国際派で知られるオレはきのう、アメリカ人・リトアニア人・トルコ人・インド人を連れて秋葉神社の火祭りに行ったわけだ。
神社に行く途中、食べ物を買いにスーパーに立ち寄る。
食べられないものを聞くと、インド人は牛肉、トルコ人は豚肉と言う。
それぞれヒンドゥー教徒とイスラーム教徒だからそりゃそうだ。
ということでスーパーのなかで、食べていい/ダメなものを指南する。
インド人はバナナとパン、トルコ人は鶏のから揚げとパンを買っていた。
買い物のあと助手席のアメリカ人と日本語で話していたとき、ボクが「禁忌」という言葉を使う。
禁忌とは、禁止されていることやタブーのこと。
「忌み」という言葉があるから、「神に対して身を清め、穢(けが)れを避ける」という宗教的な意味がある。
イスラーム教徒が豚肉を食べられるのはこの食物禁忌による。
そんなことをアメリカ人と話していた時に、ボクが言った「キンキ」に後ろのトルコ人が反応する。
「いまキンキって言ったよね?」ときくトルコ人に、「禁忌って日本語がわかるの?」とボクが聞き返す。このトルコ人、日本語能力高すぎだろ。
でも、アメリカ人が「彼女は英語のkinkyとかん違いしたんだよ」と笑う。
国際派のオレには「kinky」という英語がわからない。
話を聞いたら、これは「変態」という意味の言葉だった。
辞書をみたら「性的に異常」とか「ゆがんだ」と書いてある。
そのトルコ人は禁忌をkinkyと思って、2人でどんな変態的な話をしているのか気になったらしい。
いやいや、してませんから。
イスラーム教の話をしていたから、よけいkinkyという言葉に反応したのかも。
秋葉神社の火祭り
これは弓の舞
このあとアメリカ人が、前にキンキキッズに”注意”をうながす記事を見たと言う。
「もしあなたがキンキ・キッズと聞いても、それは「変態少年」ではない」みたいな。
こんなワケで、英語圏の人が「近畿」と聞くと驚くことがあるらしい。
だからあの大学がこうなった。
AOLニュースの記事(2014年5月21日)
「KINKI」は「変態」連想!?近畿大学が英語表記変更、KinKi Kidsどうなる?他の事例は?
「KINKI UNIVERSITY」を「変態大学」とかん違いされないように、近大は「KINDAI UNIVERSITY」に変更にした。
「kinky」は変態だけど「近畿」はノーマルだ。
近畿とは、都の近くとか首都圏という意味になる。
でも、英語の分かる外国人が「キンキ」と聞いて連想するのは「変態」だ。
それでいろいろな機関が苦労している。
近畿経済産業局は英文表記に「Kansai」を使うことにした。
近畿運輸局も必要に応じて、英文表記に「Kansai」を用いている。
近畿商工会議所連合会は「関西商工会議所連合会」に変更した。
上の記事を見ると、海外では普通の日本語がとんでもない意味の言葉に変わっている。
たとえば「カツオ」はイタリア語で男性器を意味する。
だからサザエさんはイタリアでは放送できないという。
「河野」はスペイン語で女性器、「もしもし」もドイツ語で女性器の意味になる。
「Sexy Zone」は中国語で「性感帯」と訳されてしまった。
国際派を自称する人は気をつけよう。
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