世界のほとんどの国にはあるけれど、日本にはない病気。
それが狂犬病。
この病気の恐ろしいところは、致死率がほぼ100%というところ。
狂犬病は「かかったら死ぬ」と考えていい。
逆に、狂犬病になったけど死ななかったら、世界的なニュースになる。
このAFPの記事(2018年1月11日)のように。
14歳の少年が狂犬病から生還したと発表した。発病した人の生存は極めてまれで、ブラジルでは2例目。
「狂犬病になった」ということは、デスノートに名前を書かれることと同じ。
死は確約された未来になる。
厳密には違うけれど、「狂犬病の致死率は100%」と考えていいだろう。
それぐらい危険な病気だと思ったほうがいい。
ということで今回と次回で、このコワい病気について書いていこうと思う。
海外に行く人はもちろん、そうでない人も狂犬病のことは知っておいて損はないはず。
先ほど奇跡の生還をはたしたブラジル人の少年は、犬ではなくて、コウモリにかまれて狂犬病になった。
だから、「狂犬病=犬だけ」ということではない。
厚生労働省のホームページには注意する動物がのっている。
アジア、アフリカ;犬、ネコ
アメリカ、ヨーロッパ;キツネ、アライグマ、スカンク、コウモリ、ネコ、犬
中南米;犬、コウモリ、ネコ、マングース
狂犬病がないのは、日本、北欧、オーストラリアなどの一部の国だけ。
狂犬病は世界中にある病気で、「発症したら確実に死ぬ」ということを考えても、海外旅行では犬や猫にかまれないように十分注意する必要がある。
世界では、1年で約5万5千人が狂犬病で亡くなっていて、そのうち3万人以上がアジア地域での死亡者と言われている。
だからアジアへ行く時はとくに要注意。
とくにタイ。
トリップアドバイザーが発表した「アジアのベストデスティネーション(観光地)トップ25」では、タイの観光地がたくさん選ばれている。
タイに行く日本人は本当に多い。
1、バリ島(インドネシア)
2、プーケット(タイ)
3、ハノイ( ベトナム)
4、シェム リアップ(カンボジア)
5、東京
6、カトマンズ(ネパール )
7、香港
8、ニューデリー(インド)
9、ゴア(インド)
10、サムイ島(タイ)
11、ホイアン(ベトナム)
12、バンコク(タイ)
13、チェンマイ(タイ)
14、ロンボク島(インドネシア)
15、クラビ(タイ)
21、京都
22、台北
23、ソウル
「海外では、犬にかまれはいけない」ということは誰もが分かっているけれど、かまれてしまう人はいる。
海外旅行ブログを見ていると、時どき「ヤバイ!犬にかまれてしまった!」という記事を見る。
上の旅行者はインドで犬に脚をかまれた。
「あっ旅」から。
日本で狂犬病は過去の病気だ。
厚生労働省のホームページにはこう書いてある。
日本国内では、人は昭和31年(1956年)を最後に発生がありません。また、動物では昭和32年(1957年)の猫での発生を最後に発生がありません。現在、日本は狂犬病の発生のない国です。
でも、海外で犬にかまれて、帰国後に狂犬病を発症して亡くなった例はある。
日本人に人気のタイは、狂犬病が多いことで知られている。
タイに狂犬病が多い理由には、仏教に関係することもある。
次回、そのことを書いていこうと思う。
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