イスラム教徒のサッカー選手。ビールかけやラマダン(断食)は?

 

今回はサッカーとイスラーム教について。

あたり前のことだけど、イスラーム教徒のサッカーは世界中にいる。
でも彼らのほとんどは、サッカー選手である前にムスリム(イスラーム教徒)であるはず。

イスラーム教の教えがムスリムの選手にどんな影響をあたえているのか?

これから、そのことを具体的な例とともに書いていきます。

 

 

まずはじめに、イスラーム教の考え方がサッカーのプレーそのものにあたえる影響はない。
ボクが知っている範囲では思いつかない。

サッカーは、大ざっぱにいったら、手以外の部分でボールを相手のゴールに入れたらいい。
そのプレーにおいて、イスラーム教の聖典クルアーン(英語読み:コース)の内容と矛盾するところはないはず。

もしそれがあったら、イスラーム教徒はサッカーができなくなる。
それか、イスラーム教徒用の特別ルールになるはず。

サッカーボールにピカチュウの絵が描いてあったら、サウジアラビアの選手は嫌がるかも。
サウジアラビアでは、ポケモンが「偶像」になるとして禁止されたから。

 

 

でも、プレー以外なら「イスラーム教徒らしいな」と思ってしまうことはある。

例えばゴールを決めた後の選手のよろこび方。

イスラーム教徒の選手がゴールを決めると、ピッチに両手両膝をついてアッラーに感謝しているのを何度か見たことある。

これはアルジェリア代表選手の様子。

サカにゅぶろぐの「ブラジルW杯のゴールパフォーマンス色々!」から。

 

これはゴールパフォーマンスではなくて、イスラーム教徒の礼拝と考えていいだろう。

下のイスラーム教徒の女性のように、アルジェリアの選手たちも聖地メッカの方向に頭を下げていると思う。

 

インド礼拝

 

サッカーアルジェリア代表にイスラーム教徒ときたら?

今のサッカー日本代表のハリルホジッチ監督が頭にうかんでくる。
ハリルホジッチ監督もイスラーム教徒で、前はアルジェリア代表の監督をしていた。

日刊スポーツの記事にそのことが書いてある。

ラマダン(断食月)が選手に与える影響を質問された。自らがイスラム教徒であることを認めた上で、サッカー以外に話題が広がることを嫌がった。日本代表監督就任後は、記者会見などの場でスポンサー企業のビールが目の前に並ぶこともあるが、問題なし。自らワインの話題を口にし、飲酒することもある。

ハリル監督もイスラム教を信奉、話題を嫌った過去も

イスラーム教徒はお酒を飲むことを禁止されているはず。

だから「飲酒する」という部分にはちょっと驚いた。
ハリルホジッチ監督はけっこうゆるいイスラーム教徒なんだろう。

 

イスラーム教徒が食べられることを示すハラルマーク。

 

でも、「ゆるく」はいかない場合もある。

ドイツのバイエルンが優秀した時にはこんなことがあった。
優勝セレモニーで、リベリー選手が同僚のボアテング選手からビールをかけられてしまう。

日本でも、野球ほどではないけど、サッカー選手が優勝セレモニーでビールをかけあうことはある。
それは特に問題はない。

その中にイスラーム教徒の選手がいなかったなら。

バイエルンにはいた。
リベリー選手はイスラーム教徒だったのだ。
イスラーム教徒であるにもかかわらず、ボアテング選手に後ろからビールをかけれてしまった。

これにリベリー選手は激怒する。

「ヤツとは二度と口をきかない!」と言ったらしい。

くわしいことはサッカーキングの記事を↓

リベリーが宗教上の理由で同僚に怒り「ボアテングとは2度と話さない」

 

 

イスラーム教といえば、「ラマダン」が有名。

ただ、ラマダンという言葉は「断食」という意味ではない。
でもこの神聖なラマダン月に、イスラーム教徒は断食をすることになっている。

これはイスラーム教徒の義務。
特別な理由がなかったら、しなければいけない。

イスラーム教徒が断食をする理由はクルアーンに書いてある。

そのことはこの記事を見てください↓

イスラム教のラマダンとは断食ではない!内容や理由をご説明。

 

 

ではオリンピック選手の場合はどうなのか?
ラマダンの期間と試合が重なってしまったら、どうするのか?

食事をしないでプレーをしたら、じゅうぶんな力を出すことができない。
それに、試合途中で水を飲むこともできなくなる。

でも断食はイスラーム教徒の義務。

 

2012年のロンドンオリンピックでは、サッカーエジプト代表は「断食をしなくてもいい」ということになった。
だから選手は食事をすることができた。

このとき代表選手はイギリスに行っている。
だから、それが「旅行中」とみなされた。

イスラーム教の教えで、旅行者は断食をしなくてもいいことになっている。
エジプト代表選手にはその考えが適用されたというわけ。

読売新聞の記事から。

湾岸アラブ諸国などに比べ、世俗的とされるエジプトでも、ラマダン中は大半のイスラム教徒が断食を守るが、五輪前にエジプトのイスラム教スンニ派最高権威「アズハル機関」のアリ・ゴマア師は、五輪参加選手について「(断食が免除される)旅行中に当たり、日中の飲食が許される」とのファトワ(宗教令)を出した。

ラマダン中のエジプト選手、日本戦当日は飲食?

でもこれは、このときのエジプト選手の場合というだけ。
同じイスラーム教でも、国が変わったら宗教指導者の判断も変わる。

インドネシアではポケモンGOはOKだけど、サウジアラビアではダメ。
そいうことがある。

イスラーム教徒のテニス選手や力士(大砂嵐)はラマダンのときどうするのか?
そのことついては、こちらの記事をどうぞ↓

イスラーム教徒のスポーツ選手もラマダン中、断食をするのか?

 

「ナルト」のアラビア語

 

サッカーでは、プレーそのものに宗教は関係がない。
仏教徒もキリスト教徒もイスラーム教徒も、まったく同じルールにもとづいて試合をおこなっている。

宗教色が見られるのは、ゴールを決めた後だと思う。
「自分がゴールを決められたのは神のおかげ」と、イスラーム教徒の選手ならピッチで“礼拝”をすることがあるし、キリスト教徒の選手なら胸の前で十字を切ることもある。

今度サッカーの試合を見ることがあったら、ぜひ見てみてください。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。