「日本で魅力的な都道府県はどこか?」
そんな全国の魅力度ランキングが発表されている。
そしてそのランキングで、毎年のように最下位ゾーンにいるのが群馬県。
群馬県がそのことに悩んでいるらしい。
これは産経新聞の記事。
中でも注目されるのが「魅力度ランキング」。近年は、群馬は40位台で、平成26年46位、27年44位、昨年は45位で最下位の茨城、46位の栃木と合わせて北関東がワースト3を占めた。
こうした現状を受けて、「群馬のブランド力をどうやって向上させるか?」ということをテーマに前橋市で講演があった。
そこでは、こんな指摘があったらしい。
「群馬は全国的に認知はされてるけれど、その魅力を伝え切れていない」
「群馬=○○というシンボリックな魅力がない」
この記事では群馬の魅力的な市町村として、「スバルの生産拠点の太田市や世界遺産がある富岡市、温泉がある草津町」をあげている。
草津温泉はいいとして、他の2つはどうだろう?
富岡製糸場は世界遺産で有名なところだけど、知り合いの群馬県民は「期待に応えられない自信がある」と言い切っていた。
富岡製糸場には歴史的な意義はある。
でも、それを観光の目玉とするには厳しいような気がする。
静岡県外の友人を、同じ世界遺産の韮山反射炉に案内したことたある。
そこで「これだけ?」と言われて傷ついたことのある静岡県民としては、そう思う。
個人的には群馬県には一度しか行ったことがない。
日光東照宮に行っただけ。
と思ったら、あれは栃木だった。
群馬県民は、どんな人たちなのか?
「アンサイクロペディア」にはこう書いてある。
G ググッと他人のプライバシーに踏み込むンサ
U うんと威張ってやルンサ
N ナッカラのぞきと詮索が大好きナンサ
M マイルドヤンキー最高なンサ
A あか抜けないけどブランド品が大好きナンサ
略して群馬である。
アンサイクロペディアだからネタだけど。
でも同じネタなら、「未開の地・グンマー」のほうがおもしろい。
群馬県民はどう思っているか知らないけれど、「未開の地・グンマー」は全国的に有名でファンも多い。
グンマーが誕生したきっかけは、2chへのある投稿。
これがそれ。
夜中に町をプラプラしてたら警察に捕まった。
パトカーが俺のそばに止まって警官が2人出てきて俺を囲んだ。
警「ドゥーユーハヴパスポート?」
俺「ノー」
すかさず確保される俺。
警「ニホンゴワカル?」
俺「はい」
警「どこから来たの?」
俺「…ぐんま」
警「ミャンマー?」
俺「ぐんま」
警「グンマーね。ビザは持ってるの?」
俺「持ってないです」
警「はい、じゃあパトカー乗って」
パトカーに乗る俺。
警「名前は?」
俺「山田太郎(仮名)」
警「日系人?」
俺「日本人です」
警「え?」
俺「日本人ですよ」
警「…えっ?」
俺「免許証見ます?」
免許証を見せる俺。絶句する警官。
警「…すいませんでした…不法入国の人かと思って…」
警「…あの、その、お顔とかが、ちょっと外国の方みたいだったので…」
俺「帰っていいすか?」
警「…はい…。お気をつけて…」
それでやっと解放された。
その日を境に俺のあだなは「ネパール」から「グンマー」になった。
この投稿が多くの人たちの琴線にふれた。
琴線(きんせん)に触(ふ)・れる
《琴線は、物事に感動しやすい心を琴の糸にたとえたもの》良いものや、素晴らしいものに触れて感銘を受けること。
「心の―・れる」デジタル大辞泉の解説
ここから、グンマーのネタ画像がネットにあふれるようになる。
著作権の関係でここには貼れないから検索してくれ。
「グンマー」の話を聞いた群馬県の知事はこう言っている。
この質問に大澤知事は「ひどいなぁ」と一瞬驚いたものの、「群馬は3分の2が森林で自然が一杯です」「未開という言葉はこれから発展するという言葉」と見事な切り返しでいなした。
全国の魅力度ランキングの結果からすると、「これから」が「いつから」か分からない。
群馬を東南アジアの国になぞらえるなら、ミャンマーではなくてラオスがいいと思う。
ラオスは群馬と同じで内陸にある。
海岸がないという特徴がある。
ラオスの観光キャッチコピーで、こんな感じのものを見た覚えがある。
「ラオスには何もないけど笑顔がある」
ラオス情報文化観光省観光部のホームページをのぞいてみると、ラオスについてこんな紹介があった。
ラオスを一度でも訪れたことのある人が、口をそろえて言います。
「ゆっくりと流れる時、ノンビリと暮らす人々に、こころから癒されました。」
草津温泉がある群馬県もこの方向でいったらどうだろう?
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