日韓の慰安婦問題、海外の反応は?アメリカ、イギリス、中東での表現

 

いま日韓で慰安婦像についてもめにもめている。

この問題は海外のメディアも取り上げられていて、いろいろな反応を見せている。
海外の反応としては「慰安婦」という表現に違いが見られた。
ここ、とても大事ですよ?
テストに出しますよ。

 

1月10日時点でボクが確認したものでは、 「‘Comfort Woman’」と 「Sex Slaves」という表現がある。

「‘Comfort Woman’」は、「‘’」が付きだけど「慰安婦」にはなっている。
けど、「Sex Slaves」だと「性奴隷」になってしまう。
こりゃ、ひどい。

 

「慰安婦は、決して「Sex Slaves(性奴隷)」ではない」と日本政府は言っている。
でも、一度国際社会に定着した認識を変えることは難しい。

 

では、さっそく慰安婦がどう表現されているか見てみたい。

ここではアメリカ・イギリス・カタール(中東)での3紙を取り上げる。
世界に新聞なんていくらでもあってキリがない。

 

では、アメリカの「The New York Times」

Japan Recalls Ambassador to South Korea to Protest ‘Comfort Woman’ Statue

ニューヨークタイムズは、「‘Comfort Woman’」になっている。

 

続いてイギリスの「BBC News」

Japan Row With South Korea Over Sex Slaves

なんとBBCは、「Sex Slaves」になっている。
これはマズイですねえ。

 

最後にカタールの「Al Jazeera」

Japan recalls South Korea envoy over ‘comfort women’

アルジャジーラは、「‘Comfort Woman’」を使っている。

 

イギリスのBBCは、国営放送だから日本でいえばNHKだ。
そこで「Sex Slaves」を使っているのはひどい。

以前は、慰安婦は「日本軍によって強制連行された」という話が事実として伝えられていた。
そのため、「慰安婦は性奴隷(sex slaves)だ」という認識が世界に広がってしまった。

現在、韓国が主張し、世界中に広まっている日本による「従軍慰安婦=性奴隷(sex slaves)」という論拠は、ここに根ざしている。今や世界各地に日本糾弾のための「慰安婦像」が建ち、さまざまな議会で日本非難の決議がなされ、日本の若者の国際進出に対する大きな「障害」となっているのは、周知の通りだ。

国連でやっと主張された「慰安婦強制連行」の真実

「慰安婦=性奴隷(sex slaves)」という考え方のもとに、海外に慰安婦像が立てられていってしまう。

 

そのためアメリカでは、日本人が差別にあうことまで起きた。
前にも書いたけど、また書いてしまう。

【慰安婦問題いまだ終わらず】慰安婦プロパガンダ 最前線の悲痛な訴え 執拗な「謝れコール」、「テロリスト」「強姦魔」呼ばわり 海外で犠牲になる日本の子供たち

ユネスコ(国連教育科学文化機関)でも「ホロコースト」と申請され、海外には慰安婦性奴隷像が建ち、カナダや米国では戦争残虐行為として授業で教える学校もあります。

(中略)
そして現在、何が起こっているか。以下は、米国の学校に子供たちを通わせている日本人、日系人からの報告です。

《日本人は韓国人にひどいことをしたのだからと、学校で「謝れコール」が起こり、子供が泣いて謝るまでコールが続いた》

《クラスメートから「テロリスト」「強姦魔」呼ばわりされ、唾をかけられたりして一時ショックでひきこもりになった》

《バスケットで得点したときのお祝いのハイタッチで、日本人の子供の時だけ手を引っ込める韓国人の子供がいる》

 

でも、日本軍による強制連行はなかったことがハッキリしてから、この状況が変わる。
日本政府が国連の場で初めてそれを主張したのは、2016年2月16日。
なんと去年。

 

そのことをジャーナリストの門田隆将氏が書いている。

日本が国連欧州本部で開かれた女子差別撤廃委員会の対日審査で、慰安婦問題に関する事実関係を説明したのである。

外務省の杉山晋輔・外務審議官が「強制連行を裏付ける資料がなかったこと」を説明し、強制連行説は故・吉田清治氏による「捏造であった」こと、さらには、朝日新聞が吉田氏の本を大きく報じたことが「国際社会に大きな影響を与えた」ことを指摘したのだ。

国連でやっと主張された「慰安婦強制連行」の真実

日本が初めて国連の場で「慰安婦の強制連行」を否定した。

 

このときの感想を門田隆将はこう書いている。

というより外務省の姿勢が変わらざるを得なくなってきたことを、感慨をもって見つめている。「ああ、やっと時代が変わってきた」と。

やっとここまできましたねえ。
でも、2016年のことだから。

世界の認識を変えるのはこれからですよ。

 

念のために言っておくけど、戦争中に慰安婦という人たちはいた。
けれど、日本軍による強制連行はなかったというだけ。
「慰安婦がいなかった」ということではない。

今回の慰安婦像問題によって、改めて日韓の慰安婦問題が世界の注目を浴びている。

だから、ニューヨークタイムズが「‘Comfort Woman’」という表現を使っていて、BBCが「Sex Slaves(性奴隷)」という言葉を使っていることがわかった。

ニューヨークタイムズは、数年前は「Sex Slaves」と書いていたような気がする。
ひょっとして、これも日本政府の「国連効果」だったりしてね。
韓国の慰安婦像問題はしばらくは日韓のにらみ合いで事態は動かないんだろうし、日本のマスコミも世界のメディアが慰安婦をどう表現しているか伝えてほしいなと思う。

できれば、「Sex Slavesは適切ではありませんよ」と働きかけてほしいもんだ。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。