韓国料理の世界化!成功したら日本にメリットがあるかも。

 

「韓国料理を世界に広めよう!」

と韓国が政府も民間も一緒になって、世界各国でいろいろな取り組みをしている。

この動きは2008年に、韓国政府が「韓国料理のグローバル化」を宣言したことから始まったという。

韓国料理の世界化が成功するために、韓国はトッポッキ、キムチ、マッコリ、ビビンバといった日本でもおなじみの食べ物に力を入れて、世界に売りこんできた。

この韓国料理のグローバル化のために、これまで1600億ウォン(約160億円)の予算が使われたという。

でもこの韓国料理の世界化は、あまりうまくいっていない。
2017年5月20日のレコードチャイナにこんな記事がある。

韓国料理を17年までに世界五大料理に!政府が進めた事業の成果は?

しかしキムチの輸出量は直近3年間で22%減少、また今年までに海外の韓国食堂を4万店にするとした目標達成には程遠く、「韓国料理を世界五大料理に育成する」との政府の目標は達成が難しいようだ。

 

「韓国料理を世界五大料理に育成する」という韓国政府の目標については、ウィキペディアの「韓食の世界化」のページにも書いてある。

大韓民国が官民を挙げて推進する韓国料理(韓食)のグローバル化推進運動。韓国料理を世界5大料理の一角に押し上げ、韓国文化の優秀性を世界に広めることで国家イメージを高め、韓国産食材の輸出促進と在外僑胞の雇用促進を目指す。

韓国としては、和食(日本料理)がユネスコの無形遺産に登録されたことにかなりの刺激を受けたはず。
韓国の日本へのライバル意識はかなりのものだから。

*和食の無形遺産登録については、農林水産省のホームページにくわしく書いてある。
興味があったら見てみて。

「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」を、「和食;日本人の伝統的な食文化」と題して、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました!

ビビンバ

 

「ピビン」が「混ぜ」で「パプ」が「飯」という意味。
「ビビンバ」で「混ぜご飯」になる。
石焼ビビンバは日本で生まれたといわれている。

日本において、炭火焼肉(または無煙ロースター)など多くの物が考案されているが、石焼ビビンバも日本において在日韓国人が考案したものとされる。

(ウィキペディア)

 

韓国を旅行していてよく感じることがある。

韓国人は世界の人たちに韓国の歴史や文化を教えることが大好きだ。
本当に積極的で熱心だと思う。

景福宮や宗廟といった外国人がよく訪れる観光名所では、日本語・英語・中国語の無料ガイドが一日に何回もおこなわれている。
仁川空港には外国人に韓国文化を体験させるコーナーがあって、ボクが見たときにはたくさんの外国人が韓国の伝統工芸をつくっていた。

「日本の空港でも、外国人に日本文化を紹介するコーナーをつくればいいのに」と思っていたら、去年から成田空港にそんなところができたらしい。

「自国を外国にアピールする」ということについて韓国人は熱心だし動き出しも早い。
そのためにあらゆる機会を利用する。

 

そんな考え方はむかしから韓国にある。
1988年に開かれたソウル・オリンピックのスローガンは、「韓国を世界へ」だった。

ソウル・オリンピックのスローガンは「韓国を世界へ」というもので、どうすれば韓国を世界へ教えてさしあげるかということです。

近くて遠い韓半島(1)呉善花さんが語る韓国文化

「世界の人たちに韓国のことをもっと知ってもらいたい」と多くの韓国人は思っている。
だから韓国のことを外国人に教えることが大好きらしい。
韓国の日本大使館に働いていた韓国通の日本人が、自身の韓国経験をこう書いている。

韓国人は非常に熱心な愛国者なので、外国人にも韓国語や韓国文化を積極的に教えてくれます。そして、教えてくれたことを吸収すると「お前も韓国人らしくなった」と褒めて(?)くれます。

(中略)外国人に自国語や自国文化を積極的に教えるという姿勢は、いい迷惑の場合がなきにしもあらずなものの、やはり積極的に見習いたいものです。

「つきあいきれない韓国人 (中公新書ラクレ) 渡辺晶平」

トッポッキ

 

「韓国を世界へ!」ということで、韓国料理のグローバル化をめざすのはとても良いことだ。
でも「韓国料理を世界五大料理に育成する」という韓国政府のゴールは、まだまだ遠い。
だから今は、韓国料理の世界化に全力をそそいだらいい。
というか、一人の日本人としてぜひそうしてほしいと思う。

 

韓国は手を広げすぎ。
いろいろなことを同時にやろうとしている。
韓国料理の世界化だけではなくて、韓国はアメリカやヨーロッパに慰安婦像を建てようとしたり、世界の地図の「日本海」という名称を「東海」にかえようとがんばっている。

でもこういうことをするから日本人を怒らせる。
日韓関係はちっとも前に進まない。
だからこういうことは、もうやめてほしい。

 

それに、韓国料理の世界化が成功して韓国料理の人気が出てきたら、日本にとって別のメリットが出てくる。

外国にある日本料理店で、デタラメな日本料理を出していることがよく問題になっている。
そんな店の経営者が韓国人であることもある。
韓国料理の人気が出てきて、「韓国料理を出した方がもうかる」と彼らが判断したら日本料理をやめて韓国料理にスイッチするんじゃないかと思う。

そうしたら、日本にとっても韓国にとっても都合が良い。
まさにウィンウィンという状態。
そのためにも、海外での反日活動はやめて韓国料理を積極的にアピールしたらいい。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。