はじめの一言
「金持ちは高ぶらず、貧乏人は卑下しない。実に、貧乏人は存在するが、貧困なるものは存在しない。(チェンバレン 明治時代)」
「日本絶賛語録 小学館」
さてこの前、東京と名古屋で旅好きの人たちが集まると聞いてボクも行ってみた。
今回は、そのときに聞いた話や感想なんかを書いていきたい。
今回の内容
・バスでの盗難
・タクシーでの盗難
・列車での盗難
・バスでの盗難
今回集まった旅好きのなかには、世界一周をしたという猛者もいた。
その人から聞いた話。
「アイフォンを、使っている最中に盗られたんですよ」
「物を盗まれた!」という話は、ブログで読んだことがある。
でもそれは、「目を話した一瞬のすきに盗まれてしまった」ということが多い。
使用中に目の前で盗まれたというのは、めったにない。
それは、どんな状況なんだろう?
「アルゼンチンを旅していたときのことです。そのとき、バスに乗っていたんですね。窓際の席で。そしたら、窓から手が伸びてきてアイフォンを盗られてしまったんですよ」
バスの座席は地面から高い位置にあって、ジャンプしても届かないはずだった。
けど、泥棒はバスのタイヤに足をかけてそこから跳び上がって、窓側の席でアイフォンを操作していた彼から奪っていったという。
相手は走って逃げるし、自分はバスのなかにいる。
もう、万事休す。
これは、予測するのが難しい。
バスのなかにいて、窓の外から手が伸びてくるなんてちょっと考えられない。
宿の注意情報
・タクシーでの盗難
この話を聞いて、インドで会った旅行者を思い出した。
その人は、タクシーに乗っていたときにバッグを盗まれた。
コルカタの空港から街中までタクシーで移動していたところ、渋滞にはまってしまった。
やることがないから、後部座席にいたその人は、カメラを出して街並みを写真に収めることにした。
すると、反対側から「ガンッ」と何かがぶつかる音がする。
驚いて振り返ると、座席に置いておいたバックがなくなっている。
その人が写真撮影をしていたすきに、誰かが窓から手を伸ばして彼のすぐ横に置いてあったバッグを盗ってしまったのだ。
ちょうど先ほどのバスで、アイフォンを盗られた旅行者のように。
そして、バッグを抱えて走るインド人の背中が一瞬見えた。
でもすぐに見えなくなってしまった。
もうどうしようもない。
「油断してしまいました」
とその人は、悔しそうに言う。
発展途上国では、渋滞で停まっている車を目当てに物を売る人たちがいる。
そうした人が盗んだのか、もともとそういう車を狙っていた泥棒なのかは分からない。
でも、これも知らなかったらどうしようもない。
インドは暑い。
タクシーの窓を開けるのは自然なことで、初めて来た外国の街並みをカメラで撮ることもあたり前。
まさか、渋滞中の車をねらう泥棒がいるなんて、知らなかったから気がつきようがない。
こういう話を聞くと、タクシーの窓を開けるなら、どれぐらい開けるかを考えないといけなくなってしまう。
インド
・列車での盗難
これもインドで会った旅行者から聞いた話。
その人は、列車で別の都市に移動中にバッグを盗まれた。
盗られたのは列車が走っている時ではなくて、停車していて動き出す時のこと。
その時は降りる人と乗ってくる人で、列車のなかが混雑している状態。
で、気づいたら、いつの間にか寝台の足元に置いてあった小さなバッグがなくなっていたという。
前にも、「列車では、移動中より停車するときに気をつけろ」と聞いたことがある。
泥棒は、物を盗んだあとにその場を離れないといけない。
だから、盗難にあう確率は走行中よりも、停車中やその寸前の方がずっと高くなるらしい。
それと、立ち位置も大事。
バンコクで、BTS(スカイトレイン)に乗っていてアイフォンを盗られたという旅行者に会ったことがある。
BTS(スカイトレイン)
彼の場合は、「立ち位置」が問題だった。
スカイトレインが駅で停車していて、彼はアイフォンを操作していた。
スカイトレインの扉が閉まる寸前に、後ろにいた男がアイフォン奪って外に走って出て行ってしまった。
「あっ」と思った時には、もう扉は閉まっていた。
これも、もうどうしようもない。
犯人は車内にいたときから、彼のアイフォンとこのタイミングを狙っていたんだろう。
昼間のバンコクのBTSで、こんなふうに盗られることがあるなんて想像したこともない。
話を聞いて驚いてしまった。
列車になかにいるときは、立ち位置には注意した方がいい。
それと、扉が閉まるときにアイフォンやカメラを盗まれないようにも。
バッグを持つにしても、扉とは逆の位置にするかたすき掛けで持っているのがいいかも。
バイクが多いベトナムでは、車道側にバッグを向けないように
よく、「海外では日本の常識は通用しない。気をつけろ」と言われることがある。
でも実際には、「どういうときに、どういうことが起こるのか?」ということを具体的に知らないと、注意のしようがない。
小泉元首相は、「人生には、3つの坂がある」と言っていた。
上り坂と下り坂と「まさか」というさか。
外国だと、この「まさか」というさかによく出くわす。
海外旅行に行く人は、バス・タクシー・列車を利用するときに、窓側や扉が閉まるときにはご用心を。
おまけ
「盗」の漢字は、成り立ちが面白い。
古く正しい形は「盜」。
「氵欠」はさんずいと「欠」でヨダレのこと、皿はさら。皿の上にヨダレをたらすという字。おいしそうなものを見てヨダレをたらしてほしくなって盗んでしまうのでしょう。「ぬすむ」という字になりました。(図説 漢字の成り立ち事典 教育出版)
お腹が減っている時に、お皿においしそうな料理がのっているのを見たら、思わずぬすんでしまいたくなる。
そんな気持ちをあらわしたのが、「盗」という漢字なんだろう。
ちなみに、「羨(うらや)ましい」の「氵欠」も、「ヨダレ」という意味。
「羊+ヨダレ」で、「羨ましい」。
なんとなく気持ちが分かる。
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