外国人に聞く日本の警察②人種差別的?いや、アメリカの方が・・。

 

前回に続いて、「在日外国人から見た日本の警察ってどんなん?」ということを中心に書いていこうと思う。

でもその前に、中国警察の”人情味あふれる”出来事を紹介したい。

正月中の中国西安市で、警察官が駐車違反の車を見つけた。
その警察官は違反の通知書に「新年おめでとう」「本日は処罰しません」と書いて、その車に置く。

「今日はめでたい正月だから」という理由で警察が反則を見逃したら、日本だったら大問題になる。

でも、地元警察は問題なしとしている。
レコードチャイナの記事(2018年2月19日)から。

警察はさらに、法律の厳格な適用と柔軟な運用を組み合わせた「人間的公務執行」だと説明した。

駐車違反車両に警察官「新年おめでとう!処罰しません」―西安市

 

さらに、新京報という中国メディアも警察官の行為を支持している。

「温情ある公務執行理念は、心が温まる祝日にあって、われわれにもう少し温かさを加えてくれる。(この方法は)尊重されるべきであり、これからも実施してよい」との考えを示した。

世界でもっとも「温情ある公務執行」をしないのが日本の警察だと思う。
「情は情、法は法」の考え方が厳しいから。

 

 

前回、タイ人やフィリピン人のこんな言葉を紹介した。

「日本の警察官はアジア人に厳しくて、欧米の白人にはやさしい。ボクが自転車に乗っているとよく職務質問をされるけど、欧米人が自転車に乗っていてもあまり停められない」

タイ人はこう言っていたけれど、アメリカ人でもイギリス人でも警察に呼び止められることはある。
なかには1週間に2回も、理由もなく職務質問を受けたイギリス人女性がいてSNSで泣きそうになっていた。

This is the second time in one week I’ve been stopped by the Japanese police for no reason and asked random questions. I don’t care what anyone says. This is bullying and it’s not part of their job to harass foreign people.

 

このイギリス人からしたら、これは「bullying(いじめ)」で「harass foreign people(外国人への嫌がらせ)」だという。

これで彼女は「super homesick」になってしまう。
「and really need someone to cheer me up(私を励ましてくれる人がほしい)」と書いたところ、黒人の友人がこんなコメントを書きこんでいた。

2nd time in a week!? Lucky U gal. I got stopped almost every night I walk pass the station back home

 

「1週間に2回?なら、ラッキーじゃないか。オレなんて駅から自宅に戻るとき、ほぼ毎晩、警察官に止められてた」という。

でもこんなコメントは例外。
友人から寄せられたコメントを見ると、警察の職務質問を外国人をねらい撃ちにした「外国人差別」と考えている人がけっこう多い。

Don’t worry! ><
Have you tried telling them that it feels like harrassment and is very racist that only foreigners who did nothing wrong are stopped for no reason just because they aren’t Japanese.

 

何も悪いことをしてないのに「外国人だから」ということで、理由もなく呼び止めるのは「harrassment and is very racist(不快で人種差別的)」という。

他にも、「日本の警察は外国人に差別的だ」と書きこむ人がいた。
個人的には、日本の警察が人種差別的とは思わないのだけど、そういう見方をしている外国人が予想以上にいて驚いた。

でもそういう傾向はイギリスの警察にもある。
ロンドンにいるイギリス人は「最近、イギリスの警察が中東系の人に厳しいことが問題になっている」と言っていた。

 

 

日本に住んでいる外国人から、こんな話を何度が聞いたことがある。

「日本の警察は外国人に厳しくて日本人にはやさしい。日本人とトラブルを起こすと、必ず日本人の側に立つ。だからボクたち外国人の間では、『絶対に日本人ともめ事を起こすな』ということになっている」

具体的にはこんなことがあったらしい。
日本人とケンカになった場合、日本の警察は日本人の言うことしか聞かない。
外国人女性が日本人の男性からストーカー行為をされても、日本の警察はその外国人の話を聞いて動いてはくれなかった。

これが事実かどうかは分からない。
日本人のボクも職務質問を受けたことはあるし、警察が一方的に日本人の味方になるとも思えない。
でも、こういう見方をしている外国人が何人もいたことはたしかだ。

