これぞ本物のアフリカ人、伝統的な社会で生きるマリのドゴン族

 

「本当の日本」とはなにか?

これにはいろんな答えがある。

でも、たとえばこんなのはどうだろう?

 

日本から外国の要素を取りのぞいて残ったものが、「本当の日本」。
日本からアメリカ・ヨーロッパ・中国といった外国の思想や文化を取りのぞいていく。
キリスト教、ジーンズ、パスタといった欧米から来たものをなくす。
仏教や儒教といった中国から来たものをなくす。

日本からそうした外国の影響をなくしていけば、「日本」しか残らない。
それがもっとも日本らしい日本でもある。

つまりこんな感じ。

日本-外国の影響=本当の日本の姿

 

さて、こんな日本は今の日本のどこにあるんだろう?
興味があったら考えてみてください。
京都ではないと思う。

 

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エチオピアの少数民族
唇にお皿を入れる文化がある。
これは外来の文化ではなくて彼らが独自に生み出したもの。

 

この考え方をアフリカに当てはめてみる。

本当のアフリカや伝統的なアフリカを、「外国の影響をうけていないアフリカ」とする。
言ってみれば「純度100%のアフリカ」。
なんせ外国から来たものがないんだから、そこにはアフリカの要素しかない。

その考え方でアフリカのマリをみた場合、イスラーム教徒やヨーロッパ人が来る前の状態と考えたらいい。

フランス語もキリスト教もイスラーム教も外国から来たもの。
もともと、それらはマリにはなかった。
後の時代になってからマリにやってきたもの。

こうした外来の文化や思想を取りのぞいていくことで、マリのもっとも原始的な姿が分かる。

「原始的」というのは失礼かな?
「もともとのアフリカの姿」にしよう。

 

マリから、イスラームとヨーロッパの影響を抜いたもの。
これが本当のアフリカで、伝統的なアフリカの姿。

マリの場合、それが「ドゴン族」という少数民族になる。
前回の記事で出てきた引き算の答えがこれ。

マリ-イスラームとヨーロッパの影響=ドゴン族

 

 

ドゴン族の人たちは、イスラームやヨーロッパの思想や文化を拒絶して独自の思想や生活様式を守っている。

 

ボクが会った旅行者が「ドゴン族こそ、本物のアフリカ人だ」と言ったのはその意味だと思う。
俳優のダニーグローバーも、このドゴン族との出会ったときに「アフリカ文化の神髄に触れた」と言っている。
*このへんは、前回の記事を見て。

伝統を守るドゴン族の村では、村人から「故郷に戻った家族」としての歓待を受け、ダニーはアフリカ人としてのルーツを確信し、アフリカ文化の真髄に触れたと感じるのだった。

素晴らしい列車の旅:アフリカ ルーツを求めて

 

では、この「ドゴン族」とはどんな人たちなのか?

ドゴン族が本拠地を置くバンディアガラの断崖は、スーダンの征服者に追われてたどり着いた天然の要害となっており、ドゴン族はこの閉ざされた地方で農耕を行って生活してきた。

(ウィキペディア)

 

彼らは粟や稲などを栽培して生活している少数民族。
人口は「ウィキペディアで」には約25万人となっているけど、「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典」では約60万人となっている。
ドゴン族のことは正確に把握できないのだろう。

謎の多い民族だ。

ドゴンの人々は11世紀から12世紀の間にバマコ南方のマンデ地方からイスラム教への改宗を嫌い、この閉ざされた地に来たとされます。

マリの旅行情報

 

アフリカの人や社会がイスラーム化するなか、ドゴン族はそれを拒否する。
そして人知れないマリの奥地に移動していった。
それはサハラ砂漠の近く。
その地でドゴン族は、独自の神話をもち続けてきた。

ドゴン族は独自の神話体系を持ち、キリスト教やイスラームに帰依することなくその神話を強固に保持し続けてきた。

(ウィキペディア)

 

これが「ドゴン族の神話」と呼ばれるもの。
一時期、「未開の地に生活するドゴン族は、現代の水準に照らしても遜色ない高度な知識をもっている」と話題になった。

神秘の民族”ドゴン族”はなぜ現代天文学をも凌駕するような天文知識をもっていたのか?「シリウスB」の謎と世界創世神話について

でも今では、この説はかなりアヤシイと考えられている。

 

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ドゴン族の家(ウィキペディア)

 

ドゴン族は、アフリカの奥地で昔ながらの生活様式を守って生きてきた。

だから、ドゴン族の村へ行けばキリスト教やイスラーム教の影響のない、アフリカ人の伝統的な生活を見ることができる。
アフリカ本来の姿であり、本当のアフリカ。

 

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ドゴン・ダンス(旅行会社「道祖神」のHP

 

先ほどの「ドゴン族の神話」は、上の写真のような仮面をつけて踊る「ドゴン・ダンス」であらわされる。
このドゴン・ダンスはとても有名。

神話の中では、ドゴンの人々の社会生活にとってあらゆる要素が含まれており、神話に登場する神などは抽象的な仮面として表わされています。仮面と言えば、ドゴン・ダンスですが、葬送儀礼で踊られるもので

マリの旅行情報

 

でも、今のドゴン族の村には世界遺産があって、世界的に有名になってしまった。
外国からの観光客がたくさん来ている。
もう「秘境」というほどの場所ではないかもしれない。
それに最近では、ドゴン族でイスラーム教徒の人も増えているらしい。

「ここには本当のアフリカがある!」と高い期待をもつと、行ったらがっかりするかも。
けれど今でも、ヨーロッパやイスラームの影響のない伝統的なアフリカの姿を見ることができるはず。

 

今現在、マリは治安が悪くて観光旅行どころではない。
ドゴン族の他にも、アフリカにはイスラーム教が来る前の伝統的な生活をしている民族がいると思う。
アフリカの昔の生活を見たかったら、そこに行くしかない。

 

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世界遺産の「バンディアガラの断崖」(ウィキペディア)

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。