流行語大賞②「爆買い」中国人に頼っいてた日本企業の今の様子


 

最近のできごと

11月30日の「サーチナ」の記事から。

 

日本のインターネットカフェが超便利! 宿よりはるかに安くてシャワーも使える=中国メディア 

 

中国メディアの「騰訊網」は、日本のネットカフェを紹介する記事をのせている。

 

一晩1000-2000円程度で過ごせることから、終電を逃した大学生や若者が一夜を明かす場所として利用していると伝えた。

また、24時間営業で30分単位あるいは数時間のセット料金となっていること、コーヒーやジュースなどが無料で飲めること、有料だが注文すれば食べ物を持って来てくれること、入浴できるところも多いことなどを併せて紹介している。

 

このへんのことは、中国人よりも日本人の方がよく分かっているから目新しいものはない。

むしろ、興味があるのは中国でのネットカフェの方だと思う。

これは、日本ではあり得ないようなところだった。

 

環境の改善、高級化路線に取り組んでいるという中国のネットカフェだが、今年に入ってもネットカフェでの死亡事故や事件は後を絶たない。

感電死や徹夜による過労死、そしてゲームに熱中しすぎて他人と口論となり、それがエスカレートして起こる傷害や殺人など、依然として中国のネットカフェ業界は安全性や治安など、深刻な課題を抱えているようだ。

 

ネットカフェでの死亡事故、感電死、ケンカからの殺人・・・。

日本のネットカフェでは、考えられないようなことばかり。

さすがは、スイカが爆発する謎の国・中国だけのことはある。

 

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去年の流行語大賞に選ばれたのは、中国人観光客による「爆買い」だった。

 

当時の経済専門誌を見ても、中国人の爆買いは一過性のものではなくて、「終わらない」と書いてある。

 

2015年10月15日の「日経テクノロジー」の「中国人“爆買い”はブームで終わらない」という記事で、そんなことを力説している。

 

それから1年がたった今、日本での爆買いはどうなっているか?

一言でいえば、消えてなくなった。

 

ラオックス、危機的状況突入…突然の爆買い消滅で赤字転落、新店舗が半年で閉鎖

高級時計や家電、ブランド品を大量に購入してきた中国人観光客の爆買いに急ブレーキがかかった。4月以降、潮が引くように彼等はいなくなった。

 

爆買いについてネットで検索すると、爆買いは完全に過去のものになっていることが分かる。

爆買い消滅による影響は、ラオックスだけではない。

 

百貨店や腕時計業界なども同じような打撃を受けて、青色吐息の状態。

 

あおいき‐といき【青息吐息】

困って苦しいときなどに、弱りきって吐くため息。また、そのため息の出る状態。「物価高で青息吐息だ」

(デジタル大辞泉の解説)

 

ネットに並ぶ文字を見ると、関係者の悲鳴が聞こえてきそう。

 

爆買いが突然消滅…全大手百貨店、連続売上増天国が逆回転で連続売上減地獄突入

凄まじい勢いの中国人「爆買い」が、凄まじい勢いで消滅後の惨状

突然の爆買い消滅、腕時計業界が大打撃…インバウンド需要で利益爆増→一転して利益爆減

 

ネットにあるのは、爆買いの完全終了を伝える記事ばかり。

 

去年、爆買いが流行語だったときには、テレビでこんな様子をよく見た。

大型バスが家電量販店や百貨店に横づけにされて、多くの中国人観光客が降りてくる。そして、店の商品を買いまくっている。

あれが、遠い昔の記憶になってしまった。

 

ちなみに、急に金持ちになった人を中国語で「豪農」というらしい。
日本語なら、「成金」といったところかな。

 

この豪農たちの特需によって、「ラオックスの急成長はすごい!」なんてテレビでさかんに報道していたことは覚えている。

確かに当時のラオックスには、天をつくような勢いがあったように思う。

「視聴者にそう思わせるような報道をしていただけ」かもしれないけれど。

 

「中国人観光客の爆買いはすごいなあ」と思ったけど、しばらくテレビで見なくなったうちに、記憶からも消えていった。

そうしたら、爆買いは今年の4月ごろにはなくなっていたという。

そして、ラオックスを始めとして爆買いの中国人を頼りにしていた企業は今、経営の危機におちいっている。

 

この凋落ぶりには、あ然としてしまう。

 

ちょう‐らく〔テウ‐〕【×凋落】

1 花や葉がしぼんで落ちること。「凋落の秋」
2 おちぶれること。落魄。「一家が凋落する」
3 容色などが衰えること。

デジタル大辞泉の解説

 

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中国皇帝の宮殿も、今では誰でも入ることができる博物館に

 

今から思えば、中国人客であふれ返る家電量販店や百貨店の様子がなつかしくなる。

当時の店員は、一年後にこんなことになるなんて予想できていなかっただろう。

爆買いブームを受けて、中国人観光客にねらいをしぼってきた企業ほど、今は悲惨な状態になっている。

 

6月某日の午後、本誌記者は銀座の百貨店内にある免税品店を訪れた。銀座三越8階の「Japan Duty Free GINZA」は、30以上のショップが入った免税専門フロアだ。そこにいた中国人客はわずか1組で、準備中かと思うほど閑散としていた。

東急プラザ銀座内の「ロッテ免税店銀座」の惨状も目を覆うほどだ。8階と9階をぶちぬいた同店には150ものブランドやショップが入っているが、フロア中を歩きまわって発見できた中国人観光客はたった2組。案内カウンターで手持ち無沙汰にしていた女性に聞くと、「ツアーなどの団体客が来る夕方にならないと、こんなものです」と諦め顔だった。

「爆買いバブル」終了で閑古鳥が鳴く、銀座の高級デパートの惨状と後悔

 

あれだけにぎわっていた店がわずか半年ぐらいで、こんな惨状になるとは。

 

この落差を思うと、平家物語の有名な文が頭によぎる。

 

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。

(現代語訳)

祇園精舎の鐘の音には、すべてのものは常に変化し、同じところにとどまることはないという響きがある。沙羅双樹の花の色は、盛んな者も必ず衰えるという道理を示している。

おごり高ぶっている人(の栄華)も永続できるものではなく、まるで(覚めやすいと言われている)春の夜の夢のようである。

平家物語『祇園精舎・冒頭』(祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり)のわかりやすい現代語訳

 

爆買いに喜んでいた人たちが「おごり高ぶる人」ということではないのだろうけど、あの店員の笑顔も今から思えば「風前の灯」のようなもの。

 

たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

語訳(口語訳)

勢いが盛んな者も結局は滅亡してしまう。まったく(さらされて散っていく)風の前の塵と同じである。

 

ここにある「風の前の塵(ちり)」は、風前の灯と同じこと。

 

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「すべては、爆買いという流行が去ったから」

そう言行ってしまえば、それでお終い。

 

それにしても、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という鎌倉時代の言葉は、現代の日本でも通じる真理だと思う。

 

祇園精舎の鐘の音には、すべてのものは常に変化し、同じところにとどまることはないという響きがある。

 

でも、爆買い中国人に頼ってきた日本の企業の苦しみは、これで終わらない。

日本人のお得意様が戻って来なくなってしまったのだ。

そのことを、次回に書きます。

 

 

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