外国人に聞いた。なぜ日本ではカードより現金払いが多いのか?

 

最近の韓国では日本旅行が大人気。

中央日報の記事(2017年08月17日)によると、2017年7月に来日した韓国人の数は過去最高を記録している。

7月に日本を訪問した韓国人観光客は前年同月比44.1%も増えた。韓国人観光客などの増加を受け、日本の月間外国人観光客が過去最多となったと、日本観光庁が16日発表した。

日本を訪問した韓国人観光客が過去最多…44%増えた理由

なんで韓国人が日本に来るようになったのか?

この理由には、「韓国の国内旅行は、けっこうお金がかかってしまう」ということがある。
日帰り旅行や一泊二日ぐらいなら国内旅行のほうが安い。
でもある程度の期間旅行に行くのなら、日本に行っても変わらないかむしろ安くなるらしい。

このへんのことは、朝鮮日報のコラム(2017/08/20)を読んでください。

【コラム】海外の方が割安と感じさせる韓国旅行事情

 

 

韓国人が日本に来ると、韓国の常識が通じなくてカルチャーショックを感じることがある。

これは日本人も同じ。
日本人が韓国に行ったら「日本の当たり前」が通じなくて、カルチャーショックを感じるはず。

ボクの場合、韓国のコンビニにトイレがなくてメチャクチャあせったことがある。
日本の感覚で、コンビニにはトイレがあるものだと勝手に思い込んでいた。
ソウルの街を歩いていたときに”それ”を感じて、何軒かのコンビニに入ってもトイレがない。
あやうく手遅れになるところだった。

 

では、韓国人が日本で感じるカルチャーショックには、どんなものがあるのか?

ある韓国人は、「日本ではクレジットカードが使えない!」ということに不満を感じていた。
京都駅で駅弁を買おうとしたその韓国人は、クレジットカードを使える店がなかったために、駅弁をあきらめて近くのコンビニで弁当を買って食べたという。

せっかく駅弁を食べようと思ったのに、クレジットカード払いOKの店がないから泣く泣くあきらめた。
彼はその不満をネットの掲示板にこうぶちまけた。

レコードチャイナの記事(2017年9月6日)から。

「片田舎の駅や京都の町の店ならいざ知らず、京都駅の構内の店でカードが使えないとはとても驚いた。いくらカード使用が盛んでない国だとしても、外国人も多い京都駅、しかもスーパーみたいに店がそろった場所で、これはあんまりだと思わないか?」

外国人にあんまりな仕打ち!訪日韓国人が“京都の伝統”に不満を吐露―韓国ネット

こんな彼の感想には、「日本に行った時は、カードはコンビニやデパートだけで使うものと思った方がいい」と、「それが日本だからあきらめろ」といったコメントが多く寄せられたようだ。

日本は韓国のようなクレジットカード大国ではない。
「郷に入っては郷に従え」で、日本では現金を常に持っていたほうがいい。

 

 

「日本ではカードが使えなくて駅弁が買えなかった!」と不満をもらす韓国人に対して、日本のネットユーザーはこんなコメントを書きこむ。

本当に肝心なところが抜けてるところが日本らしいよな
IC大国と、その分野で大幅におくれている日本と比較するのは無理。

こんな感じに、日本の対応を問題視する人もいたけどこれは少数。

一番多かったのは、「クレジットカードよりも現金のほがいい」という人。

信用商売ですからw

外国だと磁気カードは廃止で全部icカードで暗証番号になっている。
ホットドック買うのに暗証番号見られるのが嫌だ

外国人のクレカってトラブル多そうだし
トラブルなったら店は丸損だからな

引き落としできませんとなったら困るんだよ。
中にはいるんだよ。
カード廃止・口座廃止してトンズラする奴が。

中には京都の特殊事情にふれる人も。

京都「うちは、いちげんさんお断りどすえ」

それにクレジットカード払いだと、店が手数料(5%ぐらい?)を取られてしまう。
それでクレジットカードを嫌う店もあるはず。

 

 

なぜ日本ではクレジットカード払いが少ないのか?

