外国人から見た日本と日本人 日本を知る15の言葉 ⑮

 

 

「日本では、衣服の点では家屋と同様、地味な色合いが一般的で、中国でありふれているけばけばしい色や安ぴかのものが存在しないことにわれわれは気づいた。(オズボーン 江戸時代)」

 

(吉田松陰らと会って)
「自分達の目的は合衆国につれて行って貰いたいのであり、世界を旅行し見聞きし度いと云う希望を合衆国で充たし度いのだと打ち明けた。彼等は教養ある人達で支那言語(中略)を流暢に形美しく書き、その態度も低調で極めて洗練されていた。(ペリー 幕末)」
*「し度い」の読みは「したい」。

 

「私は日本と日本人のダイナミズムを体感したのです。人々が、国の再建と経済を発展させるために献身的に尽くす光景は、今もまぶたに焼きついています。その後も訪れるたびに発展していく日本の姿を見てきたからこそ、首相になったとき私は日本と日本の人々から学ぼうと思ったのです」
(マハティール・モハメド 昭和)」

 

「日本には測り知れない富をもち、半ば飢えた階級の人々の上に金権をふるう工業の支配者は存在しない(シーボルト 江戸時代)」

 

「人や環境が清潔この上ないといった状態は、何も金持ちだけに付いて回るものではなく、貧者のお供もする(シドモア 明治時代)」

 

 

*夕方の鎌倉の海岸について
「美しい眺めです。-青色の綿布をよじって腰にまきつけた褐色の男たちが海中に立ち、銀色の魚がいっぱい踊る網をのばしている。その後ろに夕日の海が、前には暮れなずむビロードの砂浜があるのです。(メアリ 明治時代)」

 

「私には日本人ほど好んでペンや筆を振う国民があるとは信じられない。彼らはあらゆることを文書にして取扱う。また一般に広い範囲にわたって手紙のやりとりを続けているので、婦人ばかりか男子も、このために時間の大半を費やしている有様である。(フィッセル 江戸時代)」

 

「『進歩』を重視するあまり『伝統』を軽んずるというような二者択一的な生き方は愚の骨頂だと思うのです。(中略)『伝統』という基礎があるからこそ、初めてその上に素晴らしい『進歩』が積み上げられるのであり、『伝統』なくして真の『進歩』などありえないのです(李登輝)」

 

「あなたがたこそ、『日本の魂』の真の継承者なのだから(李登輝)」

 

「日本で貧者というと、ずい分貧しい方なのだが、どの文明人を見回しても、これほどわずかな収入で、かなりの生活的安定を手にする国民はいない
(シドモア 明治時代)」

 

 

「金持ちは高ぶらず、貧乏人は卑下しない。・・ほんものの平等精神、われわれはみな同じ人間だと心底から信じる心が、社会の隅々まで浸透しているのである
(チェンバレン 江戸時代)」

 

「そのような小屋まがいの家に居住している人々はねっからの貧乏らしいのだが、活気もあって結構楽しく暮らしているみたいである(モース 明治時代)」

 

日本には「貧乏人は存在するが、貧困なるものは存在しない(チェンバレン)」

 

*日本人の特徴
「ユーモアがあってふざけ好きなのはすべての社会階層に共通する特徴である。
上流の人間は無理にかぶった真面目くさい仮面の下にそれを隠しているが、
威厳を保つ必要なしと判断するや否や、たちまち仮面を外してしまう。
(スエンンソン 江戸時代)」

 

「この国のあらゆる社会階級は社会的には比較的平等である
(チェンバレン 江戸時代)」

 

 

以上は、下の本からの抜き出し。

「逝きし日の面影 平凡社」
「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」
「日本絶賛語録 小学館」

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。