世界中のイスラーム教徒を怒らせるのは、すごく簡単。
イスラーム教の聖典である「クルアーン（英語読み：コーラン）」を焼けばいい。
だから、絶対にしてはいけない！
２０１２年、アフガニスタンでクルアーンを焼却してしまう事件がおきた。
アメリカ空軍の基地で、アメリカ兵がクルアーンを燃やしているのをアフガニスタン人の職員が見てしまう。
「アメリカ人がクルアーンを燃やした」という話がアフガニスタンに広がっていく。
それを知ったアフガニスタン人が怒り出す。
アメリカ政府もすぐに事態の収拾にのり出した。
パネッタ米国防長官、カーター国防副長官、オバマ氏らが、23日までにアフガン政府に相次いで謝罪を表明しました。事の重大際にオバマ大統領は謝罪し、カルダイ大統領に詫び状を送るなど、真剣に対応に取り組んでいるようですが、抗議行動はいっこうに沈静化していないようです。
結局、クルアーンを燃やしたことでアフガニスタン各地で抗議デモがおこり、３０人以上の死者と２００人以上の負傷者を出すことになってしまった。
イスラーム教徒にとって、クルアーンは命より大事なものといってもいい。
聖典を燃やされたアフガニスタン人はその報復として、アメリカの国旗を燃やしている。
今回書きたかったのはクルアーンではなくて世界の国旗のこと。
世界中のどこの国でも、国旗はとても大切にされている。
聖典のクルアーンを燃やされた「仕返し」として、アメリカの国旗を燃やす行動はじゅうぶん理解できる。
自分たちがもっとも大切にしているものを汚されたら、相手のもっとも大切なものを汚してやる。
考え方としてはわかりやすい。
アメリカ人がもっとも大切にしているのは、アメリカの国旗だろう。
アメリカ人は国旗（星条旗）をどのように考えていて、学校でどう教えているのか？
アメリカの小学生の歴史教科書にそのことが書いてある。
最初の星条旗の１３の星と縞は、必ずしも一致団結していなかった１３の州が、分裂せず、協力しあって国を作っていくことの重要性を示している。
独立性の強い１３のアメリカの州が結束できるかどうかは国家の存亡に関わるという認識が、建国当時からあったことがわかる。
１７７６年に‘E pluribus Unum’というラテン語がアメリカ合衆国のモットーとして採択されたが、この公式の英訳は‘Out of many,one’（多から１を）である。
（アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書 japan Bo0ok）
これがアメリカが１３州だったころの星条旗
これが今のアメリカの星条旗。
白線と赤線の組み合わせの13本の横縞（赤7本と白6本、したがって上下は赤）、四角に区切った左上部（カントン）は青地に50の白い星が配置されている。
白は purity(純粋)とinnocence(純潔)，赤は hardiness(たくましさ)とvalor(勇気)，青はvigilance(戒心)とperseverance(忍耐)とjustice(正義)を表す。
また縞模様は独立当時の13の入植地を表し、星は現在の州を表している。
（ウィキペディア）
これはマレーシアの国旗
赤と白のラインがアメリカの国旗に似ている。
「独立！独立！独立！」と書いてある。
ここで改めて、国旗ってなんぞや？
こんなんや。
国旗
national flag国家を表象するものとして各国が公式に定めた旗。
部族あるいは集団の標識としての旗の歴史は古く，古代エジプト，アッシリア，古代ギリシアの都市国家はいずれもそれぞれの旗をもっていた。中世には武装した騎士たちが敵味方を識別するために用いはじめた紋章が発達し，さらに海上交通の発展は，船の国籍を示す旗印の発達を促した。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
日本の国旗はもちろん日の丸。
でも、日の丸が法的に日本の国旗となったのは、１９９８年のとき。
だから、最近といえば最近のこと。
この年に、「国旗及び国歌に関する法律」というのが成立している。
ちなみに法的には、東京は今でも日本の首都になっていない。
タイの首都バンコク。
このライトのデザインはタイの国旗。
タイを旅行しているとき、タイの国旗を本当によく見た。
街のいろんなところにある。
青は国王、白は宗教、赤は国家と国民の団結心を表している。
このように、タイ国民の心の寄り所は”王室と宗教”、すなわち現国王のプミポン・アドゥンヤデート陛下に対する忠誠心と仏教、それも小乗仏教と呼ばれる戒律の厳しい南方上座部仏教への尊崇心なのです。
在東京タイ大使館のホームページから。
タイの国旗が頭上をおおいつくている。
タイの国民は国旗が好きだし、とても敬意をはらっている。
今年の１月に、そんなタイ人を激怒させる事件がおきた。
２人のイタリア人が酔っぱらって、タイの国旗を踏みつけてしまった。
当然２人は警察に逮捕された。
タイランドハイパーリンクスの記事（２０１７年１月１０日）から。
タイ国旗を侮辱したイタリア人男、逮捕されカメラの前で謝罪させられる
タイ南部のビーチリゾート・クラビで2017年1月7日未明に撮影された、外国人の男二人によりタイ国旗が外され、踏みつけらるという動画が、SNSで拡散され話題になりました。
国旗を侮辱することはその国を侮辱するのと同じこと。事態を重く見たタイ警察は捜査を開始し、二日後の1月9日、動画に写っていた20歳と18歳のイタリア人の男二人を逮捕しました。
二人によると、タイ国旗を踏みつけたのはパブで酒を飲んだ後で、酔って行ってしまったとのこと。二人はビデオカメラの前で謝罪を行っています。
動画は、上の記事から。
ちょっと前まで、韓国では日の丸を燃やすことがよくあった。
これも反日無罪の１つ。
反日無罪
中国や韓国などで日本国、日本人、日本の組織に対して利益を害する行為を行った者が罪に問われない（あるいはごく軽い刑に処される程度）ことを指して「反日無罪」と呼ぶマスメディアもある。
（ウィキペディア）
でも最近では、これを見た記憶がない。
やっとわかってくれたのかな？
日本大使館の前に慰安婦像を置くってことも、日本を侮辱していることに早く気づいほしいもんだ。
これはバンコクの日本フェスティバル
でも、韓国人がこれを見たら「あ、あんなところに戦犯旗（旭日旗）が！」となってＳＮＳで拡散させるはず。
なんてったって、アルバニアの国旗にまで「戦犯旗（旭日旗）だ！」と文句をつける人たちだから。
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