【竹島問題】「日本の良心」は韓国の”妄言”をどう思う?

 

「ま~たはじまった」

というのはネットでおなじみの言葉。

 

韓国の全国紙・中央日報の記事(2018年10月12日)の書き出しを見て、そんなネット用語を思い出した。

「宮腰光寛新任沖縄・北方担当相の妄言が始まった」

ま~たはじまったよ。

妄言とは「根拠もなくみだりに言う言葉。でまかせの言葉(デジタル大辞泉の解説)」という意味で、韓国メディアの好物ワード。
韓国にとっては自分の見解が絶対正義。
だから、日本がそれに反することを言うと「妄言」と非難する。

自分と違う意見は間違い、という流儀だ。

でも宮腰大臣の「妄言が始まった」のは、韓国側に原因がある。
韓国の国会議員が竹島に上陸したからだ
*日本側の報道では“上陸予定”とある。
そんな挑発行為をしなかったら、宮腰大臣は何も言わなかった。

 

記者会見で韓国議員の上陸について質問されたから、大臣は「竹島は歴史的事実に照らしても国際法上でも明確な我が固有の領土だ。この件に関しては受け入れることができず、極めて遺憾だ」と話す。

さらに大臣は個人的なエピソードを披露した。
むかし島根県の隠岐諸島に行ったとき、竹島のある方向を眺めて「あちらに我が固有の領土の島が存在するということを現地で確認したことがある」と言ったとか。

でもこれは韓国の絶対正義とちがう。
それで中央日報が記事(2018年10月12日)で“妄言非難”をする。

新任の宮腰氏の発言は今まで日本政府の公式的な立場を明らかにしたものではあるが、過去の担当相らの発言よりはるかに強硬だ。宮腰氏が沖縄・北方担当相に就任した後、独島に関連して公開的に言及したのは今回が初めてだ。

「竹島方向を眺めて日本の領土を確認した」安倍新内閣の妄言が始まった

 

日本の大臣が日本政府の公式的な立場を明らかにするのは、360度どこから見てもあたり前。
「独島は韓国固有の領土だ」と日本の大臣が言えば、韓国もあわてふためくはず。

それに「竹島方向を眺めて日本の領土を確認した」と言ったことより、日本の反発を承知で国会議員が竹島に上陸するほうが悪質でひどい。

さらに宮腰大臣が「極右政治団体」に所属している、とレッテル貼りをしている。

 

ソウルのスーパーには「独島は我が領土」とアピールするのりが売っていた。
韓国ではおなじみの愛国商法。
でも愛国に頼る商品は質が悪いという。

 

日本の大臣として当然のことを言うと、韓国は「根拠のないでまかせだ」と怒る。

そんな韓国の態度を、日本の良心・朝日新聞はどう聞くのか。

韓国の政府や国民感情にそった意見を言ってくれる日本人やマスコミに、韓国は「良心的」という称号を授けている。
産経新聞のコラム(2016.4.30)でジャーナリストの黒田勝弘氏がこう書いている。

韓国では、日本を批判し韓国に同調してくれる日本人を「良心的日本人」という。

理想に生きた“良心的日本人”…元朝日・若宮啓文氏を悼む

「妄言」の反対側にいる人たちのこと。
終身名誉良心的日本人に鳩山由紀夫氏がいる。

 

ことし2月、領土教育について、朝日新聞は社説(2018年2月15日)で日本政府にこう注文をつけた。

政府見解を知識として生徒に伝えることは大切だ。だが「これを正解として教え込め」という趣旨なら賛成できない。相手の主張やその根拠を知らなければ、対話も論争も成り立たない。他者と対話・協働して課題を解決する。

高校指導要領 木に竹を接ぐおかしさ

 

この態度に欠けているのが韓国だ。
韓国政府は生徒に、これを正解として教え込んでいる。

韓国では、日本に対して「相手の主張やその根拠を知る」「他者と対話・協働して課題を解決する」という態度がない。
日本が日本の立場を話すと、韓国のマスコミは「妄言」と一方的に非難する。
聞く耳を持たない相手と「対話・協働して課題を解決する」というのは、キリストやブッダでも無理。

同じ全国紙として、朝日新聞は韓国の”妄言非難”をどう思うのか。

 

 

「安倍新内閣の妄言が始まった」の記事と同じ紙面に、日本を相手にするときは冷静になるよう呼びかける記事が載っている。

過度に感情をむき出しにすることは韓国にとっても得ではない。

対日外交、「感情」より「事実」を前面に出すべき

いぐざとりぃ。

だったらまずは、「妄言」をなくすことから始めたらいいじゃん。
言いだしっぺから、隗より始めよ、ですよ。

隗(かい)より始(はじ)めよ

大事業をするには、まず身近なことから始めよ。また、物事は言い出した者から始めよということ。

デジタル大辞泉の解説

 

 

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。