今日(5月30日)、アメリカのスターバックスが前例のない規模での人種差別研修を行う。
というのは先月、フィラデルフィアのスタバの店員がとんでもないことをやらかしやがったから。
店員が黒人への人種差別を行なってしまい、スタバは世界中から猛バッシングを受ける。
そんな人種差別を防ぐため、今日、全米8000店舗を休業にして人種差別の研修をすることになった。
人種差別をした”痛いツケ”については、また今度書きます。
今回はこの流れにのっかろうと思う。
「人種差別について、理解を深めよう」なんてリッパなことを考えてみた。
「相手を傷つける差別行為は、絶対にしてはいけません」という言葉もいいのだけど、「心を傷つける」ということがあいまいでよく分からない。
だから、「何をしたらいけないのか?」の”一線”を知っておこう。
ということで、これから、いくつか具体的な事例を紹介しやす。
去年とつい先日、欧米で韓国人に対する人種差別騒動が起きた。
これを見て、どういう行為や言葉が人種差別になるのかを覚えておこう。
韓国人の事例を取り上げたことには理由がある。
日本でもここ最近、日本にいる韓国人への人種差別騒ぎが続けてあったから。
そのうちの1人、50代の男は警察に捕まっている。
警察では、「こんなことになるとは思わなかった」と言ったという。
そのことはこの記事をどうぞ。
韓国人への人種差別②ヘイトスピーチが”日本人らしくない”理由。
「こんなことになるとは思わなかった」ではもう遅い。
そう思う前に、「これをやったらアウト」という一線を知っておくべきだった。
まえにドイツのスターバックスであった人種差別の事例を紹介した。
2012年、ドイツのあるスタバで、店員が韓国人の客に「つり目」を描いたカップをわたしてしまう。
「つり目」は韓国人を侮辱する行為。
肌の色をふくめて、身体的な特徴をあげつらうのはアウト。
スターバックスは公式に謝罪して、店員は食を失った。
「こんなことになるとは思わなかった」ではすまない。
そのことはこの記事をどうぞ。
去年、アメリカのスターバックスでも、韓国人への人種差別があった。
でもこのときは、店員がそれをしたわけではない。
韓国人に対して人種差別行為を行ったのは、白人の女性客。
この白人女性は店にいた韓国人客に、突然怒り出す。
「ここはアメリカだから、外国語を使うな!」とか、韓国語を聞くのは「 DISGUSTING(ムカつく、気持ち悪い)」と怒鳴る。
「黒人はここに入ってはいけない」が差別であるように、「ここではその言葉を使ってはいけない」というのも差別。
スタバの店員は警察を呼んで、そのヘイトな白人女性は店から追い出された。
huffington postの記事(2017年12月21日)にそのことが書いてある。
女性客は「ここはアメリカよ。英語だけを使って」と2人に言い、嫌悪感を示しながら「外国語なんて聞きたくないの」と続けた。
アンさんはすぐにビデオを回し始め、撮った動画をFacebookに投稿した。
*記事にそのときの動画がある。
”身体的特徴”、”言葉”ときて、最後は「食」。
サッカー韓国代表のイ・スンウ選手がいま、イタリア・リーグでプレーをしている。
5月6日に行われた対ACミラン戦で、イ選手はゴールを決めた。
これについて、イタリアのテレビ番組で出演者がイ選手についてこう言う。
「wowkorea」の記事(2018年5月25日)から。
「ミランを相手に得点したことより、”犬肉サンドウィッチ”を間食として食べる選手として記憶に残るだろう」と発言した。
韓国には犬を食べる食文化がある。
だから、それを取り上げることはいい。
平昌五輪では、欧米のメディアが、よく韓国人の犬肉食を記事にして伝えていた。
事実を客観的に紹介するだけなら、人種差別にはならない。
でも、悪意や蔑視をこめてその文化を取り上げると、差別になってしまう。
激怒したイ選手は、発言したイタリア人を訴えることにした。
人種差別行為をして、裁判でも負けたら、その人間は社会的にはもう終わり。
「こんなことになるとは思わなかった」の前に、知っておくことがある。
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