これからイギリスで買い物をするときは、ビニール袋をもらえなくなるらしい。
イギリスのメイ首相が今度25年間で、不必要なプラスチック包装をなくしていくことを決めた。
今は有料でビニール袋をもらえるけれど、そのうち、泣こうがわめこうが袋をくれなくなる。
くわしいことはBBCの記事(2018年01月15日)をどうぞ。
江戸時代の銭湯のように、風呂敷を持って行くといいかも。
このニュースに、ネットではこんな反応があった。
・Amazonでスマホ充電器買ったら猫の拳ぐらいのもんが座布団並みの箱に入って来た。
・今の欧米なら日本もお菓子の透明プラ包装やめようと言ってくる気がする
・日本はゴミの分別うるさいくせに過剰包装には甘いよね
・ノロやO157のことを考えると
生で食べられる野菜や果物はすべて個包装してほしい
・内容量減らしてるのを誤魔化す為の個包装止めて欲しいわ
イギリス人の知人は日本のお菓子の個別包装が気に入っていて、バラマキ用のお土産として、そんな菓子をよく買っていた。
イギリスでは、ビニールに対する考えが厳しいのだろう。
ちなみに日本語の「ビニール袋」は英語だと「Plastic bag(プラスチックバッグ)」、ペットボトルは「plastic bottle(プラスチックボトル)」になる。
イギリスでプラスチック包装がなくなる。
それを知って思い出したことがある。
去年、友人のイギリス人から頼まれて、新婚旅行で日本に来たイギリス人のカップルを浜松城や神社に案内した。
新妻はこの銃を見て、「プリンセス・モノノケ(もののけ姫)!」と、周りにいた人が振り向くほどデカい声で言う。
その夜、ボクと友人と新婚さんの4人で、スシローへ寿司を食べに行った。
「新婚旅行でスシローってどうよ?」
とボクが聞くと、友人のイギリス人はこう言う。
「イギリス人にはあれで十分」
このとき、カップルに日本とイギリスの違いを聞いてみた。
彼らが新婚旅行で日本を選んだ大きな理由に、「日本で日本料理を食べたいっ!」ということがあった。
「旅館で食べた懐石料理が最高だった」と妻が言う。
「ああ、まったくその通りだよハニー」というようにも、夫もうなづく。
旅館での料理は本当においしかった。
でも印象に残ったのは、旅館の女将さんから聞いた「日本料理と器の関係」だったと言う。
「日本料理では、料理に合わせて器を選ぶことが大事と聞いた。客のために細かいところまで考えるのが、日本人の良いところね。イギリス人は雑だから」
と妻が言う。
たしかに日本料理は、見た目をとても大事にする。
旅館で出す懐石料理なら、料理と器の組み合わせをとくに重視するはず。
「それだけじゃなくて、同じ料理でも季節によって器を変えるんだって。それを聞いて本当に驚いた」
奥さんも夫も、「日本料理では、季節に応じて器を変える」ということに感動していた。
「イギリス人は皿の洗いやすさしか考えてないから」と夫が笑う。
農林水産省のホームページでは、和食の特徴として「自然の美しさや季節の移ろいの表現」をあげている。
食事の場で、自然の美しさや四季の移ろいを表現することも特徴のひとつです。季節の花や葉などで料理を飾りつけたり、季節に合った調度品や器を利用したりして、季節感を楽しみます。
イギリスでは、料理とお皿は関係ないという。
店も客も、だれもそんなことを気にしない。
それと夫がこう言う。
「イギリスであんな良い器を出すのは危険だな。きっと盗まれる。パブであんなのを出したらすぐなくなるよ」
「その通りねダーリン」というようにも、妻もうなづく。
でも、妻がこんなことを言う。
「日本人はよく気がつくし、客へのサービスもすばらしい。だからそれで、困ることもある」
それが記事の始めに紹介した「過剰なプラスチック包装を一掃」に関係すること。
そのことは次回書きます。
これはロンリープラネットというガイドブック。
日本のガイドブックとしては、世界でもっとも有名なもの。
このロンリープラネット・ジャパンに、「日本旅行の楽しみの半分は、日本の料理を食べること」と書いてある。
もし母国で日本料理を食べていたとしても、日本で食べる日本料理はちがう。
そのおいしさにあなたはきっと驚くだろう、といったことが書いてある。
「漆器」を英語で「japan」と言うこともある。
日本の漆器(Japanese lacquerware)に限らず「漆器」全般を japan と表記されていることがある。
でも、知り合いのアメリカ人もイギリス人もこのことを知らなかった。
あんまり使わない言葉かもしれない。
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