韓国人と中国人が驚いた日本人のマナーの良さ。これは大切にしよう。

 

韓国にも中国にも反日感情はある。

でも、日本人の良さを認めるときはしっかりと認めている。
ここ数か月で韓国と中国のメディアが日本人のマナーの良さをほめている。
これは珍しい。

今回は、韓国人と中国人の視点から日本人の良さを再確認したいと思う。
その長所は日本人の強みで、これからも大切にしていったほうがいいから。

 

まずは、韓国メディアが記事にある写真を見てほしい。
*著作権の関係でここに写真をのせられません。

これ↓

[U-20현장]U-20 천안직원들을 감동시킨 日선수단 라커룸

 

今年(2017年)の5月に、サッカーのU20日本代表が韓国でイタリアと試合をおこなった。
その試合後の日本代表のロッカールームが上の写真。

これが韓国人の間で驚きをよんだ。
全国紙の朝鮮日報は、「U-20サッカー日本代表の驚くべき市民意識の高さが話題になっている」と書いている。

ふつうは、試合が終わった後のロッカールームには、バナナの皮やつぶれたペットボトルなどのゴミなどが散らかっているものらしい。
でも、日本代表の場合は違った。

朝鮮日報の記事(2017年6月1日)から。

日本代表たちのロッカールームは驚くほどきれいだったのだ。
床には紙くず一つ落ちておらず、ペットボトルと燃えるゴミは完全に分別されていた。また、選手たちのために置いてあるヘアドライヤーなどは使用後、きちんと片付けられていた。

「『こんなチーム初めて』 U-20日本代表のロッカールームが…」

「ペットボトルと燃えるゴミは完全に分別されていた」というのが上の写真になる。

ロッカールームの片付けに来た人がこれに驚き、「ここに来たU-20チームで、こんな代表チームは初めて見た」と言っている。

ゴミが床に散乱してなく、分別までされていたらロッカールームの掃除はずっと楽になる。
大会の運営で疲れていた職員たちは、仕事を楽にしてくれた日本代表チームのマナーと気配りに拍手を送ったという。

 

韓国紙には反日的なニュースが多いけど、それだけではない。
日本人のマナーの良さについては認めることもある。

 

次は中国。

今年7月、中国の青島でU-18FC東京とU-19中国代表の試合がおこなわれた。

試合は2-1でFC東京が勝利している。
でも中国メディアが注目したのは、試合終了後にFC東京の選手たちがとった行動だった。

主審がホイッスルを鳴らして試合終了を告げと、日本のひかえの選手たちが出てきてグラウンドに落ちていたペットボトルを拾って片付け始めた。

その一方で、中国側は選手も監督も何もしない。
足元に転がっているペットボトルを拾おうともしなかった。

そんな日本の選手と中国の選手を比べて、中国のメディアがこう書いている。
レコードチャイナ(2017年7月25日)から。

これはほんの些細なことだが、我々が学ぶに値すること。サッカーの技術だけでなく、素養の面でも日本チームを追い抜かないといけない。サッカーの試合は奮闘する精神、団結する精神だけでなく、一国の素養も体現される場だ

<サッカー>試合後にグラウンドのペットボトルを片付けたU-18 FC東京の選手たち、見向きもしなかった中国代表選手とコーチ―中国メディア

日本選手のマナーの良さについては中国人も素直にほめていたし、日本の教育を称賛する声も上がっていたという。

 

上海で撮った写真

 

中国では、同じ7月にもU-15日本代表が使ったロッカールームが「あまりにもきれいだった!」ということがニュースになっている。
先ほどの韓国紙と同じで、日本代表が使った後のロッカールームには床にゴミが落ちていなかった。
自分が出したゴミは選手たちが袋にまとめていたため、床には一切の汚れがなかったという。

これを見た中国人の記者はこう記事に書いている。
Record chinn(2017年7月18日)から。

こうした選手は将来、サッカーの技術はもとより、プロとしての自覚も備わる。中国の選手は(日本の選手に)学ぶことも多いはず

<サッカー>中国の大会に出場したU−15日本代表、試合後のロッカールームに中国人衝撃!=「想像をはるかに超えていた」

中国紙も韓国紙と同じで、日本人のマナーの良さには一目置いている。

 

 

少し前に、日本の新幹線の「7分間の奇跡」が世界中で話題になった。

日本人のスタッフが7分で完璧に掃除している。

まずはその動画を見てほしい。

Cool JapanのThe 7 minute Tokyo Train Cleaningから。

 

この動画を見たある外国人はこんなコメントをしている。

「People in Japan take their trash as a personal responsibilty」
(日本の人たちは、ゴミを自分の責任だと考えている)

海外旅行に行くと分かるけど、外国の街にはそこらじゅうにゴミが落ちていることがよくある。

ゴミを自分の責任だとは考えずに、平気でポイ捨てをしている。
あるカンボジア人は、「大丈夫!清掃員が片づけるから!」なんて笑顔で言っていた。

 

日本人のようにゴミを「自分の責任」と考えて自分で処理する国民は少ない。
「7分の奇跡」も、乗客があまりゴミを出さないからこそ可能になっている。
ゴミが散乱していたら、スタッフがどんなに優秀でも7分では終わらないはず。

「ゴミを散らかさない。自分の責任で片づける」

このことで助かっている人はたくさんいるし、そのことで社会がうまく機能している。
それにこのマナーの良さは韓国人や中国人をはじめ、多くの外国人も認めている。

でも日本人にとっては当たり前すぎて、その価値に気づきにくいと思う。
外国人の視点で見ると、その良さをあらためて確認することができる。

日本人が日本人のもつ良さに気づいて再認識するというのは、とても大事なことだ。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。