 

 

前回、インドネシア人が「日本の警察官は礼儀正しい」とほめていたことを書いたけど、アメリカ人も同じことを言っていた。

知り合いのアメリカ人が免許を取りたいというので、一緒に警察署に行ったことがある。

そのときそのアメリカ人は「日本の警察官はとても礼儀正しくて、丁寧に対応してくれる」と感心していた。
警察署の職員の受け付けや案内の態度を見てそう思ったらしい。

アメリカの警察官はエラそうだし怖い。
免許センターの職員も不愛想で態度が悪いから、見ていて腹が立つらしい。

それに「人種差別的」ということでいえば、アメリカの警察官の方にその傾向が強く、肌の色の違いによって射殺される確率が違うと話していた。
アメリカで警官に撃たれる可能性は、「黒人>ヒスパニック>白人」の順で高いらしい。

くわしいことはこの記事をどうぞ。

アメリカの人種差別⑦NYは肌の色で警官に射殺される確率が違う

 

 

日本と海外の警察の違いでいえば、海外の警察にもこんなマスコットキャラクターがいるというのを聞いたことがない。

警視庁のマスコットキャラクター「ピーポくん」

パトカーの「ピーポー」という音からだと思ったら、「ピープル」と「ポリス」からピーポくんになったらしい。

 

静岡県警の「シズカちゃん」と「エスピーくん」。
「Shizuoka Police」でエスピー。

 

おまけ

これはタイ(バンコク)の警察署で起きたこと。

ナイフを持った男が警察官に近づく。
でも警察官はその男を説得して、その後抱きしめた。
それは美談なんだけど、一瞬、この警察官が犯人かと思ってしまった。

Attacker pulls knife on officer, what happens next has the world amazedから。

これを見た外国人(たぶんアメリカ人)がこんなコメントを書きこんでいる。

If that was in America he would have been shot dead instantly.
もしあれがアメリカだったら、彼は即座に射殺されていただろう。

If this had happened in the US that man would be Dead.
もしこれがアメリカで起きていたら、あの男は死んでたよ。

日本の警察だったら、どう対応するのだろう。

 

 

もう一つおまけ

兵庫県警のホームページにこんな言葉があった。

「きれいな下着がヒラヒラ、痴漢の心はムラムラ」
「肌を露出した服装は魅力的、でも痴漢もそんな服装が大好き」

でも市民から抗議がくるようになって、最近この言葉を削除した。

神戸新聞の記事(2018/4/5)にそのことが書いてある。

県警は「ページは10年以上前に作成されたとみられ、表現について十分な確認をしていなかった。誤解を招くような古い表現もあり、時代にあった内容に作成し直す」としている。

「痴漢の心はムラムラ」兵庫県警、HP文章批判受け削除

 

前回の広島県警とは違って、ネットの反応もおだやか。

・これくらいいいんじゃないの
・県民「コラコラ」
・不適切どころか適切な表現やろこれ
・正直に書きすぎだw
・漫画を使った「この人痴漢です」の広告より健全だと思う
・中学生の頃 夏に色の濃いブラは男子を刺激するから着用しないようにというプリントが配られたことがある
とっておけば良かった
・流石兵庫県警センスあるなぁ
・下着泥棒に盗まれた下着は、なんで警察は道場に並べるの
・どこにきれいな下着を外出先でヒラヒラさせてる女性がいるっつの

 

痴漢対策でこんなに悩まされるのも、日本の警察ぐらいかも。
毎日新聞の記事(2018年3月30日)では、「CHIKAN」が国際語になりつつあるらしい。

「CHIKAN(痴漢)」が、「KAROSHI(過労死)」などに続いて日本発の不名誉な国際語になるのだろうか

「CHIKAN」国際語に!? 満員電車が犯罪温床 訪日客に注意喚起も

 

こちらの記事もどうぞ。

アメリカ 「目次」

外国人から見た不思議の国・日本 「目次」

外国人から見た日本と日本人 15の言葉 「目次」

在日外国人に聞く日本と海外の警察の違い①熱心だけど冷たい。

人種と民族の違い。黒人の日本人(民族)がいて「ふつう」の時代

 

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ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。