はじめの一言
(幕末のおもてなし)
「彼らは不信を抱いたりあつかましく振舞うことは一度もなく、ときには道案内のために、世話好きであるが控え目な態度でかなりの道のりをついて来たり、あるいは子供たちにそれを命じたりした
(オイレンブルク使節団 幕末)」
「逝き日の面影 平凡社」
今回の内容
・イギリスはEUにいるべき?離脱するべき?
・こんな外国人労働者は大歓迎
・イギリスはEUにいるべき?離脱するべき?
6月23日に、イギリスで「イギリスは、EUから抜けるか、それとも、EUにとどまるか」かを決める国民投票が行われる。
「で、イギリスはEUにいた方がいいと思う?出た方がいいと思う?」 と、イギリス人の友人に聞いてみた。
彼女は「まったく分からない」という。
考えれば考えるほど、分からなくなるらしい。
彼女の家族はEUからの離脱を望んでいるという。
彼女の家族が住んでいる街はロンドンの近くにある。
前の記事で書いたように、ロンドンには多くの人が集まって来ていて、アパートの家賃や物価はとても高くて、生活が難しい。
それで、ロンドン近くの地方都市に移り住む人が増えている。
その結果、彼女の家族が住んでいる街にも多くの人が住むようになって、土地代やアパートの家賃もどんどん上がっているらしい。
彼女の姉はアパートに住んでいたけれど、あまりの家賃の値上げに耐えられなくなって、生まれ育った街を出て別の街に行ってしまったという。
「自分が生まれ育った街に住むことができなくなってしまうのは、どう考えてもおかしい」と、家族は不満があるらしい。
そしてこの原因は、イギリスの経済格差とイギリスに来る移民にあると考えている。
・こんな外国人労働者は大歓迎
イギリスに比べれば、日本にはこの移民の問題がないに等しい。
ヨーロッパの国から見たら、日本は「移民問題がない先進国」に見えると思う。
でも、日本は少子高齢化が進んでいて、このままでは、労働者の数が減ってしまう。そうなれば、当然、税収も下がって日本が成り立たなくなる。
こうしたことを背景に、今の日本では、外国人の移民(労働者)を受け入れようとする動きがある。
外国人の受け入れは、これからも進んでいくことはまず間違いない。
ここでちょっと、「移民」と「外国人労働者」の違いを確認しておこう。
「産経新聞 3月14日」には次のようにある。
移民とは 日本政府は明確な定義は持たないが、一般的に当初から、永住・日本国籍取得を前提として新たに来日する外国人。日本国籍を持たずに永住している人は含まない。
外国人労働者とは 数年間の出稼ぎ目的で就労滞在する人
友人で中学校で英語を教えているフィリピン人がいる。
彼女は日本で2、3年働いてお金を稼いだらフィリピンに帰るつもりだから、「外国人労働者」になる。
ボクの周りにはいないけど、日本で骨をうずめる覚悟で働いている外国人は、移民になるのだろう。
いま日本で働いている外国人は増えている。
この前もテレビで、介護や医療の現場で活躍するインドネシア人やフィリピン人を特集していた。
実際、友人が勤めている病院には、フィリピン人の看護師がいる。
そのフィリピン人はとても優秀で、病院にはなくてはならない人財になっているらしい。
性格も明るくてみんなに好かれていて、病院のスタッフも患者も、このフィリピン人の看護師をとおしてフィリピンという国に興味をもったともいう。
フィリピンのことだけじゃなくて、フィリピン人の目から見た日本も知ることで、友人の視野もが広がったらしい。
このフィリピン人の看護師も日本での生活を気にいっているらしいから、まさにウィン・ウィンの関係だ。
こうした、日本人のためにも外国人のためにもなるような状態は、本当に理想的。
でも、当たり前だけど、外国人が日本に来たら、いつもこんなにうまくいくわけではない。
続く。
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