにかく、「ブータンは世界一幸せな国!」というキャッチコピーはもう過去のもの。

 

 

「地球幸福指数」と友人の会社の「住みたくない(駐在したくない)国指数」の結果がちがっていたように、何が良くて悪いかはそれを判断する基準によって変わってくる。

前から「ブータンは世界一幸せな国だ」ということには疑問の声もあった。
たとえば、ブータンは世界的にも自殺率が高い。

WHO(世界保健機関)が発表した国別の自殺率(2015年)では、ブータンが20位になっている。
これじゃ17位の日本とあまり変わらない。

どう考えても、自殺者が多いことと幸せの国は結びつかない。

ちなみに自殺率が高い国のトップ3は、1位ガイアナ、2位韓国、3位スリランカの順になっている。

くわしくは、「国の自殺率順リスト」を見て。

 

 

ブータンのことはブータン人にまかせるとして、日本人としては日本のことが気になる。

今まで、アメリカ人・タイ人・パキスタン人・香港人などいろいろな外国人に話をして、みんなが驚いたことがある。

それは日本の自殺者の数。
日本では、平成23年まで自殺者が毎年3万人を超えていた。
一日あたり82人ほどが自殺していることになる。

 

パキスタン人にこのことを話したら、「は?おまえ、桁(けた)がちがってるだろ?」と言われてしまった。
「日本では毎年3万人が自殺している」ということが事実だと分かってもらうまでに少し時間がかかった。

「日本は世界の経済大国じゃない。なのに、なんでそんなに自殺者が多いんだ?」

「日本は国としては豊かだけど、国民はそんなに豊かではない。それに金で幸せを買うことはできないから」と言ったら、すぐ反論される。

「それはそうだ。でもパキスタンでは、お金があればほとんどの苦労を避けることができる。それにお金がないというのは、本当にみじめでツライことなんだぜ?」

 

「借金やお金がないといった経済的な理由から、自殺してしまう」ということはどこの国の人にも理解しやすい。
それから考えたら、日本で自殺者が多いのは分かりづらいことだと思う。

イスラーム教では自殺を禁止している。
パキスタンはイスラーム教徒が多い国だから、自殺者が少ないのはその影響もあるはず。

 

 

パキスタン人には信じられないことかもしれないけど、世界第3位の経済力をもっている今の日本が「地球幸福指数」では58位、自殺率で17位というのは事実。

結局は、お金よりも心の問題なんだろう。

20年以上も前に、予備校の講師が言っていた言葉を思いだしてしまう。

「今の日本は経済的に豊かだから、外国と比べたらホームレスの数は本当に少ない。でも、ホープレス(希望を失った人)はとても多い。これは今の日本の大きな問題だ」

この状況は今も変わっていない。

 

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2 件のコメント

  • 顧客満足度とサービス品質の実態の違いでしょうかね。何かと幸せの国と持ち上げてますが、自殺率では日本に並ぶほどの国なのですが。ついでに言えば、近代的な国ほど怠けて命を蔑ろにするというレッテルも日本と韓国以外はランキングでは当て嵌まらない。国民に聞けばわかる程度の幸福であるのならば、かの北朝鮮ですら幸せの国では無いでしょうか。

  • ボクも「幸せ指数」というものはあんまり信用していません。一応の参考にはなると思いますけど。
    予備校の講師が「日本ではホームレスは少ないけど、ホープレスはとても多い」なんてことを言っていまいた。
    日本では、若い人の死因NO1は自殺です。
    社会に原因あるのか人にあるのか分かりませんけど、これは何とかならないかなと思います。

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    今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。