韓国の知らない歴史初代韓国統監・伊藤博文が訴えたこと韓国の知らない歴史初代韓国統監・伊藤博文が訴えたこと

最近、日本にはこれまでなかったような、新しいタイプの韓国のガイドブックが発売された。

ハンギョレ新聞（2024-05-15）

教科書にはない加害の歴史、「旅行ガイドブック」に書いた日本の大学生たち

日本では韓国のドラマや歌などの韓流文化にハマり、韓国を好きになって旅行に訪れる人も多い。しかし、ほとんどの日本人は韓国のグルメを味わったり、観光地に足を運んだりするだけで、日韓の歴史に触れることはない。

だから、日本の大学生たちが教授の指導の下、おすすめの観光地やレストラン店も紹介しつつ、歴史も学べるようなガイドブックを作成したという。
「こんな本は日本で初めてではないか」と語る画期的な旅行案内。
こんなキラーワードから、その内容は簡単に想像できる。

「朝鮮侵略と植民支配という加害の歴史」
「日本にとって不都合な歴史は見ようとしない」
「歴史教育をきちんと行わず」

このガイドブックには、伊藤博文を殺害した安重根について知るために、南山公園にある「義士祈念館」へ行くことを提案している。そこを見学すれば、「日本人には不都合に思われかもしれない」ことがわかるようだ。

安重根が朝鮮の独立運動家だったことは間違いないが、「義士」というのは韓国側の見方で、初代総理大臣を暗殺された日本にとってはテロリストだ。
この記事を読むかぎり、ガイドブックの記述は韓国側の歴史認識だけを紹介していて、中立性や客観性に欠けている。
不適切な内容や表現があると削除される「ヤフコメ」を見ても、この本への視線は冷たい。

・台湾に行けば、「教科書にはない日本人の功績の歴史」を沢山見られるけどね。
韓国に実際に行ってみたけど、反日に都合の悪い事実は伏せられてるなーと思った。
・「テロリスト」はダメだが、「義士」なら人を殺しても良いのか。
安倍元首相を射殺した人物はどっち？
・現代の感覚で、過去の時代を断罪するのは如何なものでしょうか…？
・日本が全然悪くないとまでは思ってないが、こちらは真実でないことまで飲み込むことは無い

でも、せっかくなので、この記事に乗っかることにした。
現代の韓国では「朝鮮侵略の元凶」と罵倒されている伊藤博文について、韓国の教科書にはなく、韓国人（日本人も）の知らない歴史について紹介しよう。

伊藤博文が悪魔のように憎まれている原因は、彼が初代韓国統監に任命され、1906年から韓国で大きな影響力を行使したから。
伊藤は1906年に韓国へ渡った直後、その仕事を始めるにあたり、日本のメディアを集め、「統監政治の方針」と題する演説を行なった。
今後、たくさんの日本人が韓国にやって来ることを想定し、彼は新聞記者たちにこう強調した。

「従来、韓国における日本人の挙動は大いに非難するべきものがあります。韓国人民に対して、激しく侮辱し、ついに韓国人民が涙を呑んで屈従するように追い込むのです」

こんな無礼なことをするのは在韓日本人のごく一部だとしても、「日本人が最もしてはならないこと」と伊藤は強く非難する。

明治日本は近代化に成功し、日露戦争でロシアを倒すと世界にその力を認められた。
一方、朝鮮では1884年に甲申（こうしん）政変が起こり、

・門閥を廃止し、人民の平等の権利を制定する。
・税制を改革し、役人の不正を防ぎ、人民の困窮を救い、国費を豊かにする。
・内侍（女官や宦官）の制度を廃止し、内閣を組織する。

といった内容の国内改革を進めるチャンスがあったが、朝鮮政府がつぶしてしまい、近代化に失敗してしまう。

当時の日本と韓国では、文明や文化の発達レベルで大きな差があったから、「大国」の立場から、韓国でエラそうな態度を取っていた日本人がいたことは十分想像できる。
伊藤博文はそんな日本人を許さなかった。
そんな態度で日本人が指示を出し、韓国人が表面的に従ったとしても、内心では怨恨を抱くようになり、日韓関係に悪い影響を与えてしまう。
そうならないように、伊藤は韓国総督として次のような決意を示す。

「本官が赴任した上は、韓国において正当な職業に従事する日本人を保護すべきことは言うまでもありませんが、このような不良日本人は十分に取り締まりたいと考えます」

ソース：「伊藤博文. 韓国を自滅させるな: 韓国統監就任からハーグ密使事件まで現代語訳　伊藤博文演説集（Kindle 版）」

現在の韓国では、「正当な職業に従事する韓国人を取り締まった」と真実がひっくり返っているのでは？

伊藤博文は、韓国人を侮辱することは「日本人が最もしてはならないこと」と強く非難し、そんな「不良日本人」を厳しく取り締まっていくと強調した。そして、それを記者たちに伝え、在韓日本人に広めるようにした。
韓国の歴史教科書には、伊藤が韓国統監として韓国人の気持ちに配慮し、名誉を守ろうとしたことついての記述はない。また、日本を旅行する韓国人のために、彼の思いを伝えるガイドブックを作る大学生もいない。
教授が学生にそんな指導をしたら、きっと社会的にまっ殺されてしまう。