ブログを書いているとアンチコメントというものがくる。
ちなみにイギリス人に聞いたら、英語では「アンチコメント」とは言わないらしい。
英語では「ネガティブコメント」と言う。
アンチコメントでも意味は分かるらしいけど。
韓国のこと、特に慰安婦問題について書くと、そんなアンチ/ネガティブコメントがくる。
「日本軍が朝鮮の女性を強制連行したという事実はない」という、今の日本では常識になっているようなことを書いても、怒りのコメントが飛んでくる。
ここでこの強制連行説について簡単に確認しておきたい。
「慰安婦の強制連行」という話が広がった大きなきっかけは朝日新聞の報道にある。
吉田清治(よしだせいじ)という人が「軍令で済州島で女性を強制連行して慰安婦にしたと『告白』した(ウィキペディア)」と朝日新聞が記事にして報道する。
それが1980年代のこと。
でも、日本軍による強制連行の証拠が出てこない。
次第に「そんな事実はなかった」という声が日本中でわき上がって、2014年の8月に朝日新聞も強制連行の間違いを認めてその記事を取り消した。
朝日新聞は吉田の証言を虚偽と認定し記事を撤回した
「ウィキペディアの朝日新聞による慰安婦報道の取消 (2014)から」
その約1カ月後の9月には、日本共産党のしんぶん赤旗も吉田証言を「間違いだった」と認める。
そして赤旗のその記事を取り消して、謝罪記事を掲載することになった。
今では、日本中の新聞も与党も野党も「日本軍による強制連行」なんてものを認めていない。
オール日本で「強制連行説」を否定しているだから、これは日本の常識といっていい。
それでも、「日本軍による強制連行はあった」と固く信じている人がいる。
だからそのことを書くと、こんなコメントがくる。
おばかさん、ちゃんと歴史を勉強しなさい!
「では、ちゃんと歴史を勉強させてください!」と、強制連行の根拠は何かと聞く。
すると今度はこんなコメントがくる。
右翼の人が、どんな家庭で育てられたのか、察せられます。
まったく質問に答えていない。
それに「強制連行はなかった」と言えば右翼になるなら、日本政府も朝日新聞も共産党もすべて右翼になってしまう。
つまり、「自分以外みんな右翼」という状態になる。
とても自立心が強い人だと思う。
または、あいまいで根拠にもならないことを言い出す人もいる。
書類の証拠が少ないのは、日本軍や日本政府が恥だからと証拠を隠滅したのです。
まあ、どうせ、いくら正論を言ってもレイシストの脳ではわからないと思います。
疲れるからこの辺で。さようなら。
「間違いなく証拠はあります。でもそれは、わたしの頭の中にあるんです」と言われても困る。
強制連行があったのは数々の事実や証言が物語っとる。
女性がなんで自分を貶めて傷つけるような話を好き好んでする?
身を切る思いで証言してるんや。以上お前の相手終わり。
その事実とはなにか?
証言が正しいことを証明するのが根拠。でもそれがない。
「わたしはあの人に痴漢をされた!」と言っただけで、何の根拠がなくてもそれが事実になってしまう。
そんなおそろしい社会はいらない。
結局、日本軍による強制連行の根拠は彼らにも分からない。
でもそれは当然。
日本政府が見つけられなかったものを、一般人が探し出させるはずがない。
「根拠はなんですか?示してください」と言われるのは、「ないものを出してください」と言われていることと同じ。
だから彼らとしては、「さようなら」「以上お前の相手終わり」と一方的に打ち切るしかない。
慰安婦はいたし、そうした人たちが苦しい思いをしたこともたしか。
だから日本の首相がお詫びの気持ちを表明している。
でも、くり返しになるけれど、「日本軍が女性を強制して連れて行った」という事実はない。
「強制連行」という間違いを主張することが、日本や韓国にどれだけのダメージを負わせているのか?
それを思ってもいいけど、心に中にとどめておくべき。
日韓関係を大切に思うなら、そんなことを口にするべきではない。
先ほど書いた吉田清治(よしだせいじ)氏には息子がいる。
その息子の知り合いの日本人が韓国で警察に捕まって、今は出国禁止の状態になっている。
2017年6月26日現在のこと。
吉田清治氏は「軍令で済州島で女性を強制連行して慰安婦にしたと」ウソの告白をして、日本と韓国の関係を大きく傷つけてしまった。
このことに息子が耐えらえれなかった。
韓国には父の吉田清治氏が建てた慰安婦への「謝罪碑」があり、そこに日本軍による強制連行を謝罪する言葉があった。
息子は父の間違いを正そうと、その謝罪碑を撤去しようと考えた。
そのことについて、息子はこう語っている。
産経新聞の記事から。
「父の虚偽で日韓両国民が対立することに耐えられない」
「間違いを正せるのは私しかいない」
彼は謝罪碑の撤去を「奥」という日本人に相談する。
でもその碑を撤去することは不可能だと分かった。
謝罪碑を撤去する代わりに奥氏が韓国に行って、その碑の上に別の言葉を書いた碑をはり付けた。
この行為を知った韓国の警察が奥氏に出頭を要請する。
この時、奥氏は日本にいたからこれを無視することもできたはず。
それでも奥氏は警察の出頭に応じるため、韓国へ行く。
そして韓国の空港で逮捕されて、今にいたる。
韓国に向かう前、奥氏は産経新聞にこう話していた。
「韓国では吉田証言の嘘について認知されていない。裁判ではっきりと説明していきたい」
韓国の裁判所で強制連行を否定するというのは、本当に勇気がいる。
国内の公の場で、「強制連行はなかった」と言われたら韓国も困るはず。
奥氏を捕まえた韓国の警察も、きっと今困惑している。
これが本当に実現するかどうかはまだ分からない。
でも、今後の推移を注視していく価値はある。
慰安婦の強制連行説を否定すると、「右翼!」「レイシスト!」とコメントする人たちもよく考えてほしい。
自分のしていることが本当に日本と韓国のためになるのか?
そんなことをしていると、いつか自分の子どもたちに迷惑がかかることになるかもしれない。
父や母の間違いを正すために、子どもが行動しないといけなくなるかもしれない。
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