法律より国民感情。「これが国?」怒る韓国人に冷ややかな日本人。

 

2014年の4月、韓国でセウォル号が沈没する事件が起きた。
いわゆる「セウォル号沈没事故」だ。
このときは約500人の乗員乗客のうち、299人の死者を出す大惨事になった。

この事件が韓国社会にあたえた影響ははかり知れない。
10代の死亡原因まで変えてしまった。

聯合ニュースの記事(2015/09/23)にそのことが書いてある。

2013年まで10代の死因1位も自殺だったが、昨年は旅客船セウォル号沈没事故により運輸事故がトップになった。死者・行方不明者304人のうち、修学旅行中の高校生が250人だった。

韓国自殺率6年ぶり低水準 20・30代男性の自殺は増加

 

この事故で子どもを亡くしてしまった親の悲しみもはかり知れない。

でも、それと法律を守るということは別。
どんな辛いことがあっても、法は守らないといけない。

この事件のとき、一人息子を亡くした父親が公務員に暴行を加えたとして起訴された。

 

最近その裁判がおこなわれた。
この判決が「あまりに軽すぎるのではないか?」ということで、韓国で議論を呼んでいる。

罪状と判決の具体的なことは下のレコードチャイナの記事を読んでください。

裁判所は「甘い」判決についてこう説明している。
レコードチャイナの記事(2017年9月23日)から。

「被告人はただ一人の子を失い言葉では言い表せない痛みを経験しており、国や社会全体が事故の発生経緯および収拾過程においてみせた振る舞いに大きな失望と不信を覚え、結局犯行に及ぶことになった」と説明した。

一人息子を失った痛みで暴行もやむなし?韓国セウォル号遺族への判決に波紋

言葉では言い表せないほどの痛みを経験したとしても、それで犯行に及んではいけない。

「事故で息子を失ったことは気の毒だけど、裁判官はその感情に影響を受けすぎている。司法の判断が法律よりも、被害者の情緒に左右されるのは問題だ」

一般の韓国人の感覚に照らし合わせても、そう見える人が多かったらしい。
韓国のネットにはこんな意見が書き込まれている。

「あり得ない。法廷が政治的な判断をしている」
「セウォル号なら何でも許される世の中だな」
「これが国なのか?」
「これで検察が控訴しないなら、法治国家という看板を下ろせ」
「大韓民国はセウォル民国だから仕方ないな」
「セウォル号遺族は大統領より上、韓国のトップに君臨している」

 

 

それで、このニュースを知った日本人の反応はどうか?

インターネット上では韓国人の意見に賛成するような考えが多い。
でも、冷静というか冷ややかに見ている。

「韓国は法治国家という看板を下ろせ」という意見に同調する人たち。

「いつから法治国家になったんだ?」
「情緒法ですね」
「イマサラナニヲイッテルンダイ?」
「国民感情で判決が決まる国」

 

「セウォル号遺族は大統領より上、韓国のトップに君臨している」と、被害者感情を重視しすぎる韓国社会をやゆする人たち。

「被害者遺族だと何やっても許されそう」
「韓国で一番偉いのは慰安婦だから」
「慰安婦とセウォル号遺族がケンカしたら、どっちが裁判で勝つの?」

 

 

そしてやっぱりあったこの意見。
「反日なら法律違反でもOKなのに、こういう時に問題視するのはおかしい」と韓国人のダブルスタンダードを指摘する人たち。

「なんだいつものブーメランか」
「条約や慰安婦合意を守らない法治国家って」
「反日無罪」
「セヲウル号に関する事件だけに法治を求めるのはおかしいじゃん」

 

今回の判決では、司法が法律よりも感情(情緒)を優先したように見えた韓国人は多い。
それで「それが国なのか?」「だったら、法治国家という看板を下ろせ」という声が上がる。

でも韓国では、ソウルの日本大使館や釜山の総領事館前に置かれている慰安婦像について、「おかしい」と声を上げる人はほとんどいない。
その像がウィーン条約に違反しているにもかかわらず。

韓国では「平和の少女像」を置くことは、法律違反であっても国民感情には合っている。
だから問題視されない。

こんな感じで、反日なら法律より国民情緒を優先しているのに、なんでこの判決には「おかしい」と言うのか?
そのことに納得がいかない日本人は多い。

 

 

韓国では事実上、国民感情(情緒)が「法外の法」になっている。

それを国民情緒法という。

中央日報の記事(2005年08月12日)が国民情緒法をこう説明している。

【噴水台】 国民情緒法

最近、韓国でこの罪刑法定主義を否定する「国民情緒法」という妙な論理が登場した。

国民情緒に合うという条件さえ満たせば、実定法に拘束されない不文律となっている。憲法上にも君臨する。

これは2005年の記事だけど、この「国民情緒法」は今でも韓国社会に君臨している。

慰安婦像を見ると、国民情緒法の強さがよくわかる。
国民情緒によって認められたこの像は、韓国の政府や憲法よりも上に位置していて、「神聖にして不可侵」になっている。

だから釜山市も韓国政府も、国民情緒に逆らって慰安婦像を動かすことができない。
慰安婦像が違法のままでも存在できる背景には、この国民情緒法がある。

 

最近では釜山の日本総領事館前に、徴用工の像を建てるようとする動きまである。
もちろん、これもウィーン条約違反だ。
それで朝鮮日報(2017/09/20 )はこう苦言をていしている。

外国公館の前にこのような像を建てるのは別の問題だ。韓国も加入している「外交関係に関するウィーン条約」ではこうした行為を禁止している。韓国ではデモ隊が法を無視することがあるかもしれないが、国際社会ではそうは行かない。

ウィーン条約違反行為、韓国にとって何の得になるのか

国民情緒法は韓国国内では絶対的な力を持っているけれど、国際社会ではそうは行かない。

朝鮮日報は徴用工像を建てることには反対している。

ウィーン条約に違反するこの像が建てられたら、世界から「韓国は外国公館の安寧と品位を守ってくれない国」と見られてしまう。
そんなことになって、「韓国にとって何の得になるのか疑問だ」と。

 

 

朝鮮日報がこう警告しても、国民情緒法が優先されて徴用工像は建てられるかもしれない。

そうなったら韓国は世界から、「ウィーン条約を守ることができない国」と見られるだけではない。
今度は日本人が韓国に対して、「これが国なのか?」「法治国家という看板を下ろせ」と怒るかもしれない。

この像が建てられないことを願うばかりです。

 

 

先ほどの韓国のニュースについて、マザーテレサのこんな言葉を書きこむ日本人もいた。

思考に気をつけなさい それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい それはいつか運命になるから

これは誰にでも当てはまる。
気をつけたいですね。

 

おまけ

韓国の水原城です。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。