前回、西アフリカを旅行していてビックリしたことを書いた。
マリの首都にいて英語を話すアフリカ人でも、日本を知らなかった!
西アフリカではフジフィルムの看板を見たし、日本の自動車も走っていた。
それで「日本の場所は分からなくても、日本という国名ぐらいは聞いたことがあるだろう」なんて思いこんでいたら、「ジャパン?そんな国は初めて聞いたな」と言われて驚いた。
この話は10年以上前のこと。
ここ3年の間でも、「外国人の日本に対するイメージって、そんなもんか?」とがっかりしたことが何度かある。
日本は意外と世界で知られていない。
今回はそんなことを書いていこうと思う。
カナダ人が英語を教えるために日本へやって来た。
そのカナダ人の話では、彼のおばあちゃんは日本を中国の一部だと思っていたらしい。
孫が日本に行くことになって、初めて日本は独立国だということを知った。
「先進国のカナダでも、日本の知名度はそれぐらいなんだ」
ガッカリしたけど、考えてみたら不思議なことでもない。
そのおばあちゃんの人生に日本はまったく関係がない。
どうでもいいことには関心がないのは当たり前。
また、トリニダード・トバゴ人からはこんな話を聞いた。
彼女も英語を教えるために日本へやって来た。
トリニダード・トバゴはイギリスの植民地だったところで、国民は英語を話している。
彼女が日本へ行く前、友人からこんな心配をされたという。
「日本は中国にある都市なんでしょ?地震が多いって聞いた。それに日本人はヘビを食べているんだって。アンタ、そんなところに行って大丈夫なの?」
わりと本気で心配してくれたらしい。
地震が多いのは正解。
でも、「日本は中国の都市」で「日本人はヘビを食べている」というのはメチャクチャだ。
トリニダード・トバゴ人の日本のイメージなんてそんなものか。
トリニダード・トバゴはベネズエラの隣にある島国。
ボクはアフリカにある国だとかん違いしていた。
これが南米と日本
こういう話を聞くと、「日本はまだまだ、世界で知られていないなあ」と感じてしまう。
自分の認識が現実とズレていた。
ちょっと前まで日本は世界二位の経済大国で、世界中に日本の車や電化製品があった。
日本の文化は世界中に広がっている。
「そんな日本なら、世界の人たちも知っているはず」なんて勝手に思いこんでいた。
だから、外国人がイメージする日本を聞いてガッカリしてしまう。
そんなことが何回もあると、「日本は世界でどれだけ知名度があるのか?」なんてことはどうでもよくなってくる。
カナダにいるおばあちゃんやトリニダード・トバゴ人にしてみたら、日本が中国の一部か独立国かなんてことはどうでもいい。
日本人の好物がヘビでもクモでも、知ったことではない。
そういう人は世界にたくさんいるはず。
ちなみに、トリニダード・トバゴ人が言っていた「日本人はヘビを食べる」という話は、ひょっとしたらウナギのことかもしれない。
日本に住んでいる日系ペルー人の友人がいる。
その人はウナギが大好きだけど、彼女の母親は絶対にウナギを食べない。
「あれはウミヘビ!ヘビを食べるなんてあり得ない!」
そう言い張る。
「ウナギはヘビじゃない!ウナギはウナギ!」とそのペルー人が言っても、母親は聞かない。
「いいや、どう見てもあれはヘビ!」とゆずらない。
南米やカリブの人たちから見たら、ウナギはヘビの一種になるのかもしれない。
これがヘビか?
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