世界で韓国の航空機だけ!竹島問題と日韓関係を知るチャンス

 

「なんで日本には、こんなに限定ものが多いの?」

アメリカ人の友だちと金閣寺に行ったとき、彼女があきれた顔でそんなことを言う。

それはこれを見たから。

 

「なんで金閣寺にハローキティなの?そもそもハローキティって、ブッディスト(仏教徒)だったの?」

知るか、サンリオに聞け。

これを見て彼女が思ったことはこのふたつ。

・「金閣寺にハローキティ」という組み合わせに違和感を感じた。
・「金閣寺限定」というところに、「限定もの大好き」という日本人らしさを感じた。

 

彼女はマクドナルドでもそんな日本らしさを感じる。

「春だけの限定ハンバーガー」なんて、アメリカでは見たことがないという。

「マクドナルドに四季があるのは、絶対に日本だけ!」らしい。

 

 

たしかに、日本人は限定ものに弱い。

高速のサービスエリアには、地域や期間限定ものが山のようにある。
その種類の多さに目を丸くした外国人は数え切れない。

ある場所に行ったら、そこでしか味わえないものを味わう。
そのときでしか体験できないことを体験する。
日本人にはこういう気持ちが強い。

じゃ、韓国の航空機を利用したら、「そこでしかできない体験」をしよう。

それが、竹島問題を知って日韓関係を考えること。

 

大韓航空やアシアナ航空といった韓国の航空機の地図には、「Dokdo(独島:竹島)」という文字を見ることができる。

 

「Dokdo」とかいてある機内地図があるのは、世界で韓国の航空機だけ。
その意味では、本当にレア。

韓国の格安航空会社の飛行機には乗ったことがないからわからないけど、そこでもあるかもしれない。

 

海外旅行にいくときに、大韓航空やアシアナ航空を利用することがある。

そこでこの機内地図を見ると、日本人と韓国人の価値観や考え方のちがいや日韓関係について考えてしまう。

「お金を出して乗っている日本人の客に、よくこんな地図を見せられるなあ」と感心する。

JALや全日空は、こういうことをしない。
ボクが知る限り、日本の航空会社の機内地図で「Takeshima」なんて言葉はない。
これでは韓国人の客を挑発してしまう。

日本はそんなことをしてはいけない。
機内に政治を持ちこむことはよくない。

 

機内地図の「Dokdo(独島)」の文字を見ていると、「日本人と韓国人とでは、遠慮や配慮という点で大きなちがいがあるなあ」と感じる。

ついでに、「李承晩ライン」も書いておけばいいのに。

 

ソウルのスーパーで売っていた「独島のり」。
韓国では街中でよく独島を見かける。

 

日本政府は竹島についてこう主張している。

・竹島は日本固有の領土です。
・今は韓国が不法に占拠しています。

「韓国が不法占拠している」ということの根拠がこの李承晩ライン。

これは日本史の用語でもあるから、一般常識としておぼえおいていい。

李承晩ライン

1952年1月、李承晩大統領が韓国の主権範囲として示した水域ライン。

「日本史用語集 山川出版」

 

日本政府はこれが国際法に違反していると主張している。

1952(昭和27)年1月,李承晩韓国大統領は「海洋主権宣言」を行って,いわゆる「李承晩ライン」を国際法に反して一方的に設定し,同ラインの内側の広大な水域への漁業管轄権を一方的に主張するとともに,そのライン内に竹島を取り込みました。

「李承晩ライン」の設定と韓国による竹島の不法占拠

李承晩ライン(外務省ホームページのキャプチャー)

 

 

頭のなかで李承晩ラインをえがいてみよう。

 

韓国に反日感情があることは事実。

その反日感情にもとづいて、韓国人がいろいろな活動をしていることも間違いない。

でも、日本人にはどうしよもない。
日本人が「やめろ!」と言って韓国人がやめるはずがない。

自分ではどうしようもできないことだったら、その反日を利用したらいい。

イギリスにはこういう言葉がある。

if you can’t beat them, join them

「自分が打ち負かすことができないのであれば、それに従え」
日本でいう「長いものには巻かれろ」ということ。

韓国の反日を打ち負かすことなんてできるはずがない。
だったらそれを利用して、日本と韓国にある問題を知ったり日韓関係を考えたりするチャンスにしたらいい。

「Dokdo(独島)」なんて書いてある機内地図は、世界で韓国の航空会社だけ。
これほどの限定ものはない。

機内食を食べながら、この地図を見て竹島問題や日韓関係を考えてみてもいいと思う。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。