「文在寅保有国」の韓国は選挙も韓日戦、反日あおって票集め

 

韓国のムン大統領と与党にとって絶対に負けられない戦い、4月15日の総選挙はもうすぐだ。
それでいま韓国では激しい選挙活動がくり広げられていて、与党側は新型コロナウイルスで韓国の対応は欧米に比べて成功していると強調する。
与党の支持者に言わせるとその理由は、韓国が「文在寅(ムン・ジェイン)保有国」だから。
これは本当に韓国らしい表現で、日本を「安倍晋三保有国」と言う人はいない。

ムン大統領をはじめ与党の選挙政略はシンプルに「反日」。
支持を集めるために、日本を敵視して国民の反日感情をあおって利用する。

例えば、与党「共に民主党」が候補者に配布した「総選挙戦略広報遊説マニュアル」では、韓国の国内選挙を日本との戦いにすり替えようとしている。

朝鮮日報の記事(2020/04/06)

「国民たちは今回の選挙を『韓日戦』と呼んでいる。日本政府には屈従的だが、韓国政府を非難することにばかりきゅうきゅうとしている未来統合党に審判を下してほしい」という内容を盛り込んだ。

4・15韓国総選挙、とにもかくにも韓日戦

*「文在寅保有国」という表現はこの記事にある。

 

与党の本来の敵は野党の未来統合党のはずだけど、野党に「土着倭寇」や「親日勢力」とレッテルを張ることで、野党を支持することは間接的に日本を支援することになると有権者に警告する。
実際この選挙活動は韓国では効果的で、国民としてはこうなると野党に票を入れたくなくなる。

与党系支持者もSNSで「未来統合党は土着倭寇」「土着倭寇を撲滅しよう」「今回の韓日戦は何が何でも勝とう」と声高に叫んでいるとか。

韓国社会では日本と結びつけるとイメージが悪くなってしまい、大統領がその空気を利用するから「文在寅保有国」ではどうしても反日色が強くなる。

 

アン・ヨンヒ氏がJBpressに書いた記事(2019年7月4日)によると、いまの韓国で反日感情を持たない人は「親日派」とか「土着倭寇」と呼ばれて非難の対象となる。
「土着倭寇」という、これまた韓国的な表現についてはこんな説明がある。

今や韓国では「日本=悪」という公式が成り立ってしまっている。(中略)日本のことを褒めたり日韓関係が良くなってほしいと言う人は、鬼のような人物ということになってしまうようだ。日本に対して悪口を言わないと、倭寇にされてしまう現実は嘆かわしい。

韓国で反日の新造語、「土着倭寇」で日本叩き

 

与党の戦略はこの延長で、野党に親日というレッテルを張って攻撃している。

朝鮮日報の記事(2020/04/01)

「旧態依然の年寄り・日本に屈従」を強調せよ…韓国与党による反統合党ネガティブ戦略

 

日本をたたいて支持を集める。
ムン大統領や与党のそんなスタイルは数年前から同じ。
3年前には朝鮮日報が社説(2017年12月29日)でこう批判していた。

日本を完全に敵対視しているかのようだ。このような言動は大衆からの支持は得られるかも知れない(中略)日本を批判するのは韓国の政治家にとっては非常に魅力的に映る。なぜなら誰もが簡単にできるし大衆からの支持も得やすいからだ。

日本を敵視する文大統領、国益は計算しているの

 

こんな反日一辺倒のムン大統領に、ちゃんと国益を計算しているのだろうかと朝鮮日報は批判的に書く。
でも、日本を批判する自分たちを批判する勢力がいたら、「土着倭寇」「親日勢力」と攻撃してその口を閉じさせてしまう。

このやり方や考え方は3年前とまったく変わっていない。
結局、日本を敵対視して攻撃すると票になるから、韓国の政治家にはやめる理由がないのだ。
とはいえ野党は日本との関係を重視していて、与党よりは反日を強くアピールすることはない。
でも、それではきっと選挙で負けてしまうだろう。
「文在寅保有国」とはそんな国だから。

 

 

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2 件のコメント

  • 2020.4.18現在、結果的に、韓国与党政権の選挙戦略「総選挙は韓日戦だ!」が見事に成功したわけですが。
    自国の選挙に隣国への憎しみを全面に押し立てるやり方って、まあ、政治家も、メディアも、それを支持した国民も、ハッキリ言って愚劣としか言いようがないですね。

  • いちばん大きな要因はコロナへの対応ですが、与党側は選挙を「韓日戦」と呼んであおってましたね。
    まあ野党側に魅力が欠けたこともありますが、与党側は日本をうまく利用した面は否定できません。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。