言い換えると、日本で現金払いが多い理由は何か?

そんなことを外国人と話したことがことがある。

 

ある中国人は、「日本にはニセ札がないから」と話していた。
中国ではニセ札が本当に本当に多い。
ニセ札が出回るから、ニセ札発見機が必要になる。
すると今度はニセのニセ札発見機が出回ってしまう。

中国を旅行しているときに、ニセ札を警戒する人をよく見た。
店で100元札(約1700円)を出すと、店員がその100元札のすかしをよ~く見てニセ札かどうかを慎重に見極める。

ニセ札が多くて現金があまり信用されない中国では、カード払いが歓迎されるらしい。
今では、その気になれば現金がなくても生活できてしまうとか。

そのことはビジネスインサイダーのこの記事をどうぞ。

中国で現金はいらない——屋台も市場もタクシーも支払いはウィーチャット

 

この点、日本は正反対。
日本の紙幣をつくる技術は世界トップレベル。
日本のお札を偽造しようとすると恐ろしくコストがかかってしまうため、現実的には不可能らしい。

 

 

日系ペルー人に聞くと、「日本は安全だから」と言う。

ペルーは日本と比べられないほど治安が悪い。
ひったくりやスリが本当に本当に多い。
だから多くの現金を持ち歩くのはコワいらしい。

でも、日本に来たらその不安がまったくない。

 

タイ人と食べ放題の店に行った時のこと。
日本人がテーブルにスマホを置いたまま食べ物を取りに行っているのを見て、そのタイ人は「あり得ない」と言っていた。

「タイでこんなことをしたら、すぐスマホが盗まれてしまいます」

タイだけではなくて、海外の多くの国がそうだと思う。
「スマホを置いたまま席を離れても大丈夫な国」というのは世界でもそうはない。

 

治安の良さも日本は世界トップクラス。
「サイフを落としても、中身を抜き取られずに戻って来た!」ということは海外では奇跡に近いけど、日本ではよくある。

最近も、ジュビロ磐田に所属するウズベキスタン人選手がそれを経験した。
静岡新聞の記事にそのことが書いてある。

中身は全て無事。同選手は「日本はなんて安全な国なんだろう。ぜひお礼がしたい」と異国で触れた善意に感動し、匿名で同署に届けた拾い主を探している。

財布戻った、信じられない J1磐田・ムサエフ選手が善意に感動

こういう国なら現金を持ち歩いても大丈夫。

 

 

ここで話を韓国に戻す。

「クレジットカード払いができなくて駅弁を食べられなかった!」と韓国人は不満をもらしていた。

日本と韓国の大きな違いの一つに、このクレジットカードでの支払いがある。
韓国ではどこでもクレジットカードが使えるという。

20代の韓国人の友人は、サイフの中はいつも日本円で1000円も入っていないと話していた。
どこでもカード払いができるから、現金を持ち歩く必要性がない。

韓国では屋台でもクレジットカード払いができる。
これには驚いた。

 

 

日本の屋台で「支払いはこれで」とクレジットカードを見せたら、たぶん店のおやじに怒られる。

日本でクレジットカードよりも現金が好まれる理由には、「ニセ札が少ない」とか「治安がいい」とか、わりと鼻タカな理由が多い。
だから個人的には、日本は現金社会でいいと思う。

でも海外では、カード払いのほうが喜ばれたり、現金を出しても「お釣りねえよ」とにらまれたりすることもある。
「郷に入っては郷に従え」で、現地の考えを尊重するのがベスト。

 

おまけ

韓国のカード事情については、「クレジットカード大学」のこの記事にくわしく書いてある。

カード利用は当然の国!韓国のクレジットカード事情とは!?

 

おまけのおまけ

ソウルの様子

韓国では、こんな駄菓子屋でもカード払いができると思う。

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。