外国人から見た日本と日本人 日本を知る15の言葉 ④

 

「人力車に乗って田舎を通っている間に、徐々に気がついたのは、垣根や建物を穢なくする記号、ひっかき傷、そのたが全然無いことである。この国には、落書きの痕をさえとどめた建物が一つもない。
(モース 明治時代)」

 

「日本人は、総体的に、良い素質を有し、悪意がなく、交わって頗(すこぶ)る感じがよい。
(フランシスコ・ザビエル 戦国時代)」

 

「衣服の簡素、家庭の整理、周囲の清潔、自然及びすべての自然物に対する愛、あっさりして魅力に富む芸術、挙動の礼儀正しさ、・・・、これ等は恵まれた階級の人々ばかりでなく、最も貧しい人々持っている特質である
(モース 明治時代)」

 

「日本では、召使い女がたがいに親しい友達に手紙を書くために、余暇を利用し、ぼろをまとった肉体労働者でも、読み書きができることでわれわれを驚かす。
(ヴェルナー 江戸時代)」

 

「彼らには、キリスト教国民の持っていないと思われる一つの特質がある。武士が如何に貧困であろうとも、平民の者が如何に富裕であろうとも、その貧乏な武士が、富裕な平民から、富豪と同じように尊敬されているということである。
(フランシスコ・ザビエル 戦国時代)」

 

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「民衆教育についてわれわれが観察したところによれば、読み書きが全然できない文盲は全体の1パーセントにすぎない。世界の他のどこの国が、自国についてこのようなことを主張できようか?
(ヴェルナー 江戸時代)」

 

「日本人は殊の外読書を好む。平の兵卒でさえも、見張りのときもほとんど休みなしに本を読んでいる
(ゴロウニン 江戸時代)」

 

何かあるたびにフランス人は、「自分たちはフランス革命で自由・平等を勝ち取った」という話をします。そんなときに私が、「日本だって第一次世界大戦の後に、人種差別撤廃条約の提案をしたのよ」と言うと、若い学生たちは皆一様に驚きます。
(意外に日本人だけ知らない日本史 デュランれい子)

 

(明治維新について)
「偉大なる歴史上の変化というものは、決して一朝一夕にできるものではない。そして、過去にしっかりと根をはっている国民のみが、将来において花を咲かせ、果実を結ぶことを、日本の場合も立証している。
(チェンバレン 明治時代)」

 

(明治維新の日本)
「日本がかくも多くの新思想と新制度をまるごと呑みこむ能力を、外国人たちはしばしば呆然として驚き眺めるのみであった。
(チェンバレン 明治時代)」

 

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「物質文明にかんしては、日本人がすべての東洋の国民の最前列に位することは否定しえない。機械設備が劣っており、機械産業や技術にかんする応用科学の知識が貧弱であることをのぞくと、ヨーロッパの国々とも肩を並べることができるといってよいだろう
(オールコック 江戸時代)」

 

「もし文明という言葉が物質文明を指すなら、日本人はきわめて文明化されていると答えらえるだろう。なぜなら日本人は、工芸品において蒸気機関を使わずに達することのできる最高の完成度に達しているからである。それにヨーロッパの文明国家以上にも行き渡っている。
(シュリーマン 江戸時代)」

 

「あなたがたの文明は隔離されたアジア的生活の落着いた雰囲気の中で育ってきた文明なのです。その文明は、われわれに対して、命をよみがえらせてるようなやすらぎと満足を授けてくれる美しい特質をはぐくんできたのです。
(アーノルド 明治時代)」

 

「われわれは、怒りの感情を大いに表すし、また短慮をあまり抑制しない。彼ら(日本人)は特異の方法でそれを抑える。そしてきわめて中庸を得、思慮深い。
(ルイス・フロイス 戦国時代)」

 

(吉田松陰らと会って)
「世界を旅行し見聞き度いと云う希望を合衆国で充たし度いのだと打ち明けた。彼等は教養ある人達で支那言語(中略)を流暢に形美しく書き、その態度も低調で極めて洗練されていた。
(ペリー 幕末)」

 

「日本絶賛語録 小学館」
「逝きし日の面影 平凡社」
「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」から。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。