日本の安全保障③平和を語るなら、現実に合わせて具体的にね!


 

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今日(2017年1月5日)の朝日新聞の記事を見て驚いた。

 

金正恩氏狙う特殊部隊、創設へ 韓国、能力に疑問の声も

韓国国防省は4日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)委員長を含む中枢部を攻撃する「特殊任務旅団」(特殊部隊)を今年の早い時期に創設する方針を示した。

特殊部隊は、北朝鮮に探知されにくいヘリや航空機を使用。北朝鮮要人の暗殺や政府・軍の重要施設破壊などを目的にする。2019年に創設予定だったが、北朝鮮の核開発が急速に進んでおり、抑止力を高めるために前倒しした。

 

朝日新聞が書いている「韓国の特殊部隊」というのは、「dailynk」によると「金正恩暗殺部隊」のことらしい。

韓国軍が「金正恩暗殺部隊」を年内に創設

北朝鮮の核兵器・弾道ミサイルの脅威度が急速に増しているためだ。
特殊任務旅団は、わかりやすく言えば「金正恩暗殺部隊」である。

 

日本のすぐお隣の韓国でのことなんだけどね。
でも映画のような、遠い世界の話に聞こえてしまう。

それが「平和ボケ」なのかもしれないけど。

 

でも、この予兆となる動きはあった。
それが「斬首作戦」という、これまたコワい名前のもの。

2016年2月26日の中央日報の記事に、その斬首作戦のことが書いてある。

 

【コラム】北朝鮮崩壊論は幻想(1)

・朴大統領の北朝鮮崩壊論は1年間に「北は崩壊する」から「北を崩壊させる」に進化した。

2015年8月に国防部の「創造国防」セミナーでは、金正恩(キム・ジョンウン)除去を意味するその名もぞっとするような「斬首作戦」が知らされた。

・この戦略は全体主義国家で首脳が除去されれば体制全体が瓦解するという理論に基づく。

 

恐ろしいことだけど、この動きは日本の安全保障にもつながっている。

 

さて、前回の続きですよ。

 

日本の安全保障について、東京新聞も読売新聞も産経新聞も書いていることは違っても目的は同じはず。

「日本の平和を守っていきましょう」
「日本のまわりの地域の安定に貢献しましょう」

ということだと思う。

 

「平和を守る」という同じ目標をもっていても、そのための手段はそれぞれ違う。

じゃ、どれがいいか?

日本のおかれた現実に合っていて、具体的なものがいい。

 

東京新聞は北朝鮮や中国の脅威を認めつつも、日本の防衛費の増額には反対する。
反対したはいいけど、「その代わりに、こうしたらいい!」という具体的な代案は出さない。

「地域情勢の安定化に向けて知恵を絞るべきである」というだけでは、心もとないし不安になってくる。
「憲法9条の理念のもとに、具体的にこうしたらいい」といったことを書いてほしかった。

 

それに、日本政府が知恵を絞っている間は、中国の船や戦闘機は日本の領域に近づいて来ないのかな?
北朝鮮は、ミサイルの発射を待ってくれるのかな?

むしろ日本の周辺国は、日本が知恵を絞って活動が停止しているときこそ「チャンス」と思うような気がしてならないんだけどねえ。

 

 

まあ、下のグラフをみてくださいな。

これは、防衛省が公表している「年度緊急発進回数の推移」というグラフ。

航空自衛隊では、日本に侵入してきた航空機があったら、すぐに戦闘機を発進させている(スクランブル発進)。

このグラフは、その回数をあらわしている。

友人に、航空自衛隊に勤めているヤツがいる。

そいつが腹を立てていたのは、こんなこと。

「東日本大震災(平成23年)が起きて自衛隊が大変な状態だったときに、日本に侵入しようとする航空機が多かった。大災害で手が薄くなっているときをねらってくるのはタチが悪いよなあ」

 

東日本大震災が起きたとき、日本の周辺国は日本の同情とともに支援をしてくれていた。
でもそれと同時に、こういうこともやっていた。

「それは、ちょっとショックだなあ」とボクが言うと、「そりゃ、平和ボケってヤツだ」とそいつに一蹴された。

 

もちろん、先ほどの意見は彼個人のもの。

だけど防衛省のグラフを見ても、スクランブル発進が23年度以降に急激に増えているのはわかる。

 

 

