以下は、ガンディーの著書「真の独立への道(岩波新書)」を参照しました。
まず、ガンディーは、どういうときに、その「サティヤーグラハ(非暴力・不服従運動)」を使うのか?
「あることが気に入らず、それをしないときに、私はサッティーヤグラハ、または魂の力を使います」
と、述べている。そして、その具体例を示している。
インドのある王国で、王が人民に命令を出した。しかし、
「ある命令が人民には気にいりませんでした。それで村を空にしだしたのです。王は慌ててしまいした。人民に許しを請い、命令を撤回しました。このような例はたくさん見られますが、ほとんどインドの大地の産物なのです」
つまり、サティヤーグラハとは、「自分が納得できない命令には従わない。しかし、決して暴力は用いず、平和的な手段で抵抗する」ということだろう。
この場合も、王の命令に力で対抗するのではなく、村から出て行くという方法で抵抗している。
ガンディーは、こうも言っている。
「法律が気に入らないからといって、私たちは、法律制定者の頭を叩き割るようなことはしません。しかし、その法律を撤回させるために私たちは断食をします」
上からの理不尽な命令には従わないが、暴力に訴えるのではなく、村から出て行ったり、断食をしたりするなど、平和的な手段を用いて抵抗することが、ガンディーが言う「サッティーヤグラハ」だ。
他にも、世界史では、イギリスの命令に逆らって塩を作った「塩の行進」が有名。
ではサティヤーグラハは、どのくらいの効果があるのか?
ガンディーは、次のように言っている。
「サッティーヤグラハは至高です。大砲の力よりずっと役立ちます」
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