韓国人の「日本はドイツのように謝罪をしない!」の間違い。

 

日本の「過去の問題」について、韓国はよくドイツの謝罪を持ち出す。

今日の朝鮮日報にも、こんな記事(2017/11/12)があった。

ドイツが謝罪せざるを得なかったのは、謝罪しないと大きな災いをもたらす可能性がある国を相手にしなければならないためだ。日本は韓国をそのような相手だとは思っていない。これが韓日関係の本質だ。

「韓国を無視する国々にあって韓国にはないもの」

日本は、「韓国は力のない国だから、謝罪しなくても問題ないと考えている」と韓国は認識しているらしい。

この見方は置いておいて、ボクも今まで出会った韓国人から、「なんで日本はドイツのように謝罪しないのか?」と言うことを聞かれたことがある。

これは韓国では常識的な考え方だ。
だから、韓国人と接する機会がある人は、そんな質問をされるかもしれない。

ということで今回は、「日本のとドイツの謝罪」について書いていこと思う。

 

ソウルの観光スポット・南山タワー
日本の植民地時代、ここには朝鮮神社があった。

 

外務省ホームページを見ると、「ドイツに比べて、日本は過去の問題への取り組みが不十分なのではないですか」という質問と、その答えがのっている。

そこではまず、「日独両国ともに、「過去の問題」に対して誠実に対応してきています」と指摘している。

も、日本とドイツには対応の仕方に違いがある。
日本は「サンフランシスコ平和条約等に従って国家間で賠償等の問題を一括処理」したけど、ドイツは「ナチスの犯罪の犠牲者への個人補償という形」をとっている。

 

それというのは、第二次世界大戦後、ドイツは東西に分断されていたことから、日本のように国家間で賠償問題を処理することができなかったからだ。

日本もドイツも、「過去の問題」に対しては、しっかり向き合って対応してきた。
でも、そのやり方は違った、ということ。

両国の取組みを単純に比較して評価することは適当ではありません。

歴史問題Q&A

日本とドイツを”同じ”と見て、「日本はドイツのように謝罪をしていない!」と考えることは、その認識からして間違っている。

 

韓国にくわしいジャーナリストの黒田勝弘氏も、このように言っている。

過去補償については国家補償か個人補償かの違いであって、日本は前者を選択し、ドイツは後者を選択したという違いにすぎない

「(‘日本離れ’できない韓国 黒田勝弘)」

おおまかに言ったら、日本は韓国という国に対して補償をおこない、ドイツは個人に補償をしたということ。

「日独両国ともに、「過去の問題」に対して誠実に対応してきています」という言葉のとおり。

 

 

外務省の「歴史問題Q&A 」には、ドイツと日本では「先の大戦中に何が起きたのか」ということが「全く異なります」と書いてある。

これもそのとおり。
ドイツで最大の「過去の問題」とは、ホロコーストのことだ。

ホロコーストとは、第二次世界大戦のときにおこなわれたナチスによるユダヤ人虐殺のこと。

ホロコースト

600万人が殺されたと言われる、ナチス=ドイツによるユダヤ人虐殺のこと。この用語は「旧約聖書」に由来する。ユダヤ人絶滅を目指し、アウシュビッツなど各地の収容所で計画的に虐殺がおこなわれた

(世界史用語集 山川出版)

このときナチス・ドイツは、ヨーロッパにいたユダヤ人を収容所に集め、ガス室などで殺害していた。

日本はこんなことをしていない。
ホロコーストのように、「朝鮮人絶滅を目指し」て虐殺をした事実は一切ない。

日本とドイツはしたことがまったく違うのだから、この意味でも、日独を同一視するのは間違っている。

 

連合軍が到着した時の収容所の様子

おびたただしい数のユダヤ人の死体が放置されていた。

 

毒ガスで殺害されたユダヤ人

 

死体はここで焼却されていた。
画像は「NHK 映像の世紀」から。

日本はこんな「絶滅収容所」をつくってはいない。

 

くり返しになるけど、日本とドイツはちがう。
戦争中にしたことも、その後の対応の仕方も。

「過去の問題」に対して、両国とも誠実に対応してきた点は同じ。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。