変れぬ清②日本と中国の歴史の決定的な違い、易姓革命とは?

 

始めの一言

「私は親切な人びとがどこにでもいることについて語りたい。二人の馬子はとくにそうだった。というのは、私がこんな僻地でぐずぐずせずに早く蝦夷に渡ろうとしていることを知って、彼らは私を助けようと、できることは全部してくれた。
(イザベラ・バード 明治時代)」「逝き日の面影 平凡社」

 

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でも、変った人はいる。

 

今回の内容

・もう、政治を変えなきゃダメだ・・・。
・易姓革命は、中国の歴史そのもの

 

・もう、政治を変えなきゃダメだ・・・。

19世紀の中国(清)がヤバい!

アヘン戦争に負けて、香港はイギリスのものになった。
第二次アヘン戦争にも、負けてしまった。
日清戦争では、日本にも負けてしまった。

 

一方、日本は富国強兵を成功させている。

アメリカ人女性の「シドモア」が、明治時代の日本の変化をこう表現している。

日本の陸海軍の創設、警察機構、行政組織は諸外国の最高例を範とし、また教育機関は完璧で、米国、英国、ドイツも制度から得た賞賛すべき最高結合体となりました。

さらには郵便制度、灯台、電信、鉄道、病院も西洋と同じ方式を採用しています。

すべてこれらは、緩慢な成長、遅鈍な発達、悠長な必要性の所産ではなく、ほとんど自発的に日本帝国の魔術的指揮棒の一振りで完成させたのです(シドモア日本紀行 講談社学術文庫)

 

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蒸気機関車(明治村)

 

でも、中国の「洋務運動(富国強兵運動)」は、うまくいかなかった。

清仏戦争・日清戦争の敗北により、思想や政治体制にはいっさいふれようとしない運動の限界が明らかとなった。
(世界史用語集 山川出版)

 

多くの中国人が、思った。

マズイ、このままでは、中国がヨーロッパに支配されてしまうかもしれない・・・。

 

どうしよう? どうしよう?
オー パッキャマラド パキャマラドパオパオ パンパンパン

と、思ったかもしれない。

ここで強引に、マメ知識!

この歌詞の「オー パッキャマラド」って、フランス語って知ってた?

「オーパッキャマラド(Au pas, camarade)」はもともとフランス語で「一歩一歩だ友よ(意訳)」という意味なのだそう。

【豆知識】「クラリネットをこわしちゃった」の知られざる事実 → 実はクラリネットは壊れてなかった?

 

でも、国内のあちこちが外国に奪われてしまっている当時の中国には、「一歩一歩だ友よ」なんて言っている時間はない。

中国は、変わらなきゃいけないのに、変わることができない。
そんな間に、日本はどんどん前に進んでしまっている。
いつの間には、日本は、帝国議会と憲法(大日本帝国憲法)をもつ近代国家になっていた。

「中国も、日本のように変わらないとダメだ!」

そう思う中国人が増えていく。
そして、ついに、中国は「政治体制」を変えようする。
洋務運動が失敗した大きな理由は、これを変えようとしなかったことだったしね。

 

でも、それまでの中国の政治体制ってどんなものなの?
という人もいると思う。
そのことを、日本の政治体制と比べながらみてみよう。

 

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オレ、あんまり難しい話はわからないぜ!
明治村の学生。

 

・易姓革命は、中国の歴史そのもの

中国旅行に行ったとき、中国人のガイドさんがこんなことを言う。
「私はね、日本の平安時代が好きなんですよ」
ほお、なんで平安時代が?

「日本は、平安時代に唐からいろいろなことを学んでいたじゃないですか」
まあね。
遣唐使が命がけで唐まで行って学んでいましたね。
つまり、それは「唐はすばらしい国だ」という自慢をしたいということですか?

「日本と中国が一番良い関係だったのは、あのころだと思うんですよ」
確かにそれは、そうかもしれない。
と、そんなことから日本と中国の歴史の話になった。

話題は、「日本と中国の歴史で、違うところはなにか?」
このことは、知っておいて損はないはず。

 

前に、アメリカ人やインド人から「日本と中国と韓国のちがいって何があるの?」と聞かれたことがある。
彼らからしたら、日中韓は同じような国に見えるらしい。
人は見た目で違いは分からないし、漢字や箸を使っていて文化も似ている。
まあ、韓国は漢字をほとんど使っていないけど。

さて、外国人からそうきかれたら、どう答えよう?

「日本の歴史には、中国や韓国(朝鮮)で起きた易姓革命が一度もなかった」

「日本には幕府があったけど、中国や韓国には幕府はなかった」

というのは、とても良い答えだ。
この2つのことは、実は同じことでもある。

 

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難しい話になりそうだな・・・。

 

「幕府」は、学校で習ったはず。
もちろん、鎌倉幕府、江戸幕府の幕府のこと。
でも、この「易姓革命(えきせいかくめい)」っていうものは、初めてみた人も多いと思う。
高校で世界史を習った人は知っているかも。

 

中国で、洋務運動(富国強兵運動)が失敗した大きな理由は、政治体制を変えなかったこと。
これは、さっき言ったね。
それまでの中国は、皇帝が中国を支配するという政治体制をとっていた。
いつからか?
秦の始皇帝が、中国の歴史上、初めて皇帝になってから。
それ以来、約2000年の間、中国は一度もこの政治体制を変えたことはなかった。

 

皇帝と王朝は、コロコロ替わったよ。
隋から唐になったり、明から清になったりしている。
王朝が替わるたびに、血のつながっていない人間が新しい皇帝になっている。
この王朝交代のことを、「易姓革命(えきせいかくめい)」といった。

 

易姓革命

孟子がとなえた王朝交代の理論。 天命を受けた天子が悪政をおこなえば、天は天命を革(あらた)め(革命)、別の有徳者を天子とし、姓(王朝の名)を易(かえ)るとする。
(世界史用語集 山川出版)

 

そう考えたら、中国の歴史ってこの易姓革命のくり返しだ。
大ざっぱだけど、中国の歴史って「隋唐宋元明清」というように、王朝が次から次へと替わっている。

 

でも、日本はちがう。
日本の歴史では、「幕府」はあったけど、この易姓革命は一度も起こらなかった。
これは、日中韓の歴史で日本だけ。

そのことを次回に。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。