ジェンダーとは。日本での問題は?奥さん→妻さん・桃太郎→桃子

 

はじめの一言

「ロシアの武力に対してかがやかしい勝利をおさめたことを知って、感動に身ぶるいしました(ガンディー)」

「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」

ガンディー

マハトマ・ガンディー(=マハートマー・ガーンディー)として知られるインド独立の父(ウィキペディア)

 

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前回、首長族の女性が重い首輪をつけること女性差別にあたるか考えた。

そのときに、「ジェンダーという視点から、この問題をみたらどうだろう?」と思ってジェンダーの点をからめて記事を書こうとしたら、思いのほか文が長くなってしまった。

それで今回は、首長族は関係なくジェンダーと日本の社会について書いていきたい。

 

今回の内容

・ジェンダーとは?
・「家内・ダンナ」VS「妻さん・夫さん」

 

・ジェンダーとは?

ジェンダー

社会的、文化的に形成される男女の差異。男らしさ、女らしさといった言葉で表現されるもので、生物上の雌雄を示すセックスと区別される。

(デジタル大辞泉)

 

これだけでは分かりにくいと思う。
もう1つジェンダーについての解説をのせる。

たとえば男らしさ、女らしさと表現されるような人工的に植えつけられた差異をジェンダーといってもよい

(民族の世界地図)

 

日本でも昔は「男は男らしく!」「女性は女らしくおしとやかに」なんてことを言っても問題はなかった。
今でもそう言うことはできるけど、批判を受ける覚悟はしたほうがいいよ。
昔ほど自由に言うことはできない。

 

生物学的な男女の違いはあるけど、人々の意識や社会の中での男女の違い(ジェンダー)をつくってはいけないという考え方が広まっている。

以前ラーメンのCMで、女性がラーメンをつくって男性がそれを食べるというものがあった。
このとき、その中のこんなセリフが問題になった。

「あなた作る人、僕食べる人」

この言葉は「料理を作るのは女性で、食べるのが男性」という性別による役割の固定化(ジェンダー)を生み出すと問題視された。

結局、批判を受けた会社はすぐにこのCMの放送を中止した。

 

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ベトナムの民族衣装「アオザイ」を着てバイクに乗る女性

 

「男は~する人」「女は~する人」というように、意識の上で性による役割を固定化するとそれが性差別につながってしまうという考えが欧米で生まれる。
そうしたことを背景に、ジェンダーという考えが登場した。

欧米諸国では、「男は外、女は内」という性別役割分業が二〇世紀後半から見直され、男女平等をめざす動きが活発になったため、格差の解消が進んでいる。

ジェンダーはそうした欧米のフェミニズム運動のなかから「発見」された概念

(民族の世界地図 文春新書)

 

たとえば、夫婦で「妻は料理をする人で、夫は食べる人」という違いはジェンダーになる。

だから、「一日おきに夫婦が交替で料理をつくる」となるとジェンダーが解消された状態になるんだろう。
まあ、1つの例だけど。

 

先ほどの「あなた作る人、僕食べる人」のCMが批判を受けて廃止されたことは知っていたけど、下の出来事は知らなかった。

運動会のダンスを「慎吾ママのおはロック」のCDで踊りたいという希望があったが、母親が朝ごはんをつくるフレーズがジェンダーフリーに反するという理由で、歌詞のないカラオケになった事例があると指摘した。

(ウィキペディア)

 

ひと昔前は、看護婦、保母さん、スチュワーデスという呼び方があった。
今は看護師、保育士、客室乗務員となっている。
これも、ジェンダーをなくす(フリー)の考えからくるものだろう。

 

 

・「家内・ダンナ」VS「妻さん・夫さん」

日本の社会で、伝統的な考え方とジェンダーという新しい考え方がぶつかることがある。
たとえば、夫婦での互いの呼び方。

日本では、一般に夫は妻を「奥さん」や「家内」と呼んで、妻は夫を「ダンナ」「主人」と呼んでいる。
でも、この呼び方だと妻は「家にいる人」で、夫は「支配する人」というイメージが生まれやすい。
ジェンダーの点からは、適切ではないらしい。

それで、夫婦が対等であるように、夫と妻を「パートナー」と同じ呼び方にしたり、「夫さん」・「妻さん」と呼んだりする人もいる。

 

これには女性から反発がある。

夫を「ダンナ」と呼んだり、自分が「家内」と呼ばれてたりして何が問題なのか?

こう考える女性が多い。
というか、ボクのまわりでは「夫さん」や「妻さん」と呼んでいるカップルは1組もない。
女性本人が「奥さんでいい」と言っているなら、それでいいんだろう。

 

「この考え方が正しいから!」と、相手の価値観を認めない人がたまにいる。
夫婦の呼び方は、「パートナー」でも「ダンナ」でも「妻さん」なんでもいい。

「私の正義」を押し付けてくるのがただただ迷惑。

 

ウィキペディアには、日本の伝統的な考え方とジェンダーという新しい考え方がぶつかって問題になった例がのっている。
最後にそれを紹介したい。

今の日本の社会の一面が分かると思う。
下の例はすべて、ウィキペディアからの引用。

 

・ひな祭りや鯉のぼりはダメ?

日本女性学習財団発行の冊子『新子育て支援 未来を育てる基本のき』において、「無意識のうちに、子どもたちに『女らしさ』や『男らしさ』を押しつけるような子育てをしていませんか? ふり返ってみましょう」との言葉とともに、

「ひな祭り」や「こいのぼり」といった伝統行事女の子に「さくら」「美咲」「優花」という愛らしい名前をつけたり、男の子に「翔太」「翼」「大輝」というスケールの大きい名前をつけること出産祝いで、女児にピンクの産着、男児に水色の産着を贈ることなどが、ジェンダーフリーに反する例として挙げられた。

 

・桃太郎は桃子に?

2003年に福岡市で開かれた女性フォーラムにおいて、昔話の「桃太郎」を「桃子」に変更し、ストーリーを変えた劇を上演。鬼を退治することでなく、話し合いによって解決する内容となっている。

 

・トイレをしめす色は?

公共施設では赤は女性差別だからトイレの壁の色や表示を男女同一にしろという勧告が女性団体等から出ているが、男女別がはっきりしない、視認性がはっきりせずバリアフリーに反するという市民からの意見が出ていることも事実である。

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。