食べ放題キャンペーン、台湾人とロシア人の“らしい”発想 

 

ここ最近、SNSに身分証明書の写真をアップする台湾人が多いから、台湾で何かあったのかな~と思ったら、こういうことだったらしい。

アメリカCNNニュース(2021.03.19)

回転ずしチェーンのスシローが15日、名前の中に「鮭魚(中国語でサケの意味)」の文字がある人は、無料ですしが食べられるというキャンペーンを発表した

「鮭魚」に改名する人が続出、スシローの無料キャンペーンで 台湾

 

名前に鮭魚なんて文字がある人なんて、台湾全土でも数えるほどでしょ。
なんて想像をした人は、スシにかける台湾人の熱情を理解していない。
(台湾のスシローもそんな見通しをしていたと思うが)

役所に行って「鮭魚」のある名前に改名して、その身分証明書を持ってスシローを訪れる猛者が続出して、海外メディアが報じるほどの騒ぎになっている。
「鮭魚さん」がいたら、同時に5人までスシが無料で食べ放題になる。そんなキャンペーンを始めた「台灣壽司郎」はいま何を思う?

台湾では生涯で3回までの改名が認められている。
だから、「郭鮭魚丼飯」「潘同鮭魚盡」「薛鮭魚大師」といったノリで付けた名前も、キャンペーンが終わったら元の名前に戻すのだろう。

ただ改名を希望する人が押し寄せて、担当部署がパンク状態のところもあるから、台湾内務省が安易な改名に対して注意を行ったという。

 

台灣壽司郎のキャンペーンに対して、日本人の見方は分かれた。

・これはスシローがアホすぎる
・だった二日間で台湾店だけだろ?
なら宣伝で元とれたな。
むしろスシローの勝利
・世界の中で日本だけが性善説でした

おわり
・こんな下らんことで貴重な改名権を2回も使っちゃうのか
・そもそも鮭魚が付く名前なんて台湾人にいるの?
・サーモン豊作でもいいですか><

 

ポーランド人が歓喜した、こんなスグレモノが台湾にあるだろうか。

 

名前が「鮭魚さん」ならスシが食べ放題というキャンペーンは、本当に漢字の民らしい発想だと思う。
そんな台湾人のやり方を見て、ロシアのドミノ・ピザが行ったピザ食べ放題キャンペーンを思い出した。
あることをすると、ピザを一生無料で食べることができる。
正確には、年間100枚のピザを100年間無料で提供するというキャンペーンなのだが、それでもスケールがでかい。
ただしその代償も小さくはない。

さて、何をしたらこんな権利を得られるのか?

 

ヒントはこれ。

 

 

色はカラーでも白黒でも何でもいい。
とにく最低でも2㎝以上の大きさで身体の見えるところに、ドミノ・ピザのロゴのタトゥーを入れた人はピザが一生タダで食べることができる。
そんなタトゥーの写真をSNSに投稿した「最初の350人」だけがこの特権を手にする。
名付けて「フォーエバー・キャンペーン」。

イギリスBBCの記事(2018/9/07)

Domino’s Pizza in Russia began their “Domino’s Forever” campaign on social media offering “free pizza for your whole life”.

Domino’s Pizza tattoos earn some Russians ‘free pizza for life’

 

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身体の中にはウォッカが流れている、といわれる(知らんけど)ロシア人らしいキャンペーンだ。
さてこれと台湾スシローのキャンペーンなら、どっちがまともか?クレージーか?
日本人の価値観なら「鮭魚さんなら無料」のほうだろう。
ロシアのは笑えない。
それにこのとき、タトゥーを入れてSNSに投稿したあとに、すでに350人を超えていたことがわかった、というシャレにならない人もいたらしい。

世界にはいろいろな文化があれば、ユニークなキャンペーンもある。

 

 

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2 件のコメント

  • > さてこれと台湾スシローのキャンペーンなら、どっちがまともか?クレージーか?
    > 日本人の価値観なら「鮭魚さんなら無料」のほうだろう。
    > ロシアのは笑えない。

    えー、そうですかぁ??? 日本人だったら、そういう価値観を持たないとヘンですか?
    私はロシアの方がはるかにまともであると思う、特に現代では。たかがロシア人のタトゥーじゃないですか。
    (だけど、私も日本人のはずなんだがなぁ。たぶん・・・。)

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。