インドのカースト制度には、「バラモン(僧)・クシャトリア(王族・戦士)・ヴァイシャ(市民・商人)・シュードラ(奴隷・労働者)」の4つの身分がある。さらに、このカースト集団に入ることができない「アウトカースト」と呼ばれる集だがいる。
日本人の旅行者も、一部の人から、「旅人カースト」と「旅行者カースト」とに分けられる。
ここまでは、前回書いた。
今回の記事は、そこから。
インドのカーストが、さらに4つに分けられているように、「旅人カースト」も、その集団の中でさらに4つに分類される。
記事の最初にも書いたけど、これは「ファクション」だからね。
「ママカースト」「スクールカースト」とかの「カースト」のことです。パロディです。
詳しくは、前の記事を読んでください。
ここからは、100%ボクの主観になる。
今まで出会った旅人から聞いた話・20代にボクが考えていたことなどから思いついたイメージになる。
「旅人カースト」は、さらに「初心者・普通・強者(つわもの)・達人」という4つのカーストに分けられる。
旅人カーストの中で所属するカーストは、それまでその人が行った国や期間、どんな旅をしていたかという「旅の経験値」によって決められる。
「決められる」といっても、他人の旅を勝手にランク付けしたがる旅人が何となく決めるだけのもの。言ってみれば、脳内分布。
大体、こんな具合。
*ボクが行ったことがある東南アジア・中東・アフリカを中心に。
・初心者カースト
タイやカンボジアに初めて海外一人旅に来た旅人。
バックパックもピッカピカ。
「自分以外、皆師」という謙虚な気持ちをもっている。
・普通者カースト
東南アジアの国に2回目や3回目。
ラオスやミャンマーに行く。
自信がつき始めているけど、まだ、謙虚さを忘れていない。
・強者カースト
インドが、越えるべき壁。
インド一人旅をクリアしたら「一人前」で、黒帯が与えられるレベル。
この辺から、クセが出てくる。
「当たり」「外れ」があり、旅の良いアドバイスをくれる人もいれば、旅のスタ
イルにケチをつける人がでてくる。
・達人カースト
南米やアフリカに一人旅をする。
一国や二国ではなくて、大陸を縦断・横断する感じで旅する。
この辺の「当たり」「外れ」は、とても大きい。
神のお告げレベルのアドバイスをもらうこともあれば、よく分からない理由で長
時間説教されることもある(経験多数)。
*アフリカの場合は、さらに細かく、「東・南アフリカ<西アフリカ<中央アフリ
カ」と格付けが上がっていく。
20代のボクは、西アフリカを一人旅をしてきたことから、「オレって、この達人カーストに入るんじゃないの?」と思っていた。
若気のいたりにしても、恥ずかしいし情けない限りです。
「旅人カースト」の中の4つのカーストは、ざっとこんな感じ。
さっきも書いたけど、この「旅人カースト」のイメージは、100%主観的で適当なもの。聞いた人によって違うはず。
それと、こうした分類も、旅をランク付けしたがる人が主観にもとづいて自己流にしているだけのもの。
この4つの分類を、「まったく意識しない人(知らない人)」、「ほとんど意識しない人」、「わりと意識する人」、「強く意識する人」がいる。
この分け方は、「区別」になるかな。
誰がどう見ても「すごい!」という旅の体験をした人でも、本人にはまったくそんな意識がない人もいる。
「旅でも旅行でも、どっちでもいいじゃん。本人が楽しかったら、それでOKでしょ」
という感じに、旅とか旅行とか気にしない。
旅行を、区別はしても、差別はしない。
でもって、旅の楽しさや役に立つアドバイスを教えてくれたりする。
ボクにとって、これは「神カースト」の旅人。
人生いろいろ、旅人もイロイロです。
ここで、バンコクでの「旅人カースト」たちとの素敵な食事に話が戻る。
この一人で、これからアフリカへの旅を考えている旅人がいた。
でも、マラリアがものすごく不安だという。
その不安はすごく分かった。ボクも、アフリカに行ったときには、マラリアが本当に怖かった。そこで、マラリアの薬のことを調べ、て少しは知っていることがあった。
そこで、ボクが前にマラリヤの薬の作用と副作用のことで知っていること話したところ、旅人カーストの人たちが、また「え?」という目でボクを見る。
「1990年代に、インドや西アフリカに一人旅をしたことがあるんですか!?」
「マジ、すごいですね!」
と、激賞されて「アウト・カースト」から、いきなり「バラモン・カースト」に昇進されてしまった。
何か、面白かった。
正直、彼らの考え方は苦手だけど、人柄はけっこう好きかもしれない。
結局は、楽しいバンコクの夜になりました。
よかったら、こちらもどうぞ。
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