英会話④外国人と英語で仏教について話すなら、輪廻(りんね)を知っとこう

 

はじめの一言

「私たちは三等車で旅行した。『平民』のふるまいをぜひ見てみたかったからである。客車の仕切りは肩の高さしかなくて、たちまち最も貧しい日本人で満員になった。三時間の旅であったが、他人や私達に対する人びとの礼儀正しい態度、そしてすべてのふるまいに私はただただ感心するばかりだった。それは美しいものであった。(イザベラ・バード 明治時代)」

「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」

 

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イザベラ・バード(ウィキペディア)

19世紀のイギリス人。
旅行家であり作家であり写真家でありナチュラリストであったという多彩な人。

明治の日本を旅した。

 

 

前回に続いて、仏教の英会話で役立つ表現を紹介します。
今、日本に来る外国人が増えている。
いつか外国人をお寺に案内したり、英語で仏教の話をしたりする機会がくる!
かも。

前回までに、「涅槃(nirvana:ニルヴァーナ)」と「悟りを開く(attain enlightenment:アテイン エンライトメント)」について書いてきた。

今回は仏教のとても大切な考え方である「輪廻」について書きますよ。

 

ボクはやったことはないけど、「前世占い」という占いがある。

この占いで、自分は前世でどのような生活をしていたか、また前世でのおこないが今(現世)の自分にどのような影響を与えているのかが分かるらしい。

この考えは、仏教の「輪廻(りんね)」にもとづいている。

前世の生まれ変わりとして、現世の自分がいるということだから。

こんな感じで、「死んだら次の世界に生まれ変わる」のくり返しを「輪廻(りんね)」という。

もちろん、いつでも同じ世界に生まれるわけではない。
仏教には、生まれ変わる世界が6つあるとされている。
自分の行いによって、次の6つの世界をグルグ~ルと生まれ変わる(輪廻)という。

「地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道」

この6つの世界が上の説明にでてくる「六道」になる。

 

今自分がいる世界で良いことをしたら、死んで生まれ変わったら良い世界に行くことができる。
悪いことをしたら、苦しい世界に行く。
最悪の場合、「地獄道」に落ちてしまう。

こうした輪廻は仏教での考え方というより、今の日本では誰もが知っているような常識となっている。

今、地球の人たちは、人間として人間界に生まれている。
これは、六道のうちで上から2番目に良い世界だ。
この人間界に生まれることは、めったにない「有り難いこと」らしい。

だから今人間であるあなたは、前世でよほど良い行いをしていたということになる。
でも今(現世)、がんばらないと来世はどこに行くか分からないけどね。

 

渋谷を歩く無数の人たち。
一人一人に前世があって、その行いによってこの人間界に生まれてきた。
仏教の考えではね。

 

でも、考えてみたら「常に生まれ変わる」という輪廻は苦しいことだ。

今はいいけど、来世はどの世界に生まれ変わるか分からない。
もっと良い世界に行くことができるように、現世で良い行いをしても幸せな来世が約束されているわけでもない。

言ってみたら、常に来世への不安をかかえていることになる。
しかも、いつになったら輪廻の不安や苦しみから解放されるか分からない。
でも、この苦しみから解き放たれる方法がある。

それが、悟りを開いて涅槃に行くこと。
それこそ仏教の目的でもある。

その方法を発見したのがお釈迦さま。

 

 

では、どうしたら悟りを開いて涅槃に入ることができるのか?
輪廻の苦しみから逃れることができるのか?

その方法はお経に書いてある。
おおざっぱな言い方だけど、お経に書いてあることは「どうやったら涅槃に行けるか?」というだから、お経は涅槃まで行くためのガイドブックのようなものになる。

または、「どうやったら、悟りを開いて仏になることができるか?」が書いてあるから「ハウ・トゥ本」でもある。

「こうやったら、できますよ」という方法が書かれているから、「クックパッド」のようものだ。

 

これはキリスト教やイスラーム教の聖書とはまったく性質が違う。

ちなみにお経は英語で「Buddhist sutra(ブッディスト スートラ)」という。

ただ単に「sutra(スートラ)」と書いてある辞書もあるけど、外国人と話すときは「Buddhist sutra(ブッディスト スートラ)」の方がいいと思う。

ヒンドゥー教のお経もスートラだし、「Buddhism(ブディズム:仏教)」と「Buddhist(仏教徒)」という単語は覚えた方が良いから。

 

今回の記事では輪廻の説明だけ。

次回、この英語表現について書いていきますよ。

 

最後に英語の勉強もしましょうか?

次の文はアメリカ人がFacebookにのせた文章。
日本で一人暮らしを始めた女の子への「アドバイス」が書いてある。

I remember reading an article for girls living for the first time alone, they recommended saying Tadaima even when you live alone and leaving men’s shoes in plain sight in case someone (a potential stalker) was checking on you.」

意訳

一人暮らしを始めた女の子のための記事を思い出した。
その記事には、一人で帰って来ても「ただいま」と言ったり、男性用の靴をよく見えるところに出しておいたりした方が良いと書いてあった。
誰か(ストーカーになりそうな人)が、あなたをチェックしているかもしれないから。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。