中国では、コンビニのことを「便利店」と呼ぶ。
そのまんまですね。
ボクが20年ぐらい前に中国を旅行した時は、まだ見たことがなかった。
その後、何度か中国に行っていると、だんだんと便利店を見かけるようになる。
今では日本と同じ。
都市部なら街のどこにでもある。
ちなみに、中国で便利店が登場したのは1987年のことらしい。
1987年広州市で地元資本により誕生した。以降四半世紀を経て、現在では中国全土で約6万6,000店舗(トップ44社の合計)の小売業態にまで成長した。
「超市」はスーパーマーケットのこと。
これもそのまんま。
中国のコンビニ・チェーンは、コンビニのさらなる向上をめざして日々学んでいるらしい。
日本のコンビニに学んでいるという。
「サーチナ」にそんな記事がある。(2017年06月03日)
同じコンビニでも・・・日本と中国では「利便性」が全然違う=中国報道
この記事では、日本のコンビニと比べて中国のコンビニの悪いところを具体的にあげている。
・弁当やパンのなど種類が少ない。
・それらの種類が少ないうえに、おいしくない。
・コンビニ・スタッフのサービスが悪い。
さらに日本のコンビニは文字どおり、コンビニ(便利)すぎると中国メディアが指摘。
公共料金の支払いやチケットの予約など、いろいろなことができるから、日本では主婦や高齢者、子どもまでコンビニは必要不可欠な存在になっているという。
特殊サギに利用されることはあるが、各種支払いができるのはたしかに便利だ。
ボクが中国を旅行していたときは、よくコンビニのお世話になった。
何回も買い物をしたことがあるけど、とくに悪い印象はない。
比べるところが違うから。
中国のコンビニを日本のコンビニと比べようとは思わない。
中国の屋台や安食堂と比較したら、コンビニの物は安全だし清潔だ。
特に安全という面が大きい。
中国の屋台はウソが多い。
看板に「羊肉」と書いてあっても、その串焼きの肉はじつは羊肉ではない。
殺鼠剤で殺したネズミの肉や病死した動物の肉だった。
中国の屋台や食堂ではそんなことがある。
先ほど、コンビニの物は安全だし清潔だ。
と書いたけど、確実ではない。
100%信用することはできない。
中国のコンビニと日本のコンビニを比べた場合、もっとも大きな違いは、物ではなくて人だと思う。
コンビニの店そのものは日本とあまり変わらない。
品ぞろえや店内の清潔さなどは、ハッキリ言わせてもらえば、日本のコンビニより少し下というていど。
でも、大きくは変わらない。
でも店員の教育はちがう。
それはサービスにあらわれる。
中国のコンビニ・スタッフは、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」という言葉を、言うか言わないかはスタッフの気分次第。
店員が笑顔をつくったり頭を下げたりしているところを見た記憶がない。
じつはやっていたけれど、ボクが気がつかなかっただけかもしれない。
笑顔とか言葉以前の問題として、コンビニのスタッフがお釣りの紙幣を投げてよこしたことがあった。
でもそれが良い。
そのサービス精神のこそ、中国らしい。
コンビニでお釣りを投げられたときも、まったく腹は立たなかった。
「中国ってこうだったわ」と思っただけ。
20年前に中国を旅行していたときは、いろいろなところで物を投げられて腹を立てていた。
宿や銀行では、従業員がパスポートをポイっと投げてよこす。
商店で物を買ったら、店員は面倒くさそうに商品を放る。
「仕方がない。中国は社会主義の国だから」
日本人や欧米人の旅行者から、そんなことをよく聞いた。
やる気がなくて、エラそうで無愛想。
それが「社会主義の国・中国だ」とイメージをもっていた。
今となっては、そんな社会主義らしさがなつかしい。
今の中国では、社会主義のらしさがかなり消えてしまった。
すばらしい接客サービスは、日本で受けたらいい。
社会主義的なエラそうな接客なんて、日本では絶対に味わえない。
客を客とも思わない傲慢な接客こそが、社会主義の国・中国だ。
個人的には、中国人のサービス精神なんて向上しなくてもいい。
今のように無愛想なままでも、まったくこれっぽちもかまわない。
日本人と同じような接客をされたらつまらない。
日本には絶対にない、社会主義らしさを失わないでほしい。
まあ、中国のことは中国人が決めることだけど。
おまけ
中国最大の都市・上海。
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