今年1月、青森県にある八甲田山の樹氷に落書きがされていて、大きな騒ぎになった。
何者かが、ピンクのスプレーを使って樹氷に「誕生日おめでとう」などと英語や中国語で書きやがった。
犯人はわからない。
わからないというか、みんな頭に浮かんでいたけれど、公では口に出して言えない。
ネットには、「また中国人か!」といったコメントが書かれまくり。
でも、中国人も「犯人は中国人に違いない」と思っていた。
このニュースが中国に伝わると、中国のネット上でも犯人を非難するコメントが集中した。
レコードチャイナの記事(2018年1月16日)からその声を拾ってみる。
八甲田山の樹氷にスプレーで落書き、中国語で「誕生日おめでとう」=中国ネットで非難殺到
「(中国本土で使用されている漢字の)簡体字で書かれているじゃないか」
「言葉を失う」
「海外まで行って恥をさらすな」
「中国に帰ってくるな」
「誕生日でテンションが上っていたとしても、自然を破壊していい理由にはならない」
「こういう事件が多いから、海外に行った時『中国から来ました』と名乗るのをためらってしまう」
中国国営メディアの新華社は「落書きされた絶景、日本旅行ではルールを守ろう」という記事を掲載して、海外旅行をする中国人に注意を呼びかけた。
経験的に言わせてもらうと、そんな言葉は意味も効果もない。
それで中国人旅行客の行動が改善されるなら、こんな落書き事件は起きていない。
かといって、どうしたら中国人観光客のマナーが向上するのかわからないけど。
場所が国立公園の樹氷だったことから、青森県はこの事件を深刻に受け止めた。
落書きは全国各地でされているけれど、「雪への落書き」は前代未聞らしい。
産経新聞の記事(2018.1.18)から。
環境省は自然公園法違反の疑いもあるとみているが「雪への落書きは前例がない」(担当者)ため、刑事告発の可否を慎重に検討している。
「外国人観光客に注意喚起へ」ということで、青森県は、複数の言葉で観光地での禁止行為を書いたマナーブックを配ることにした。
けれど、これもどこまで有効なのか。
今日(2/22)、その犯人が捕まった。
「やっぱり」と言うべきか「知ってた」と言うべきか、犯人は池袋に住む中国人だった。
と思いきや、まさかのミャンマー人。
NNNのニュースから。
先月、青森県にある八甲田の樹氷にスプレーで落書きしたとして警察は、東京都内に住むミャンマー人の男を威力業務妨害の疑いで逮捕した。
八甲田樹氷に落書き ミャンマー人を逮捕
このミャンマー人は知り合いの女性を驚かせようと思って、樹氷にピンクのスプレーで落書きをしたらしい。
そんな動機よりも、犯人がミャンマー人だったことに「えっ?」と目を疑ってしまった。
てっきり・・・。
まさかの展開にネットも苦笑い。
・中国人冤罪で激おこ(´・ω・`)
・おまえら中国人に謝れや
・彼女に誕生日祝いのメッセージを雪に書いたんだってな。
・さっきNHKのニュースで現場の写真見たけど悪気がないってレベルじゃなかったよ
・中国人じゃなかったのか
・おーい水島 日本に帰ろう
・犯人を自国民だと思って自虐しまくってた中国人w
・もうやっちゃダメだよ
・やっべ、中国人に謝らねえと
・誰一人としてミャンマー人なんて思わんだろ
・ミャン坊マー坊天気予報
「マナーが悪くて、中国語の落書き」という情報から、ボクもてっきり中国人のしわざだと思ってしまった。
これは素直に、中国の人たちごめんなさい。
でも、この展開は中国人も予想できなかったはず。
それにしても、なんでミャンマー人が中国語で落書きをしたのか?
ちなみに、「おーい水島 日本に帰ろう」というのは、「ビルマの竪琴」というミャンマー(ビルマ)を舞台にした日本兵の物語に出てくる有名な言葉。
隊員たちはインコに「オーイ、ミズシマ、イッショニ、ニッポンヘカエロウ」と日本語を覚えこませる。
「ウィキペディア」
「ごめんなさい」のついでに、おわびに中国の黄山を紹介しようと思う。
ここは仙人が出てきそうな中国らしいところで、本当にオススメの観光地ですよ。
黄山(左下)は上海の近くにあって、日本からも行きやすい。
こちらもどうぞ。
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