インドのムガル帝国を調べたら、日本の戦国時代だった件

 

今回の記事を書くきっかけは、知り合いのインド人からこんなメールをもらったこと。

Need you support.
One Indian travel vlogger is coming to Japan I am gonna host him at my place.
We have plan to visit some places near Hamamatsu on Saturday this week.

インド人の旅ブロガーが日本に来て、自分のアパートに泊めるという。
それで土曜日に彼を浜松の観光地に案内したいから、力を貸してほしいと。

それはいいけど、このメールが来たのはその週の木曜日。
2日前に言うな。
こっちだって週末は忙しいんだっつーの。

でもインド人の旅ブロガーというのは面白そうだ。
せっかくだし、空いてる時間に車で案内するか。
と思ったら、その日は1日中案内できることが判明する。
8時30分に集合して、ディナーを食べることが決まったのだった。

 

ちなみにvloggerとは動画でその国を紹介するブロガーのことで、文章をメインにするblogger(ブロガー)とはちがう。

 

 

話を聞いたら、インド人ブロガーが浜松で行きたいところは4つ。
行きたい順に書くと、竜ヶ岩洞、エアーパーク(航空自衛隊浜松広報館)、龍潭寺、浜松城。

どんな視点でこの4つを選んだのか聞いたら、「トリップアドバイザーのおススメだから」という。
日本のOLと同じじゃねえか。

竜ヶ岩洞は洞窟で、エアーパークでは戦闘機なんかが展示されている。
一目瞭然だからここは説明不要。好きに回ればいい。

 

龍潭寺と浜松城に行くなら、宗教や歴史の話になる。
だから、簡単な準備はしておいた。
戦国時代や徳川家康がしたことなんかを、インドの歴史にからめて説明しようと考えたわけだ。

調べてみたら、日本の戦国時代はインドのムガル帝国と似ている点が多い。

ところで、ムガル帝国って知ってますか?
これは高校の世界史で習う国だし、いつかインド旅行に行くかもしれない。
簡単に知っておこう。

ムガル帝国 1526~1858

インドのほぼ全域を支配したイスラーム王朝。名称はモンゴル帝国に由来する。バーブルにより建国され、第3代アクバルから第6代アウラングゼーブまでが最盛期であった。

「世界史用語集(山川出版)」

ということで、モンゴルがムガルになった。

 

ムガル帝国ができたころの日本は戦国時代の真っ最中。

1543年に、ポルトガル人が鉄砲を伝えた。
鉄砲という新兵器の登場が、戦国時代を終わらせる大きな要因になった。
ちなみに1549年には、フランシスコ・ザビエルが来てキリスト教を伝えている。

で、ムガル帝国が地上から消えた1858年には、大老・井伊直弼が日米修好通商条約を結んでいる。
神奈川や江戸などの5港を開いて、欧米との交流が本格的に始まったのがこのころ。
このタイミングが遅かったら、日本もムガル帝国みたいに、植民地になっていたかもしれない。

 

ムガル時代の城・ラールキラー
でかい・固い・重いの3拍子がそろっている。

 

ところで、戦国時代ってどんなんだっけ?

一般的には1467年の応仁の乱から、1568年に織田信長が京都に入るまでの約100年間の時代。
応仁・文明の乱によって、室町幕府や将軍は威光や権力を失う。
日本は、担任が舐められて学級崩壊のような状態になってしまう。
各地に戦国大名が現れて、戦乱の時代の幕開けだ。

でも、織田信長がブルドーザーのように各地を平定して、1590年に豊臣秀吉が天下を統一。
徳川家康が統治の基礎をつくって、安定の江戸時代が265年続くことになる。

 

こんな戦国時代にムガル時代を重ねてみよう。

皇帝アウラングゼーブのとき、ムガル帝国は絶好調。
でもアウラングゼーブが亡くなると、インド各地にラジャ(王)が支配する国があらわれて、ムガル帝国はダメダメになってしまう。
このへんは室町将軍の権威がなくなって、日本各地に戦国大名が乱立した時代と似ている。

 

皇帝アウラングゼーブ
戦いまくりの人生だった。

 

アウラングゼーブがいたころのムガル帝国。

 

ムガル帝国を建国したのはバーブルだけど、統治の基礎をつくったのは第3代皇帝アクバルだ。
平和を最優先してインド統治の土台を築いたアクバルは、幕藩体制の基礎をつくった徳川家康とそっくりですね。

平和好きなら、徳川家康も負けてない。

大阪の夏の陣が終わったあと、元号を元和と変えた。
それによって、争いは終わって平和の時代が来たことを天下に知らしめたのだ。
いわゆる「元和偃武(げんなえんぶ)」というもの。

元和偃武

偃武は武器をおさめる意で,戦乱が終わり平和になることをいう。元和1年(1615年)の大坂夏の陣を最後に,長い戦乱がようやく終結したこと。

百科事典マイペディアの解説

 

やや強引だけど、インド人ならインド史に絡めた方が分かりやすいはず。

さあ、これで準備はできた。
来い、インド人旅ブロガー。

 

アクバル
アクバルは「偉大な」という意味。
「アッラーアクバル」の「アクバル」。

 

インド人vloggerと会う当日、8時ごろにこんなメールが来た。

Yesterday my friends reached Washizu at 3:30am. They are taking small 4 hour sleep. Can we postpone our meeting time 10:30am ぐらい!!!

8時30分から10時30分に変更。
さらにこのあと、インド人旅ブロガーが財布を忘れたことに気づいてアパートに取りに戻る。
なんだかだで、彼らと会ったのは11時30分。

結局、行きたいところナンバーワンの竜ヶ岩洞と、ナンバーツーのエアーパークしか行っていない。
龍潭寺も浜松城も行けなかったから、「インドのムガル帝国を調べたら、日本の戦国時代だった」の話も何もできず。

すべての努力が無になりそうだったから、「転生したらスライムだった件」みたいなタイトルの記事を書いてみました。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。