日本の安全保障については、近ごろ暗い話ばかり聞こえてくる。

韓国は北朝鮮をにらんで、「特殊部隊(金正恩暗殺部隊)」をつくることを決めた。

 

アメリカは、中国の空母「遼寧」をけん制するために、空母「ロビンソン」の派遣を決めている。

これは、2017年1月4日の産経新聞の記事。

米空母カール・ビンソン、南シナ海で演習か 中国「遼寧」を牽制

米太平洋艦隊は3日までに、原子力空母カール・ビンソンを中心とする第1空母打撃群を西太平洋に派遣すると発表した。週内に西部カリフォルニア州サンディエゴを出港し、南シナ海などで演習を実施する可能性がある。

南シナ海では中国軍の空母「遼寧」が艦載機の離着艦訓練を実施したばかりで、中国をけん制する狙いがあるとみられる。

 

さらにアメリカは、北朝鮮軍が韓国に攻め込んできたことを想定した避難訓練もおこなっている。

 

これは、2017年1月4日のCNNの記事。

在韓米軍、沖縄へ家族脱出の避難訓練 北朝鮮の侵攻に備え

北朝鮮の脅威はかつてなく高まっている。昨年9月には5回目の核実験を実施し、国際社会から非難され、制裁を科されても核開発を止める気配はない。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は年頭の演説で、近いうちに大陸間弾道ミサイルの実験を行うと表明した。

米軍で避難計画を担当する非戦闘員のジャスティン・スターンさんは、「相手は我々を敵だと公言した」「北朝鮮の言動を考えると、最悪の事態に備える必要がある」と語る。

 

今、日本のまわりで物騒なことが起きている。

でも一番怖いことは、人びとが今何が起きているかを知らないでいること。
日本の安全保障についてもっとも危険なことは、日本人が日本のまわりで起きていることに、気づかないでいることだと思う。

 

自分たちが危機的な状況にいるのに、危機感を感じない。
これよりコワいことは、他になにがあるのだろう?

 

 

安全保障ということについて、今の日本はどんな状態におかれているか?

外務省のホームページにそのことが書いてある。

我が国の基本的考え方

21世紀に入り,グローバル化の進展に伴って世界のパワーバランスは急激に変化しています。このような中,日本を取り巻く安全保障環境は,北朝鮮による核・ミサイルの開発など,一層厳しさを増しています。また,技術が進歩し,国際テロ,サイバー攻撃といった国境を越える脅威が増大しています。

 

北朝鮮のミサイルの他にも、中国の海洋進出もある。

こうした厳しい現実を受けて、韓国では特殊任務旅団の創設を決めたし、アメリカは空母を派遣している。

 

前回に書いたことだけど、読売新聞は日本政府が防衛費の増額決めたことを「いいね!」と評価している。
ボクもその考え方には賛成。

 

読売新聞ではそれだけはなく、海上保安庁との連携やアメリカ軍との合同訓練の必要性もうったえていた。

防衛予算増額 機動的な対処能力を高めたい

過去最高の2106億円の予算を計上した海上保安庁との連携を強めることが重要である。

武装集団による離島占拠など、様々なシナリオを想定し、海保や米軍との共同訓練を重ねることによって、迅速で効果的な対処ができるようにしておきたい。

 

これに対して東京新聞は、防衛費の増額には反対するけど、代わりの具体案は出さない。東京新聞がうったえていたことは、主にこんなこと。

「地域情勢の安定化に向けて知恵を絞るべきである」
「九条の原点を、私たちは常に確認する必要があります」

 

これは、まったく正しいことだと思う。
だけど北朝鮮や中国の動きと、それに対する韓国やアメリカの行動を見ていると、どうも現実離れしているように感じてしまう。

読売新聞が書いていることのほうが、日本がおかれている状況(現実)に即しているし、内容も具体的だからどうしても説得力がある。

 

日本の安全保障については、外務省はホームページでこうも書いている。

我が国の基本的考え方

現在の世界では,どの国も一国で自らの平和と安全を維持することはできません。

 

東京新聞の考え方には、この視点も足りないような気がする。
やっぱり、具体的な提案がほしい。

 

読売新聞にしろ産経新聞にしろ日本政府にしろ、「平和主義」であることは同じ。
「非戦」という国家戦略を基本的に確認しながらも、防衛費の増額ぐらいは認めるべきでしょ。

 

 

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