【W杯】世界で「dirty Korea(汚い韓国)」と呼ばれた原因は?

 

ワールドカップの初戦、韓国は絶対に勝ちたかったスウェーデンに負けてしまう。
しかも内容が散々で、ゴールポストの枠内に飛んだシュートはゼロだったから、スウェーデンのキーパーは必要なかったことになる。

こんなふがいない代表チームに韓国国民は激怒。
全国紙・中央日報は「他のアジアチームが見せた闘魂、粘り強さ、そして情熱が見られなかった」と非難する。

韓国代表はそんな国内の空気を知っているから、次のメキシコ戦にかける思いは熱くなるしかない。
後で書くことだけど、こういうプレッシャーが「dirty Korea(汚い韓国)」と世界から呼ばれる原因になったと思う。
韓国では国民もマスコミも、代表選手が気の毒になるぐらい重圧をかけている。

 

 

メキシコ戦を前にして監督が韓国メディアのインタビューに答えていた。
「メキシコ戦では勝たなければいけないが」と迫る記者に対して、監督は「勝たなければいけないという考えは100%持っている」と固い決意を示す。

ムン・ジェイン大統領も観戦するというこの試合で、「暑さは変数になるのか」、「(メキシコがドイツに勝ったことで)韓国には負担になっているのか」、「雰囲気がかなり沈んでいると思うが、現在、韓国代表の競技力に最も重要な要因は」と厳しい言葉を投げつける。
監督としては決死の思いを口にするしかない。

中央日報の記事で、(2018年06月23日)

韓国監督「メキシコ戦、背水の陣で臨む」

 

死ぬ思いで臨んだメキシコ戦は残念ながら、「2-1」で韓国の負け。
試合の後、キープレイヤーであるソン・フンミン選手は泣きながら国民に理解を求めた。

THE ANSWERの記事(2018.06.24)

「皆さんには選手たちが本当に全力を尽くしたということを分かっていただきたい。応援にとても感謝しています」

号泣しながら、サポーターへの感謝を伝えている。

韓国の英雄ソン・フンミンは号泣謝罪「申し訳なく思う」「このままは終わらない」

 

この敗戦で選手や監督を叩くのは仕方ないとしても、韓国の人たちは「世界の目」を気にしたほうがいい。

 

「韓国 vs メキシコ」戦の結果が世界の注目を集めたのは、勝ち負けだけではなかった。
この試合で韓国はファウル数で、不名誉な記録を達成する。
メキシコの7に対して、韓国のファウル数は24と3倍以上。
この時点では今大会でこれが最もひどく、韓国は「もっとも多い反則を行ったチーム」と世界の人たちに認識されてしまう。

これには韓国紙・中央日報もあきれた。(2018年06月25日)

明らかなファウルでメキシコの選手たちをグラウンドのあちこちで倒した。メキシコ戦で韓国が唯一相手を圧倒した指標はファウル数(24-7)と警告数(4-0)だけだ。

<W杯>メキシコに勝ったのはファウル・警告だけ…20年後退した韓国サッカー

 

大事な選手がケガを負う可能性が高いのだから、「唯一相手を圧倒した指標はファウル数」というのはこの大会のために4年間、準備してきた相手チームにとっては冗談じゃない。
メキシコの監督が韓国にこう不満をもらす。

THE ANSWERの記事(2018.06.24)

我々に対しての24回のファウルであった。 誰がそれを犯したのか、一目瞭然だ。フットボールのために、必要な予防と判断措置がとられることを願う

「必要な予防と措置を願う」 今大会最多ファウルの韓国戦にメキシコ指揮官が苦言

 

「反則数で大会ワースト・ワン」という結果を出した韓国に対しては、「dirty(汚い)」という言葉を使って非難する声が海外に多い。

 

この人は「韓国は汚いプレーをしたけど、メキシコが勝った」と言う。

 

「#dirty Korea」のタグが作られていて、韓国サッカーを非難する声は高まっている。

 

試合に負けたことより、「dirty Korea(汚い韓国)」という汚名がついてしまった方が韓国にとっては痛いだろう。
これでどれだけ国のブランドイメージが毀損してしまったか。

でも、これは選手だけが悪いとは思えない。
選手や監督に過大な重圧をかけ続けたことが、きっとこのラフプレー連発につながった。

 

ネットで「dirty Korea」という言葉が使われると、感情的に反応する韓国人が出てくる。
一番下の韓国人のコメントは下品すぎて、ちょっと日本語に訳せない。

 

台湾人(たぶん)と韓国人の女性のバトルもぼっ発していた。

 

こういう下品な言葉を使っていると、「dirty Korea」のイメージが世界に広がってしまうと思うだけど。

 

 

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。