日本の”外交力”?フィリピンの慰安婦像が撤去。でも続きが・・。

 

2017年の12月、フィリピンの首都マニラに慰安婦像が現れた。

このとき日本では、多くの人が不快感を感じながらも、こんな疑問を持っていた。

「なんでフィリピンに慰安婦像がたてられたのか?」

意外なことに、フィリピン側もよく分かっていなかった。
「この像はどんな像で、これが設置されたらどうなるのか?」
フィリピン国家歴史委員会は、このへんのことをまったく考えていなかったらしい。

ある委員が、日本政府が公式に遺憾の意をしめすと、パニックになったと言っている。
産経新聞の記事(2018.1.13)から。

「大騒ぎになった。韓国出張中のエスカランテ委員長からは、『自分が帰国後対応するから取材などに応じるな』との指示を受けた。(中略)日本に対する他意はない。信じてほしい」

日本おとしめるマニラ慰安婦像設置の舞台裏 「歴史委員会」暴走、中韓系の関与あったのか?

 

この像が日本とフィリピンの友好関係を傷つけてしまうことに、フィリピン側はまったく気づいていなかったらしい。
それは置いといて、日本政府の遺憾の意はフィリピンにはけっこう効くらしい。

 

 

でも、像がたってしまってからではもう遅い。

読売新聞は社説(2017年12月15日)で「深刻な事態だ」という。

こんな像が設置されたら、対日関係が悪化するのは当たり前。
日本政府が像の撤去を求めたのも、当たり前田のクラッカー、という表現はもう古いですね。

とにかく読売新聞は「日本の外交力」が大事だと主張している。

慰安婦問題に絡めて、日本の名誉を不当に貶おとしめたり、周辺国との関係を傷つけたりする動きは、到底看過できない。新たな像の設置を食い止めるための一層の外交努力が欠かせない。

比に「慰安婦像」 日本の外交力が問われている

 

これもその外交力ですか?

日本側は、2018年1月にもフィリピンに遺憾の意を伝えている。
フィリピンを訪問した野田聖子総務相はドゥテルテ大統領と会ったとき、マニラの慰安婦像について「こうした像が唐突にできるのは残念だ」と話した。

でもこの言葉は、大統領の心にあんまり響かなかったらしい。

ドゥテルテ大統領はこの像について、「憲法上の表現の自由にあたる」とか言ってたし。
韓国紙・中央日報の記事(2018年01月18日)から。

ドゥテルテ大統領は「(慰安婦女性たちの)親戚やまだ生存している慰安婦女性たちがその銅像を通じて表現しようとしていることを、表現する自由を止めることはできないと野田総務相に伝えた」

フィリピン大統領「慰安婦の銅像は憲法上、表現の自由」

日本の外交力。
あるのか、そんなもん?

 

 

「日本の外交力。意外とあるかも」と思ってしまうようなニュースが最近あった。

中央日報が記事(2018年04月25日)で、「マニラの慰安婦像が撤去されるかも?」と不安そうに伝えている。

フォークレーンが現れ、銅像撤去作業をしようとしたと伝え、銅像の前にフォークレーンがある写真を公開した。ただ、マニラ市と銅像設置主管機関のフィリピン国家歴史委員会ともに銅像撤去を指示したことはないと伝えた。

フィリピンの慰安婦被害者銅像、撤去の危機?

 

「指示したことはない」というのなら、このフォークレーンは誰の指示で現れたのか?
このフィリピン国家歴史委員会は、日本政府の遺憾で「大騒ぎになった」というさっきの機関だ。

なんか、本当にいい加減でテキトー。

 

 

「日本の外交力って、すげえじゃん!」と思ってしまうようなニュースが今日あった。

去年12月に設置された慰安婦像が撤去された。

しかも時事通信社の記事(2018/04/28)によると、フィリピン側は日本に「撤去しますよ~」と事前に伝えている。

昨年12月に設置され、日本大使館などが「残念だ」と遺憾の意を伝えていた。大使館には27日、複数の政府機関から撤去する旨の連絡があったという。

マニラの慰安婦像撤去される=日本大使館に連絡

 

日本のネットでは歓喜の声が上がっている。

・フィリピンは 日本の友達だ
・バーボンかと思った、すまんな
・やっぱり正義は勝つんだね
・フィリピンはけっこうやるんやな
・この事でフィリピンは、日本に恩を売った形だな。
・フィリピンは立派な国。
・どこかに他国と合意したのに、像1つ動かせない国があるらしい。
・まぁ普通に考えて戦後70年以上も経ってから像を乱立させようとする発想がおかしいわな
・フィリピンバナナ買ってきた
・ブルドーザーで根こそぎだってwww
・やはりフィリピンは偉大な国だと実感する

 

 

でも、よろこぶのはまだ早い。

朝日新聞の記事(2018/04/28)にこう書いてある。

マニラ市は「排水工事のための一時的な撤去で、いずれもとに戻されると理解している」などと説明している

マニラの慰安婦像撤去 当局「いずれもとに戻ると理解」

 

・やはりフィリピンは偉大な国だと実感する
・フィリピンは日本の友達だ

こうした喜びは、ゴールデンウィークと同時に終了してしまうかもしれない。

今こそ日本の外交力が問われている。

 

 

おまけ

フィリピンの首都に慰安婦像が登場したのは遺憾。
でも、東京に慰安婦像が現れたことのほうがもっと深刻なことだ。

ハンギョレ新聞の記事(2015-01-18)にこう書いてある。

この少女象の縮小模型は、2012年8月東京都美術館で開かれた「第18回JAALA国際交流展」に出品された

日本社会の「タブー」東京で展示

 

この「少女象の縮小模型」はソウルの日本大使館前にある慰安婦像、日本政府が撤去を求めている像のレプリカだ。
なんでそんなものが、東京都美術館の「国際交流展」にあったのか?

日本でも、いろいろな動きがある。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカなど27の国・地域に旅をしてきました。以前、中学生に歴史を教えていた経験もあります。 また、日本にいる外国人の友人も多いので、彼らの目から見た日本も知っています。 そうした経験をいかして、日本や世界の歴史・文化・宗教などをテーマに、「読んでタメになる」ブログを目指しています。