【神様パワー】おにぎりの歴史、三角形の理由、外国人の反応

 

6月18日は「おにぎりの日」。
アメリカ人やヨーロッパ人とハイキングに行くと、彼らはよくサンドウィッチを持ってくる。
日本人にとっては、そういう旅の友がおにぎりだ。

ではここで、握り飯クエスチョン。
“日本最古のおにぎり”はいつごろの物でどこで見つかったでしょう?

 

 

答えが石川県の能登町(発見当時は鹿西町)。
能登町にあった約2000年前(弥生時代)の竪穴式住居の遺跡から、日本で最も古いおにぎりの化石が見つかった。
それには人の指によって握られた痕跡があったから一応、「日本最古」の称号をゲットしたものの、現在の日本にあるおにぎりとはまったくの別ものだ。
これは米を蒸して作られたもので、いまで言う粽(ちまき)に近いらしい。
とにかくこの発見にちなんで「おにぎりの日」が制定された。

現在のおにぎりの起源となるものは、平安時代の「屯食」(とんじき)と考えられている。
屯食とは、蒸したもち米(強飯、おこわ)を鶏の卵のような形に握った食べ物で、宮中や貴族がイベントを開くと、下々の者(下仕えの者)にそれが配られたという。
なるほどなるほど。

 

では、握り飯クイズの第二問。
なんでおにぎりは三角形なのか?

 

 

NHKの『チコちゃんに叱られる!!』によると、それは「神様が宿りやすいから」。
古代の日本人は神は高いところ、つまり山にいると考えていて、その形を模した「三角形」は神様へのお供え物でよく使われていた。
鏡餅や仏飯が山のような三角っぽい形をしていることには、そういう理由があるらしい。

 

画像はChuuken Hachigou

 

2000前のおにぎりの形が三角だったことも、薬がなかった時代、人々は先端のとがった食べ物を神に供えて、そのパワーが宿った物を食べたからだと『チコちゃん』が説明していた。

おにぎりを握るなら、三角より丸いほうが簡単だ。
神へのお供え物と同じ形をしているのは恐れ多いことから、貴族の召使などが食べていた屯食は丸い形をしていたという。
江戸時代になると、「山(三角)=神」といった考え方が薄れてきて、庶民も米を食べるようになり、三角形のおにぎりが一般的になっていく。

細かい話なんだが、「おにぎり協会」のHPにある「おにぎりの歴史」では、神の力を授かるため三角形に握ったものが「おむすび」で、「おにぎり」は握り飯からできたものだから、どんな形でもいいという説が濃厚とある。
もちろん現代ではどっちでも好きな言い方をすればいい。

 

それと江戸時代には、現代のおにぎりに直結する画期的な発明があった。
元禄時代になると、紙のようなパリパリの海苔(のり)が作られるようになり(浅草海苔)、米つぶが指につかないようおにぎりに海苔を巻くスタイルがうまれたのだ。
*これには異説もあり。

こうした歴史を経て、いまでは全国のコンビニやスーパーで販売されているおにぎり。
日本に住んでいる知人の外国人の間では、三角おにぎりのビニールの包装紙をきれいにはがすことができるようになると、「日本の生活に慣れた」という目安になっている。
来日したばかりの外国人だと、海苔がほとんど残らないこともがあるらしい。
神様の力を手に入れるのは、そんなに楽ではないのだ。

 

 

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1 個のコメント

  • 「おにぎり/おむすび」という名前の違いよりも、私は形の違いの方が気になります。確か、30年くらい前まで主に関西中心に中京地域まで、おにぎり(おむすび)と言えば「たわら形」が主流だったので。呼び名も「たわら結び」と言ったりしてたような気がします。
    今でも、例えば新幹線の駅弁の中には、ご飯が「たわら形」に握った状態で入っているものもあります。だけど、三角形に握った「おむすび」が入った「箱入り弁当」は、まだ見たことがないですね。多分、その形では弁当の箱の中に隙間が増えてうまく入らないからでしょうけど。
    それとも関東の駅弁にはあるのかな?

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。