最大の危険は無知。北朝鮮の日本へのミサイル攻撃と対応

 

最近の北朝鮮の動きはとても不安だ。

北朝鮮の近い日本も、北朝鮮からミサイル攻撃を受ける危険性が高まっている。
新聞やテレビでもそのことをよく報道している。

たとえば、4月22日のNHKニュースにはこうある。

「われわれの首脳部を狙う敵対勢力は、南が灰となり、日本列島が沈没し、アメリカ本土に核が降り注いだとしても、後悔してはならない」と威嚇し、北朝鮮への対応をめぐって日本や韓国との連携強化を図るアメリカをけん制しました。

北朝鮮「日本列島沈没しても後悔するな」などと威嚇

 

北朝鮮がこうした声明を出したときに、「どうせ北朝鮮は言うだけで終わるだろう」と思って、それで終わってしまうことがコワい。

2011年11月には、韓国が北朝鮮からミサイル攻撃を受けている(延坪島砲撃事件

死者:4名(海兵隊員2名、民間人2名)
負傷者:19名(海兵隊員16名、民間人3名)
避難人数 : 約1400人

(ウィキペディア)

 

地震と同じで、何も起きなかったらそれが一番いい。
でも現実に、日本が北朝鮮からミサイル攻撃を受ける可能性はこれまでになく高い。
そういう現実がある以上、その対応を知っておくことはとても大事になる。
一番危険なのは、無知でいること。

今回はそのことを簡単に書いていきたい。

 

今の日本には、北朝鮮の核開発やミサイル発射を危険に感じている人は多い。
日本政府の「国民保護ポータルサイト」にはアクセスが激増している。

読売新聞がそれを伝えている。

アクセス数は、北朝鮮の金日成キムイルソン主席生誕105周年の4月15日に45万8373件を記録し、月間最多だった今年3月の記録(45万858件)を1日だけで上回った。

北ミサイル発射なら地下街などに避難…政府HP

 

この「国民保護ポータルサイト」の内容はとても具体的。
ミサイル攻撃へのなんだから、精神論では困るけど。

たとえばこんなことがかいてある。

ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか

 

「北朝鮮が発射したミサイルは、どのぐらいで日本にくるのか?」

これはミサイルの種類や発射の方法によっても変わってくる。
「国民保護ポータルサイト」では、ひとつの目安として平成28年に発射された弾道ミサイルを例にあげている。
このとき北朝鮮で発射されたミサイルは、約10分後には沖縄県に到達している。

「沖縄まで10分」ということを考えたら、本当に時間がない。

 

国の責任として日本国民をしっかり守ってほしい。
でもすべてを国まかせではマズイ。

 

北朝鮮が日本に向けてミサイルを発射したら、どうすればいいか?

そんなことは考えたくはない。
でも今の日本ではそんなことを言っていられない。
「イヤなことは考えたくない」ではすまない状態にある。

「国民保護ポータルサイト」には、ミサイルが日本に発射されたときのことを想定して、避難の方法や身の守り方がのっている。

ミサイル着弾時の爆風や破片などによる被害を避けるためには屋内(で きれば頑丈な建物)や地下街など(地下街や地下駅舎などの地下施設)へ の避難が有効だからです。

 

Jアラートが鳴ってから、10分以内にこれができるか?
むずかしいかもしれないけど、事前に知っていたら対応することはできる。

Jアラートが鳴ってから「これからどうしたらいいんだ?」なんて考えていたら、それだけで10分がすぎてしまう。
無知がもっとも危険。

 

では、自分がいる近くにミサイルが落ちたらどうしたらいいのか?

このときの対応ものっている。

・屋外にいる場合は、口と鼻をハンカチで覆いながら、現場から直ち に離れ、密閉性の高い屋内の部屋または風上に避難してください。

・ 屋内にいる場合は、換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を 密閉してください。

 

これは化学兵器を想定したものだと思う。

「地面にせ、頭部を守ってください」なんてのもある。
「しゃがんで頭を手で守る」という学校の避難訓練みたいだけど、ミサイル攻撃にも有効らしい。

 

くり返しになるけど、北朝鮮のミサイル攻撃なんて起きないことが一番いい。
でも地震と同じで、危険をさけるための知識や訓練は必要。

日本にミサイルが撃ちこまれるなんて考えたくはないけれど、「イヤなことには目を向けない」という態度はマズイ。
具体的な根拠もなく「たぶん大丈夫だろう」という楽観視もアブナイ。

知識がなかったら、現実に何か起きたときに対応できない。

それにこうしたことは今回だけではなくて、これからも起こるだろう。

国民保護ポータルサイト」には、危険をさけるために知っておくべき情報がある。
自分やまわりの人を守るためにも、目をとおしておいたほうがいい。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。